少しずつ確定申告の用意を進めています。前回の雑所得に続き、今回は医療費控除です。1年間まったく医者にかからないという人は珍しいでしょうから、誰でも効果のある節税方法ですね。
2021年確定申告の全体像
まず2021年分の確定申告の全体像から。下記の要素について集計し、記載、申告する予定です。
- 株式 申告課税分
- 先物 申告課税分
- 雑所得
- ふるさと納税
- 外国税額控除
- 医療費控除
- 妻 株式(総合課税見込み)
- 妻 ふるさと納税
- 子 株式(総合課税) x2
医療費控除の進め方
医療費控除は、取っておいたレシートをExcelシートに入力することから始めます。専用のExcelシートに入力して、それを後から国税庁の確定申告アプリに読み込ませれば、それでOKです。以前に比べて大分楽になりました。
Excelシートはこちらからダウンロードできます。開くと、下記のようなシートになっているので、それぞれ入力していきます。
入力する項目
入力する項目は大きく3種類です。
- 診療費、治療費
- 薬代
- その他(交通費など)
診療費、治療費は病院からもらったレシートをそのまま転記すればOKです。このとき、本人だけでなく家族の医療費も含められることは注意点です。医療費控除は、かかった医療費分だけ所得税を少なくしてあげましょうというものなので、収入が最も高い人にまとめるのがセオリーです。
また、予防医療、例えばワクチン接種費用などは医療費控除対象外です。また、マッサージは「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師による施術の対価」は対象ですが、「ただし、疲れを癒したり、体調を整えるといった治療に直接関係のないものは含まれません。」となっています。
薬代も、かぜ薬などの購入代金は対象dせうが、ビタミン剤など病気の予防や健康増進のための医薬品は医療費扱いになりません。
交通費も忘れがちですが、医療を受けるために使った電車代などを記載します。注意点としては、タクシー代は不可、自家用車で行った場合ガソリン代や駐車場代は不可ということでしょうか。
最近変わったこと
ちょっと前まで、医療費控除を受けるには明細を作るとともに、レシートを添付して郵送する必要がありました。ところが、e-Tax進展で、レシート添付も不要に。5年間保管する義務はありますが、とっても簡単になりました。
医療費控除はいくら戻ってくる?
医療費控除はいくら戻ってくるのでしょうか。まずどの税金が戻ってくるかといえば、所得税です。課税所得の額によって下記のような税率になっています。例えば、課税所得500間円の人なら、税率は20%ですね。このときに、医療費控除分、課税所得を減らせるのです。年収の高い人に医療費控除をまとめるべき理由がここです。
医療費控除の計算方法としては、まず年間でかかった費用を合算します。そこで10万円を引いた額を、課税所得から差し引けることになっています。つまり、掛かった費用が10万円以内なら、効果はありません。ちなみに総所得が200万円以下の場合、その5%しか差し引けないので、そこは一応注意です。
ざっと計算例を。医療費が家族で年間40万円かかったとしましょう。10万円引くと30万円。これを課税所得から引けます。課税所得500万円の人なら税率20%ですから、30万円の20%、つまり6万円分税金が少なくなることになります。
なお、医療費控除には上限があることに注意です。ぼくも数年前に超えてしまったことがあるのですが、上限は200万円です。つまり年間210万円以上の医療費を使ったなら、その分は家族の確定申告に乗せたほうがいいですね。