この数日、ブログ更新をお休みしていましたが、久しぶりに引っ越しをして、その処理で手一杯だったからです。引っ越し後、第1弾の記事は、インターネット環境のお話から。
まさかの電波が入らない
新居に入って最初にあれ? と思ったのはスマホの電波がちゃんと入らないことです。あれ? なんでネットが表示されないんだろう。と思ったら、窓際に行かないとアンテナ1本。奥まったところでは圏外になってしまいます。
えと、ここ都内ですよ……。まだこんな場所があったとはと、内心驚きました。ネットがまともに表示できないのはもちろん、通話もつながりはするものの、ほぼ会話が成り立ちません。
直近の問題としては、ネット環境です。というのも、光回線の引っ越し工事は繁忙期で引っ越し直後には行えず、4月に入ってからの予約しか取れなかったからです。そこまでの間、スマホ回線のテザリングで凌ごうと思っていたのですが、アテがはずれました。
ソフトバンクはバリ5だ テザリングで
さて困った……と考えていたところ、パートナーが持っているスマホを見たら部屋の奥でも電波がばっちり入っているではありませんか。バリ5(死語)です。キャリアはソフトバンク。やるなソフトバンクという感じ。
ちなみに入らないのはドコモ(の回線を使ったMVNOのIIJmio)です。
取り急ぎ、このソフトバンク回線が入っているiPhoneをテザリング設定して、ほかのスマホから接続することに。まずはということで、下記を接続します。
- メインのデスクトップPC1
- スマホ1
- スマホ2
- プリンタ
- Google Home
- サブのノートPC
と、ところがなぜか6つ目のサブのノートPCが何度やっても接続できません。おかしいな?と思いググったら、なんとiPhoneのテザリングって5台までしか接続できないんですね。逆にAndroidはだいたい10台までテザリング可能です。もしスマホをWiFiルータとして使うならAndroidのほうが便利ですね。
なお、こんな時はちょっとした裏技もあります。Pixel6など純正に近いAndroidは、WiFiネット接続を、テザリングで共有できるのです。iPhoneは4Gとか5Gとかの公衆回線によるネット接続しかテザリングできませんが、AndroidならWiFi接続をテザリングして、まさにルータ的な動作がさせられるのです。
iPhoneに5台接続し、その内の1つであるAndroid端末で再度テザリングすればさらに10台を接続できます。緊急時にはちょっと便利ですね。
問題は通話
さて、緊急時はソフトバンク回線で凌げたし、光回線が開通すればWiFiについては問題解決。まずいのは通話のほうです。圏外とかアンテナ1本では会話ができません。こちらからかける分は、ネット回線を使えるRCS(Wi-Fi Calling)を実装している楽天モバイルアプリから電話するのでOK。ただ、掛かってくる方はどうにもなりません。
ちなみに、楽天モバイル回線は?というと、ドコモが入る窓際でも圏外です。まったくもって論外でした。
選択肢はいくつか思いつきました。それぞれ検討してみます。
- 電波を強めてもらう
- ソフトバンク回線に変更(MNP)する
- ドコモ以外の回線(auなど)に変更する
電波を強めてもらう
電波を強めてもらうってなにか。大昔は、電波が入らないとキャリアに連絡すると、近くに基地局を優先的に建ててもらえた時代がありました。いまはそんな必要なく都市部は携帯エリアが構築されています。それでも今回のように電波が入らない場合はどうするか。
2つの手段があります。1つはフェムトセルです。これは半径数メートル〜数十メートルといった小さなエリアを作る超小型基地局です。ナノ、ピコ、フェムト(10のマイナス15乗)のフェムトです。
4キャリアすべてで用意していて、自宅が圏外の場合、無料で貸し出しなどをしてくれるようです。ところが、MNVOにはこうした用意がありません。なるほど、こんなところにフルサービスとエコノミーサービスの違いがあるんですね。
ちなみに、もう1つはレピーター(中継局、リピーター)です。これは窓際まで届いている電波を増幅して、屋内の電波環境を強める装置で、フェムトセルに比べて比較的簡単に貸してくれるようです。ただこちらも純正ドコモ回線ユーザーだけで、MNVOはダメなんですよね。
弊社ではレピータを提供することができません。恐れ入りますが、ドコモの電波に問題がある場合には、au網を使用するタイプAへの変更も視野にご検討ください(なお、お使いの端末がタイプAをサポートしてない場合もあります。https://t.co/jnZNsZHK4T にてタイプAの動作確認端末をご確認ください)。
— IIJmio (@iijmio) 2021年4月12日
ちなみに、リピーターが通販で売られていたりもしますが、こうした電波を出したり強めたりする装置は免許が必要で、携帯電話会社以外が使用すると違法になります。他の電波に影響して障害を起こしたりするので、注意が必要です。
さて、そういうわけで、フェムトセルもリピータもMNVOを使う限り難しそう。ちなみに一瞬ドコモ回線を契約して借りて……という方法も考えましたが、回線契約がなければすぐに返却という当たり前の仕組みになっていました。
ソフトバンク回線にMNP
次の方策は、すでに電波が入ることが分かっているソフトバンク回線への変更です。最も王道の対策ですが、とにかくコストがかかる。現在のギガプラン858円/回線に対し、同じ電波を使うワイモバイルにしても2178円まで上がってしまいます。
eSIMで簡単に契約だけ切り替えられるのならともかく、MNPで物理SIM交換だと手間もかなりのもの。ちょっと考えたくないというか、最後の手段という感じです。
au回線を検討
最後の手段として考えているのが、au回線です。実はIIJmioはドコモ回線(タイプD)とau回線(タイプA)の2種類を用意しています。料金はどちらも同じで、SIMカード発行手数料がタイプDのほうが12円安いというのが違い。
基本的にはドコモ回線のほうがいろいろと制約が少なくなっています。au回線はLTEのみで3Gが使えないとか、利用できる端末が限られるとか。また、当然ながらドコモのSIMロックがかかった端末はタイプDのSIMでないと使えません。そういった理由で、ぼくの回線は全部ドコモにしていたのです。
ただIIJmioは、タイプDとタイプAを切り替えられるサービスを2021年3月に始めました。費用は手数料2200円とSIM発行手数料(433〜446円)だけ。これで、au回線を試せます。
問題は、au回線が果たしてぼくの部屋の中で電波が入るのか分からないこと。有料サービスに入れば、レンタルも可能なようですが、普通に「自宅が圏内か確認できる」サービスがないものか。問い合わせにtelしましたが、1時間以上またされた挙げ句、「混んでいます、おつなぎできません」という言葉と共に回線強制切断というひどさ。auありえん。