5月21日に、ついにau PAYポイントがPontaポイントに統合されました。これで、共通ポイントは、ほぼドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天の4キャリア対決の構図となりました。
携帯4キャリアを軸に対抗構図
現在の共通ポイントの構図は次の図のようになります。
- 最強ポイントエコシステムの楽天
- このたびポイントシステムをPontaと統合したKDDI
- 単独で共通ポイントであるdポイントを育て上げたドコモ
- なんとなくTポイントだが、複数のポイントが混在するソフトバンク
ここでちょっと面白いのは、Pontaとdポイントは相互に交換が可能なことです。そして、au PAYポイントとPontaが統合することで、KDDIのポイントとドコモのポイントが相互交換できるという、ちょっと珍しい形になりなした。
ちなみに、Pontaポイントはdポイントを経由して、日興証券で現金化が可能です。
au PAYポイントをPontaに統合する流れ
au PAYポイントをPontaに統合するのは、簡単です。基本的にはau PAYアプリでPonta番号を入力するだけです。
Pontaカードを持っているなら、手持ちのカードと連携です。
利用規約への同意は、いろいろな規約が3つもあるので注意。まとめて同意できればいいのですが、同じような画面が3回続けて出ます。
ここでPonta会員番号を入力します。
こちらはおそらくPonta会員として登録されている生年月日と電話番号を入力するのでしょう。
さらにいくつか次へボタンを押していくと、Pontaカードとの連携が完了です。
Pontaポイントからau PAYバリューへのチャージも可能
当然Pontaポイントからau PAYバリューへのチャージも可能です。そして、Pontaポイントからチャージしたバリューは、送金やじぶん銀行への払出しも可能です。つまり、1%の手数料はかかるものの、Pontaポイントを簡単に換金して銀行口座に入金できる仕組みができあがったことになります。
ただし、ポイントからのチャージは、100円単位、月間最大2万ポイントという制約が変わらずあることには注意ですね。
ポイント業界の中では、遅れてきたauだけに、巻き返しにやっきです。ただ、既存のさまざまな関連事業を、すべてリブランドして統合しようとしているので、早くも老舗の温泉旅館のような、すごくわかりにくいUIUXに成り果てています。
ソフトバンクブランドも使わず、ゼロから構築したPayPayのほうが、UIはすっきりしており、アプリの動作も高速ですね。ただ、こちらはTポイント、PayPayのポイント、LINEポイントとグループ内で複数のポイントが乱立しています。そもそもTポイントとの距離感もよくわかりません。一世を風靡したTポイントですが、ポイント還元の嵐が吹き荒れる中、かなり霞んでしまっているのも事実。ソフトバンクがTポイントを担ぐのか、他のポイントに統合を図っていくのか、はたまたマルチポイントでいくのでいくのか。その方向性も楽しみです。