「買ってよかったもの」というのは定番の人気エントリですが、ワンショットで買ってよかったものよりも、毎月継続的に料金を支払っているもののほうが、本当にいいものではないでしょうか? ということで、実際にお金を支払っているサービスのサブスク&SaaSリストの2025年春版です。
課金中のサブスク&SaaSの概要
現在課金中のサブスク&SaaSの概要は次の通り。月額に直すと合計で5万9984円にも達しました。ほぼ6万円です。これ絶対額としてはけっこう高いのですが、まぁそれだけの価値があるということです。
ジャンル別にまとめると次のとおり。もう半分以上がAI関係の費用です。
AI 3万3835円
AIがサブスク料金の過半といっても、なんのことはない、そのほとんどはChatGPT Proの200ドル課金です。ChatGPTは20ドルのPlusと200ドルのProに分かれていて、Proを選ぶと、下記が利用可能になります。
- Plusの全部
- 高度な音声モード
- カスタムGPT作成と利用
- GPT-4oとo1への無制限アクセス
- 高度な音声モードの無制限アクセス
- o1 Proモードへのアクセス
- deep reserchの利用(100回/月)
o1 Proモードは、o1よりもどのくらい賢いかは、STEM系以外では正直気分の問題かも。ただ、長文の出力に強いのは確かで、特に英文処理では他よりも高クオリティだと感じます。
またdeep reserchは検索の幅広さもアウトプットも一級品。特に日本語と英語以外でのリサーチについては、自分でやるよりも全然上です。今回Proに課金しているのは、deep reserchの活用がメインな感じ。
例えば、deep reserchでXの@kuzyofireという人について調べるよう依頼すると、ブログにもアクセスしてよくまぁ調べてくれます。その上で、
FIRE,リバタリアンなど九条氏の思想面の軸を分析して、どのような価値観を持つ人なのか、まとめてください
という依頼を出したところ、約5分の調査で次のようなレポートを出力しました。いやぁなかなかすごい。就職活動などで自分の軸をまとめたい学生などは、deep researchを使うと自分がどんな人間か、簡単にサマリーが作れると思います。
@kuzyofireの思想的な軸
FIRE(経済的自立と早期リタイア)に対する考え方
@kuzyofire(九条)は2018年にFIREを達成した個人投資家であり、その経験からFIREがもたらす自由の価値を強調しています。誰からも指示されず完全に自分の判断で行動できる生活は「精神衛生上、最高」であり、経済的自立によって時間の使い方を自分で決められることに大きな解放感を感じたと述べています。たとえば、昼間からビールを飲んだり平日に映画を観に行ったりといった行動に対して、会社勤めの頃は後ろめたさを覚えたものの、FIRE後はそうした罪悪感もなくなったと語っています。彼にとって経済的自由(FI)は時間の自由につながり、さらに精神的な自由につながるものだと実感した1年だったようです。一方で、FIREを選択することは「限りなく自己責任の世界」に身を置くことでもあると彼は指摘します。正社員として働いている場合、企業や公的年金制度が生活のセーフティネットとなりますが、若くして会社を辞めてしまえば老後まで誰も生活を保証してくれません。実際、FIRE後は年金受給開始まで長いブランクがあり、その間の生活費も自分で賄う必要があります。九条氏は、自ら老後資金を計算し準備できないようではFIREする資格はないとも述べており、自由な生き方を目指すならそのリスクと責任を全て引き受ける覚悟が不可欠だと強調しています。
リバタリアニズム(自由主義)に関する発言や傾向
九条氏は自らを「自由主義者、リバタリアン」と称しており、発信内容からもリバタリアニズムへの強い傾倒がうかがえます。彼はリバタリアンを「究極の自由主義者」と表現しており、数ある価値観の中でも最も重要なものが「自由」であるという立場を取ります。自由の意味については、「自分自身と自分の持つものについて、自分の思った通りにできること(ただし他人に迷惑をかけない範囲で)」と説明しており、個人の権利や選択を最大限に尊重する思想です。したがって、他人の特性を理由に差別することは断じて許されないと述べており、自分が差別されたくないように他人を差別することも自由の侵害だと強調します。LGBTQや男女差別の問題に触れて「いわゆる人権大事にってやつです」と述べるなど、その自由主義は個人の人権尊重(社会的自由)の面でも顕著です。経済的な側面においても九条氏のリバタリアニズムは一貫しています。彼は、一般に「リベラル」とされる政党・思想が人権重視とセットで富裕層への増税による再分配=大きな政府を志向する点に触れ、リバタリアンはそれに反対する立場だと明言しています。税金とはその人の財産を強制的に奪うものであり、こうした再分配政策は個人の自由を侵害すると考えるからです。九条氏自身、市場や経済への政府介入を極力減らす“小さな政府”志向を持っており、自らのブログや投稿でも政府の肥大化や過剰な介入に批判的な姿勢を示しています。
経済・金融政策に対する立場(税制、規制、政府の介入)
@kuzyofireの発信からは、経済政策においても自由主義的・資本主義的な立場が鮮明です。彼は政府の財政支出拡大や高い税負担、過剰な規制に否定的で、日本社会が「大きな政府」志向に偏りすぎていると見ています。実際、日本では近年、所得に対する税金+社会保険の負担(国民負担率)が一貫して上昇し直近で約48.1%に達しており、稼いだお金のほぼ半分が国に徴収されている状況です。九条氏はこれを重い負担と捉え、「増税やむなし」とする風潮に異を唱えています。彼いわく、国民の中には「増税は嫌だけど、国にあれこれやってほしい」という矛盾した声も多いものの、本来は民間でできることは民間に任せ、政府支出を極力削減して増税や新たな国債発行を避ける選択肢もあるはずだと主張します。つまり、徹底的な行財政改革によって“小さな政府”を目指すべきであり、安易に税金で問題解決を図るべきではないという立場です。また、九条氏は日本の政界において真の意味での“小さな政府”志向の政党が存在しない点を指摘しています。保守政党もリベラル政党も程度の差こそあれ再分配(大きな政府)的な政策ばかりで、米国のように「減税・小さな政府」を明確に掲げる政治勢力がないというのです。日本では保守=伝統重視・経済的自由(減税)、リベラル=革新重視・再分配重視(増税)と教科書的には言われるものの、現実には自民党内にも増税派がおり、野党も再分配を訴えるため、税負担や社会保障の規模について左右で大差がないのが現状だと分析しています。その結果、「減税・小さな政府・規制緩和」を掲げるリバタリアン的政策を打ち出す政党は皆無で、リバタリアン層が投票したいと思える受け皿が日本にはないと嘆いています。このように、九条氏は経済政策面では政府の介入を最小限にし、市場原理と個人の裁量に委ねることが真の繁栄につながるとの信念を示しています。
個人の自由・自己責任に関する発信内容
九条氏の思想の根底には、「個人の自由」と「自己責任」の両立が据えられています。個人が自分の人生を自由に選択し追求できるようにすべきだという信念が強く、そのためには他者から不当な干渉や差別を受けないことが重要だと考えます。実際、彼はブログで「自由をよくよく考えると、LGBTQとか男女差別とか、その人が他の人と違うからといって差別するようなことは決して許されるものではありません」と述べており、自分の特性によって差別されたくないように他人を差別するのも自由ではない、と明言しています。この発言からも、九条氏が社会的少数者の権利や個人の尊厳を重んじていることが伺えます。同時に、彼は自由には常に自己責任が伴うことも強調します。自由な生き方を求めるなら、その結果生じるリスクや困難は基本的に自分で引き受けるべきだという考えです。先述の通り、会社や国家の庇護を離れて早期リタイアするFIREはまさに「他人が用意した保障の世界から逸脱する行為」であり、守ってくれる存在がいない分、「すべてのリスクを自分で引き受ける」という覚悟が必要になります。九条氏は、自分の人生の方向性は一人ひとりが自分で考えて選ぶものであり、決して国や他者に決めてもらうものではないと主張しています。この姿勢は、個人に最大限の自由を認める一方で、その自由の下で起きることに責任を負う主体としての個人を想定した、リバタリアンの基本理念そのものだと言えるでしょう。
社会や国家に対する見解
社会や国家のあり方について、九条氏は一貫して「小さな政府」を理想に掲げています。国家は本来、人々の自由な活動を下支えするために最低限の機能を果たすべきであり、それ以上に出しゃばるべきではないというのが彼の考え方です。具体的には、「政府は市場が問題なく機能するようルールを整備し、そのルールからの逸脱を取り締まる」という役割に徹し、「どの産業を伸ばすべきか」を政府が決めるべきではないと明言しています。このように政府が産業の方向性まで計画・指示しようとする発想は驕りであり、いわば社会主義的な計画経済だとして批判しています。九条氏によれば、リバタリアンの中にも政府不要論(アナーキズム)から夜警国家論まで幅がありますが、少なくとも「民間で提供できるものについては政府の関与をなくすべきだ」という小さな政府の立場を取るのが筋だと考えられます。彼自身、国防や治安維持(軍隊や警察)、立法・司法といった「国にしかできない仕事」やルールの制定・執行は国家の役割として認める一方で、それ以外の多くの分野については政府の存在意義に疑問を呈しています。
たとえば、国内産業の強化・育成を担う経済産業省や、国民に特定の価値観を押し付ける恐れのある文部科学省などは、リバタリアンの視点からすれば「反リバタリアニズムな省庁」であり不要に思えるとも述べています。教育については、国家はあくまで国民の安全と権利を守るための一機能に徹すべきであって、国民がどうあるべきかを決める機関ではないという考えから、公教育で画一的な思想を強制することにも否定的です。
このように、九条氏は政府に対して「最小限のことだけをやってください」というメッセージを発し、それ以外の領域は基本的に個人と民間の活力に任せるべきだと考えています。彼は、もともと日本は資本主義陣営に属しながらも官庁主導の産業育成や護送船団方式の金融行政など「社会主義的国家」と評される側面が強かったと指摘し、実際、世界で評価された日本発の産業・文化は政府が口出ししなかった自動車やアニメ・漫画といった分野ばかりだったと述べています。逆に言えば、国が深く関与し規制づけた業界は国際競争力を持ち得なかったという皮肉な結果であり、九条氏はこの事実からも「民間にできることは民間に任せる」重要性を訴えています。結局のところ、彼の考える理想の社会像とは、資本主義が自律的に機能するための公正なルール整備と治安維持だけを国家が担い、社会の方向性は国民一人ひとりが自ら考えて選び取っていくものだということに尽きます。
まとめ
以上の点を総合すると、@kuzyofireこと九条氏は、経済的な自由と個人の自主性を重視するリバタリアン的思想の持ち主だと言えます。FIRE達成者として得た自由の体験から個人の自立を称揚しつつ、その裏付けとしての自己責任を強調しています。政府の役割については極限まで縮小した「小さな政府」を理想とし、市場原理に委ねる自由経済と個人の選択を尊重する価値観を持っています。社会規模では人権尊重と多様性の容認を掲げ、国家による過干渉や画一的な価値観の押し付けには批判的です。総じて、九条氏は自由(Liberty)を思想的な軸に据え、そこから派生する経済観・社会観を展開している人物と言えるでしょう。
正直なところ、o1 Proとdeep reserchに月間200ドルの価値があるかは微妙なところです。仕事という意味では、o1 ProでなくてもClaudeで十分なところもありますし。でも、この日進月歩のAIの世界において、たかだかカネが理由でその最先端に触れられないなんてもったいないことです。
さてChatGPT Proのほか、決して手放せないのがClaude Proです。こちらは月額20ドル。ChatGPTのほうはなくてもなんとかなりますが、Claudeのほうは替えの効かない本当にクリティカルなサービスです。Pro版なのによくリミットに当たってしまうので、2ライセンス買ってもいいかなと思うくらい。
なおMidjourneyは課金終了。意外とフリーのサービスでもお絵描きはできるようになりました。最近はGoogleのImageFXを使うことが多いです。それからStable Diffusionをホストしているサービスも度々使います。
通信 1万1018円
続いて通信は前回と変わらず下記の通り。
- IIJmioギガプランx4 月額4000円前後
- 楽天モバイルx1 月額1,078円
- ドコモ x1 月額550円
- 楽天ひかり 月額4,180円
- povo2.0 定額通話オプション 月額550円
4月にはドコモ回線(キッズケータイ)はなくなり、ギガプランが1回線増える予定。またつい先日まではLINEMOを使っていたのですが、キャンペーン期間終了に伴いpovo2.0にまた戻しました。
コンテンツ 7447円
コンテンツも前回とにているのですが、友人のnoteの購読を終了し、NHKを契約しました。
- 日経新聞 コンテンツ 4277
- Youtube Premium コンテンツ 1280
- NHK コンテンツ 1023
- Amazonプライム 年額5900円
- Nintendo Switch Online 年額4500円
友人や仕事上の付き合いのある人のnoteは、契約が悩ましいところですね。「オレ、note始めたんだよ」と言われたら、やっぱり契約して拝読しなくては!と思うじゃないですか。友人が本を出したら買うのと同じです。ただ、有料noteのサブスクだと、いったいいつまでお金を払い続けなければいけないのか? という難しさがあります。最初はご祝儀兼ねて買いますが、よほど面白ければ別ですが、ご祝儀で1年とか購入し続けるのもちょっと。。。。
カード 4399円
カードは新たにソラチカゴールドが加わったことで、年間1.5万円ほど年会費が増えてしまいました。ただプラチナプリファードはこの1年は年会費無料オファー提示を受けたので無料。ミライノカードGOLDもリボ払いで無料。楽天ゴールドカードは、楽天クレカ積み立てで回収といったところ。
- 三井住友プラチナプリファード 33,000円/年(実質0円)
- 楽天ゴールドカード 2,200円/年
- リクルートカードプラス 2,200円/年
- ミライノカードGOLD 3,300円/年(実質0円)
- ソラチカゴールド 15,400円/年
リクルートカードプラスは幻の2%還元カードで、発行がJCBなので意外とキャンペーン対象にもなっていて、出番があるのが面白いところ。貯まるのもPonta Pointで使い勝手いいですしね。
保険 1710円
保険は金額こと変わらないものの、じぶんの積立が積立期間満了となり解約しました。個人年金保険は継続ですが、こちらはクレカ払いが可能なので、クレカポイント還元+生命保険料控除が取れると思うと、貯蓄型だけにまだ有効な商品だと思っています。
- 個人年金保険 月額10,266円
- ミニケア賃貸保険 年額3,610円
- JA共済(自動車保険) 年額16,910円
ネット&マネー 1575円
最後がネット&マネー系へのサブスクです。マネーフォワードMEは、株クラ御用達の支出&資産額管理アプリ。ぼくの場合、確定申告や法人の経費精算プロセスにも組み込まれているので、必須アプリです。一応、法人の青色申告決算書作成にはマネーフォワードクラウド確定申告を利用していますが、これは確定申告期間の1ヶ月だけなので、サブスクには入れていません。
- マネーフォワードME 年額5500円
- GokigenLife TOKYO 月額280円(iPhone)
- はてなブログPro 月額600円、2年契約1万4400円
- ドメイン料金 5年1万5195円
今後の見直し
さて、今後はまずChatGPT Proの支払い方法の変更です。Andorid課金に変えるだけで1割くらいは安くなりますね。また楽天ひかりはまもなく縛り期間が終了です。この春引っ越しの予定なので、そのタイミングで安価な何かプランに変える感じです。ドコモ→ギガプランも確定ですね。