毎月恒例の投資成績とポートフォリオ紹介の時間になりました。7月は、中国株急落の影響で、Twitterでも多くの人が資産下落に見舞われたようです。さて、ぼくのポートフォリオはどうだったでしょうか?
全体は+13.7%
まず資産全体は13.7%の増加でした。え?いったい?という感じですが、ストックオプションというちょっと特殊要因がありまして。この要因を除くと、約1%の増加です。投資成績としてはほぼ横ばい、そして特殊要因で大きく増加という感じです。結果、資産額はヒストリカルハイを更新しました。
結果、年間生活費に対する総資産の比であるFI比率は34.3倍となり、かなり余裕を持ったリタイア生活可能状況になりました。
セグメント別リターン
特殊要因を除いた5つのセグメントのそれぞれの成績について。実は株も債券も、セグメントでみるとほぼ横ばい。そして、仮想通貨と金で構成されるヘッジセグメントは11%超の増加となりました。それぞれの詳細は、これから見ていきます。
資産の比率としては、特殊要因によって株式比率が6ポイントほど上昇。ヘッジ以外のセグメントは、それに伴って比率を減らしています。
これら比率を加味したリターンへの貢献度は次の通り。ほぼヘッジセグメントの増加が寄与しています。
資産全体のセグメント別推移を見ると、傾向は似たようなものですが、株式が大幅増加です。
株式セグメント ±0%
入金や特殊要因を加味した株式セグメントの増減はぴったりゼロ。しかし、その内訳はかなり激動でした。特に、中国株の下落による途上国株式のマイナスが大きいです。7%超下落し、21年1月の規模まで下がりました。また日本株も不調ですね。
一方で良かったのはグロースです。ぼくはAmazon、Google、Facebook株を保有していますが、Amazonは決算ミスで株価を下げましたが、GoogleとFacebookは好調です。特にGoogleは絶好調ですね。四半期純利益も2兆円に達し、出遅れていた利益がついてきました。ちなみに、月次リターンと比率がちょっと違うのは、月次リターンが円建て集計なのに対し、こちらは現地通貨建てだからです。
新興国の下げを含めて、年初来リターンも確認しておきます。新興国ETFのEEMはギリギリマイナス圏に入ってしまいました。ほかは極めて好調ですね。Amazonが2.2%しか増えていないのは気になるものの、GoogleとFacebookが頑張ってくれています。
7月は、楽天証券の楽天カード積み立て、tsumiki証券のエポスカード積み立てに加え、SBI証券の三井住友カード積み立てを新たに始めましたが、まだ買付結果は資産に反映されていません。
株式セグメントの内訳は次の通りになります。
債券セグメント+0.7%
8割をARCCが占める債券セグメントは0.7%の増加でした。ARCCは19.97ドルとなり、20ドルまであとちょっと。2020年末は16.89ドル、コロナショック前の2020年1月末も18.82ドルだったんですよね。ほかの株式同様、現在の経済好調を裏付ける株価です。
これでいて、8%近い配当があるのですから、本当にいい銘柄です。
リアルアセット ▲1.8%
リアルアセットは1.8%の下落でした。太陽光発電所6号基が竣工し連系も終わったものの、まだDCF評価には組み入れていません。
下落の要因は主に、連系したばかりの君津5号発電所の評価額下落です。7月の実績がシミュレーションを大きく下回り、その実績を敷衍して将来のCFを計算しなおしたので、大きく下がりました。ただまぁ、まだ2カ月しか稼働実績がないので、直近の天候で実績が大きく変動し、それによってDCF評価のブレも大きくなります。もう少し実績が積み上がると、評価額も安定してくるでしょう。
君津を除くと、太陽光発電所全体の評価額は先月にくらべてわずかに増加という感じです。CFがちゃんと増加していて、預金もグラフで見てわかるくらいに(ちょっと)増加しましたね。
太陽光発電所の状況については、パフォーマンスまとめを別途記事化しています。
ヘッジセグメント +11.6%
2カ月連続で下落したヘッジセグメントですが、今月は上昇。11.6%の増加ですが、ボラティリティが高いので、まぁこのくらいはよくある話です。Bitconが450万円を回復し、23.3%の増加となりました。Ethereum、BinanceCoinも上昇です。
金も上がりましたね。
Bitcoinはデジタルゴールドという話と、結局リスクオン資産で株価と連動するという話と両方の説がありますが、長く仮想通貨を見ている感触でいうと、独立した資産であって、少し組み入れることで分散効果が期待できるという感触です。
ちなみに、Binance流動性スワップとBlockFiのレンディングによって、Bitcoinは2.3%の数量増加、BNBは4.4%の増加、Ethereumは0.2%の減少となりました。数ヶ月前に比べてかなり金利水準が落ちてきてしまいましたが、このように金利が付くのも仮想通貨の良いところです。
オルタナティブ ▲1.8%
さて、オルタナティブは1.8%の減少です。しかし……こちらはなんで減少しているのか、よく分かりません。なんだろう? 異名義クロスもしているので、その入り繰りかな?
一応、年初来リターンは6.6%ですし、月次平均リターンは0.93%なので、低リスクで流動性の高い投資方法としてはうまくいっていると理解しています。異名義クロスにおいて、法人や家族名義の口座に利益移転(配当収益)されているし、優待利益は消費してしまい、資産のリターン計算に反映させていないので。
オルタナティブ(現金同等物)の内訳は次の通りです。
通貨の状況は、ストックオプション行使により、円比率が50%に達しました。為替が少し円高に振れたせいもありそうです。
総資産に占める仮想通貨の比率は10.3%。先月とほぼ同じです。
配当などインカムゲイン系については、「インカムCF推移」という別記事にまとめています。
今後の方針
今後の方針です。まず最優先なのは、ストックオプション行使で手に入れた勤務先株式の売却です。ここでリスクを取るつもりはありませんので、さっさと売却です。今回、3分の2を楽天証券、3分の1を松井証券に移管設定しました。それぞれ1日あたり100万円、50万円まで手数料無料なので、その範囲内で指値売りをして売却する計画です。8月中にどこまで売れるでしょうか?
このようにして現金化したら、まずは野村Webローンの返済に充当です。ま、金利1.5%だということを考えると、ほかに投資してもいいんですけど。
さてこうなるとそこそこの現金が残るわけですが、これをどうするか。この投資方針は、大きな選択ですね。じっくり考えたいと思います。
さて、各セグメントは以下の目論見書に従って運用しています。
また計算上の注意点は下記です。
- このポートフォリオには、生活防衛資金、401k、各種貯蓄性保険、年金、家族の資産は入れていません
- 株主優待は現金化したもの以外、資産計算していません。取得コスト分だけ資産にマイナスの影響が出ています(ここは今後検討です)
- 含み益も資産として計算されているので、ここから税払いが発生する場合があります
- 法人と個人の資産を合算しています
【前回6月のポートフォリオ】