今日はいろいろ忙しくて、重めのブログを書く時間がありません。ということで、10月30日に史上最高値を更新したビットコインについて記録しておきたいと思います。
史上最高値、1128万円
ビットコインは10月30日の朝に、円建てで史上最高値となる1129万円を付けました。実のところ、ここしばらくビットコインの最高値がいくらだっかた忘れていました。年初来で+77%、この1年で+110%と大きく上昇したビットコインですが、2月に急上昇して3月に1000万円を超えたあと、しばらくレンジに入っていたからです。
ドル建てでも7万2000ドルを超えており、3月に付けた最高値7万3798ドルまでもう少しです。
トランプがビットコイン激推しに
ビットコインが上昇基調にある背景には、トランプ候補がビットコインに宗旨替えしたことが大きいでしょう。もともとはビットコイン否定派だったトランプ氏ですが、最近はすっかりクリプト推しです。
7月にナッシュビルで開催されたビットコイン・カンファレンスの演説で、アメリカがビットコインマイニング大国となること、ゲンスラー氏をクビにし暗号資産に理解のある証券取引委員会(SEC)委員長を任命すること、国家戦略としてのビットコイン備蓄の形成、暗号資産諮問委員会の設置について言及しました。
デジタル資産運用企業のETCグループは、トランプ氏が勝利した場合、ビットコインは+10.7%、ハリス氏の勝利なら▲10.5%だと分析しているそうです。これはオンライン予測市場であるPolymarketとPredictItのベッティングオッズの平均を使用して推計したもので、トランプ氏のオッズ上昇とクリプトの価格上昇は正の相関があり、ハリス氏のオッズ上昇とは逆相関があるそうです。
というわけで、このところ好調なビットコインですが、その行方を左右する大きなポイントは大統領選です。では最新の予想はどうかというと、世論調査では微妙にまだハリス氏有利なようです。調査主体によっていろいろな予想がありますが、下記はBBCのものです。
とはいえ、米大統領はアメリカ全体の投票数で決まるわけではありません。州ごとに割り当てられた合計538票の選挙人票のうち過半を得た候補が勝利します。さらに選挙人は、州の有権者の投票結果に従うことが原則です。
多くの州は民主党と共和党のどちらが勝つかがだいたい見えています。ポイントはスイングステートと呼ばれる激戦州です。今回は、ペンシルヴェニア(選挙人19人)、ノースカロライナ(同16人)、ジョージア(同16人)、ミシガン(同15人)、アリゾナ(同11人)、ウィスコンシン(同10人)、ネヴァダ(同6人)の7州の勝敗によって、大統領選の結果が決まると言われています。
ではその現状はどうかというと、下記のように少々トランプ有利。ただしまだまだ僅差であり、行方は見えないということです。
大統領選は、経済政策の違いから株価への影響が気になるところですが、クリプトへの影響も見逃せないですね。