久しぶり(?)に日経の取材を受けました。25日付の『FIRE急がぬコツコツ個人投資家 厳選・分散で築く防波堤』という、個人投資家にとって今年の相場環境を振り返る内容+FIRE卒業について、です。
インフレと利上げに振り回された年
冒頭リード部分に、コメントを取り上げていただきました。
2021年までの相場環境は高インフレ、金融引き締めで一変した。20年以上の投資経験をもつ九条さん(同)も「これほど経済統計を注視した年はない」と話す。
というわけで、CPI発表にドキドキし、利上げのたびに一喜一憂というのが2022年でした。
債券シフト
もう一つ、投資手法についても取り上げていただいています。
株式以外の資産に目を向ける個人も多い。九条さんは金利上昇を受け、米国債に資金を振り向ける。「不透明要因が多いなか、株式で無理にリスクを取らなくてもよい」との判断だ。
ぼくは、米国が本格的な景気後退に入りつつあると見ていて、株式の冬はもうしばらく続くと見ています。そこで面白いのが債券。金利はピークで4%あったものが、いまは少し落ちているタイミング。インフレのピークが過ぎたという見立てが正しいなら、ここから長期的には金利は下がっていき、つまり債券価格は上昇します。
仮に金利が下がらないとしても、4%程度の金利を保ったまま、最終的には償還となります。安定的なリターンを得るという意味で、米国債はけっこう美味しいタイミングだという判断です。
Webで読める日経への掲載は初?
これまで、日程ヴェリタスを中心に何度か取材いただいていますが、Webで読める記事に載るのは初めてかも。
ちょっとうれしいですね。