FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

実践記:ユーザー車検の費用と流れ

昨日、ユーザー車検をやってきました。車検は、ディーラーや整備工場、車検専門業者などに出すこともできますが、自分で行うユーザー車検車検を使うと、コストを抑えられるだけでなく時間も節約できます。

ユーザー車検のメリットとデメリット

ユーザー車検を行うのは今回で2回め。正直、数年ぶりなので細かな手順も覚えておらず、改めてまとめておきたいと思います。ちなみに会社登記申請とか確定申告と同じで、難しいことは特に何もなく、分からなければ係の人が優しく教えてくれます。専門家とか知識がないとできないということは、まったくありません。

 

ユーザー車検のメリットとデメリットは次のとおりです。

 

メリット

  • コストが限界まで抑えられる
  • 短時間で車検が終了する

デメリット

  • 別途整備を受けるかどうかを自分で判断する必要がある
  • 平日の半日程度を束縛される

実際の流れ

ぼくは都内在住なので、今回は「東京検査場」を例にします。ちなみに車検はどの検査場でも受けられ、都内には品川区の東京だけでなく、足立、練馬、多摩、八王子にも会場があります。

 

まず車検はいつでも受けられます。ただし、受けたときから2年間が有効期限となる仕組みです。そのため、車検が切れる直前に受けるのが一般的です。また、車検が切れる1カ月前以降なら、車検が切れたあと2年間が有効になります。つまり、12月20日が車検期限なら、11月20日から12月20日の間に受ければ、2年後の12月20日が期限となるわけです。

 

最初に行うのが「車検の予約」です。自動車検査インターネット予約システムにアクセスして、アカウントを登録し日程を予約します。日程を予約する以外に、車検証のQRコードをカメラで読み込むことで、車両データを自動で送信できます。そのためスマホからアクセスするほうが便利です。

なお、車検は平日しか受けられす、1日4枠あります。後述しますが、一発で受からなかった場合を考えると、できるだけ朝早いほうが安心です。ぼくは今回、朝イチの1ラウンドを選びました。

車検当日の流れ

当日の朝、車検場に向かいます。車検場はユーザー車検専門ではなく、業者の方たちも来ているので、けっこう混雑しています。1ラウンドは、受付が8:45から、検査が9:00から。流れはこうなります。

  1. 8:30から機械が動くので書類を作成する
  2. その後、印紙などを購入し、自賠責を更新する
  3. 8:45から受付が始まるので受付
  4. 9:00から検査場に並んで実車検査
  5. 検査が完了すれば、新たな車検証と窓ガラスに貼るシールをもらえて完了

それぞれ見ていきましょう。

書類作成

当日持っていく書類は下記の通りです。

  1. 車検証
  2. 自賠責証明書
  3. 自動車税納税証明書 (納税済みなら不要)
  4. 自動車重量税納付書 (検査場で作成)
  5. 自動車検査票 (検査場で作成)
  6. 継続審査申請書 (検査場で作成)
  7. 定期点検整備記録簿 (後からでOK)

車検証は言うまでもありません。これがないと始まりません。自賠責は普通は車検証と一緒にあると思います。

 

春に支払う「自動車税納税証明書」は、コンビニなどで支払った場合は収納印が付いた紙が手元に残ります。でもオンラインでクレカ払いした場合などは領収書が残りません。こちらは未納の場合に限り、現地受付で跳ねられるようで、納税の有無は電子データで管理されているため、特に気にすることはないそうです。

 

4〜6の書類は現地で作ります。7の点検簿は、自分で記入すればOK。クルマをチェックして、レ点を付けていく作業です。ただし「車検の後に行います」といえばそれでも大丈夫です。分解してチェックは整備師以外できないので、目視チェックが中心。不安があればディーラーや整備工場に見てもらう感じです。車検費用と整備費用は別なので、整備だけプロにやってもらうという選択肢もあります。

 

さて書類は下記の機械で作成します。機械自体は8:30から稼働しているので、受付前に作っておきましょう。3枚の用紙にチェックを入れて、車検証のQRコードを読み取ると、自動で書類が作成されます。使用者の名前やクルマの番号などが自動で登録されて出てきます。便利な時代になりました。

ただ手書きが必要なところもあります。下記が必要な車検証+「自動車重量税納付書」+「自動車検査票」+「継続審査申請書」です。それぞれ記入します。

印紙を購入する

続いて隣の建物に行って印紙の購入です。こちらは所有権移転の手続きを行うときにもお世話になったナンバー周りの建物です。ちなみに、クルマを売買したら所有権を替えて、地域が変わるとナンバープレートも変えるのですが、その手続もここで行います。これも簡単に自分でできます。もっとも車検と違いだいたいは購入時の手数料に含まれているので、業者に任せてしまいますけど。以前、個人間でクルマを引き継いだときにお世話になりました。

さて、ここに書類を持っていくと「いくら払ってください」と言われるので支払います。現金のみです。かかった費用は下記のとおりでした。

  • 検査料 2200円
  • 重量税 2万円
  • 自賠責 2万10円

検査料は一律ですが、重量税はいろいろ違います。ぼくの場合は1.5t以上でエコカーなので、この値段でした。

自賠責はどの保険会社でも共通ですね。自家用車の2年分だと2万10円です。

受付を済ませたらクルマで並ぶ

ここまで書類が揃ったら8:45からの受付に並びます。並ぶといってもユーザー車検の窓口の列は4人くらいしかいませんでしたが。ここでは書類を確認され、問題なければクルマを6番か7番の列に並ぶようにいわれるだけです。

これが車検の実車チェックを行う建物です。左側にレーンがあって、そこに並びます。奥から順にチェックを行い、手前から出てきて終了です。

 

まずレーンに並んでいる間に係員が来て、ライト、ウインカー、ブレーキランプ、ワイパー、ハザードのチェックを行います。言われたとおり操作すればOK。ここでウインカーが付かないとかなるとアウトです。直してからもう一度来ます。この時点で9時5分でした。

 

当然何も問題はないので、前に進みます。検査場の入り口です。中では、排ガスやライト、ブレーキ、下回りなどを順にチェックします。かかる時間は10分程度かな。ちょっとしたアトラクションのようです。

すべての検査に通れば、晴れて車検完了。出口にある「総合判定室」に書類を持っていきハンコをもらい、次に最初の受付の建物に書類を提出すると新しい車検証がもらえます。

ライトで落ちた

これまではその流れで車検を通していたのですが、今回なんとライト検査でNGが出ました。光軸のブレってやつです。これは最もよくある検査落ちです。ロービームが上向きすぎると車検は通らないのです。

 

ライトの光軸はボンネットを開けて、ドライバーで軸を回すと調整できます。以前のクルマでハロゲンをHIDに換装したときは、壁にライトを当てて高さを見ながら調整したものでした。というわけで、やろうと思えば自分でもできるのですが、真っ昼間、自分のガレージでもないところでうまく調整できる自信はありません。というわけで、近くのテスター屋さんへ。

 

テスター屋とはユーザー車検のサポートをしてくれる工場です。車検を受ける前に事前チェックもやってくれますし(もちろん有料)、車検でNGが出たらそこだけ直してもらうこともできます。今回はさらっとネットで検索したら出てきたこちらの早川自動車整備工場に持ち込みました。といってもこちらは車検場の道を挟んだ反対側にあって、ちょっとクルマを回したという感じ。病院と外にある薬局みたいな感じです。

「予約ないですけど、いいですか?ライトです」「ちょっと待っててください。すぐやりますので」と話はスピーディ。中に入って10分ほどでライトの調整が終わりました。料金は3000円。相場は1600円程度らしいのですが、昨今のインフレと検査場の目の前の立地ということで、まぁ許容範囲。というか見たところ、作業の殆どはライトの調整みたいです。

 

ライトの調整が終わったら、再び車検場に戻ってレーンに並びます。係員が書類を見て「ライトだけですね」と、ほかの検査はスキップしてくれるので、再びライトだけテストして無事合格。書類スタンプラリーも終わり、見事新しい車検証を手に入れました。この時点で10時15分。いいペースで車検終了です。

コストはいくらかかったか

ちなみに今回は最初からユーザー車検と決めていたわけではなく、いくつかの車検業者を検討しました。ディーラーの場合、完全な見積もりはとりませんでしたが、10万〜20万+整備交換費用という感じ。

 

ほか見積もりを取った車検専門業者だと、7万7910円が最安値でした。ガソリンスタンドも車検代行業をよくやっていて、その中の見積もりだと6万4310円が最安値。それに対して、今回かかったのは4万2210円でした。

  • ディーラー 10〜20万円
  • 車検業者 7万7910円
  • Gスタンド 6万4310円
  • ユーザー車検 4万4310円

車検は重量税と自賠責保険料がそのほとんどを占めるので、これらの差額が業者の手数料ということです。

 

でも自分でやると時間がかかる……と思うかもしれませんが、業者に依頼すると即日でも半日から1日かかります。ディーラーに依頼すると、普通は数日かかりその間代車を出してもらいます。でもユーザー車検なら朝8:30に始めて10:15には完了するわけです。何度もディーラーに行くよりも、このほうが手間が小さいと判断しました。もちろん、平日の昼間に時間が取れない人は、そうはいかないとは思いますが。

 

ユーザー車検だと整備が心配という人もいると思います。ユーザー車検の点検はセルフですが、業者に依頼すればやってもらえます。2年に一度くらいは業者にちゃんと点検してもらうほうが安心というのも事実です。ぼくの場合は直近に別件で点検をしていたので、再度点検は不要と考えました。また前回ユーザー車検を受けた際は、すぐにそのクルマを手放す予定で、ならばユーザー車検でいいやと。買い取った側は、最初に点検整備をしますから。

 

というわけで、ユーザー車検の実践記でした。

 

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