FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

2020年12月の投資成績とポートフォリオ公開 過去最高更新

毎月恒例の投資成績とポートフォリオ公開です。今回は、2020年の年間パフォーマンス結果もまとまりました。まずはこの1ヶ月の状況について。12月もさまざまな資産が好調で、ついに総資産額は過去最高を更新しました。

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全体は+8.7% 年初来+23.5%

資産全体はさらに増加して、先月から8.7%の増加です。年初来のリターンは+23.5%。結果、2018年8月に付けた過去最高額を更新しました。

 

過去最高額を付けた際はポートフォリオの6割以上が個別株。しかもボラティリティの大きい勤め先の自社株が多くを占めており、これが大きく上昇することで総資産も大きく増加したのでした。その後、自社株が大きく下落することで総資産も減少。随時売却を進めてポートフォリオの再構築を進めてきましたが、その成果がやっと現れた形です。

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セグメント別リターン

内訳を5セグメントごとに見ていきます。従来どおり、セグメント別は入出金を加味してリターンを補正してあります。各セグメントが好調でしたが、中でも金(ゴールド)とクリプト(仮想通貨)が含まれるヘッジセグメントが26.6%増とものすごい増加となりました。また、1〜3号発電所まで稼働したリアルアセットも、月次で6.3%評価額が増加しました。

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保有量を加味した、セグメントごとの資産増減に対する貢献度は次のようになります。増加の半分は、ヘッジセグメント(金とクリプト)の貢献だということです。

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結果、5セグメントの比率は次のようになりました。後述しますが、12月は債券のほとんどを売却し、株式を購入しています。これによって、債券セグメントは5%を切るまでに減少しました。また、ヘッジセグメントが総資産の1割まで増加しました。

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株式セグメント +2.49%

株式セグメントはまちまちの展開でした。GAFAなどグロース株はわずかに減少。一方で、出遅れていた途上国は4.4%も上昇し、日本株も日経平均が2万7000円を超えたように3%上昇です。

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内訳の各銘柄を見ると、傾向がはっきりします。GoogleとFacebookが不調。ほかは3%以上の上昇ということです。

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12月の売買はけっこうあります。

  • 楽天カードによる「楽天バンガード全世界株式」の積立
  • エポスカードによる「ひふみプラス投信」の積立
  • VTの追加買付
  • EFAの追加買付
  • これまで積み立てた「楽天バンガード全世界株式」の一時解約

VTは、出遅れた株式銘柄の今後の伸びを期待して買い増しです。また、北米除く先進国のEFAも、出遅れ感があるため追加で買いました。一方で、「楽天バンガード全世界株式」は現金を確保するためにいったん全売却です。

 

結果、株式セグメントに占めるVTの比率は先月の10.7%から一気に倍増して22.3%へ。EFAは8%から8.7%へ増加です。一方で、Amazonの比率は10%まで減少しました。

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債券セグメント +1.8%

債券セグメントは、もう戻るところまで価格が戻ったと見、また今後の伸びはもう期待できないと見切り、多くを売却しました。

  • BND 全額売却(含み益確定)
  • PFF 全額売却(含み損確定)

結果、ARCCとハイイールド債、そしてソーシャルレンディングというシンプルなポートフォリオに。

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内訳でいうと、ARCCはさらに2%上昇して、年初来の損益は-9%まで戻りました。

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リアルアセット +6.36%

リアルアセットは6%ほどのプラスとなりました。これは、稼働済み太陽光発電所のDCF評価に、未稼働発電所の支払い簿価を合計したものです。3号発電所の初回売電額は出ていないのでまだ計算に入っていませんが、筑西2号基の成績が良かったことが評価を押し上げました。

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初期投資の簿価を除く資産の推移は次の通りになります。筑西2号基の評価額がわずかに増加、またキャッシュフローがプラスとなったため、預金額も増加しました。

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ヘッジセグメント +26.6%

ヘッジセグメントは月間で驚異の26%増。Bitcoinが躍進して年末には300万円に到達し、51%もの値上がりとなりました。これに比べてしまうと21%増のEthereumや18%増のBinanceCoinが見劣りしてしまうくらい、すごい増加です。また、金も少し戻し5.5%の上昇となりました。

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結果、ついに金の比率をBitcoinが上回り、ヘッジセグメントに占めるBitcoinの比率は48%まで増加しました。

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12月の売買はありませんが、EthereumをBlockFiのレンディング(年利5.25%)に出したのが一つ変わった点です。

オルタナティブ(現金)は+2%

オルタナティブ(現金)は2%ほどの増加です。今回は、LINE Payのマイナポイントリワードを受け取ったり、優待クロスの9月銘柄が到着したのが現金になっています。

 

オルタナティブの月次リターンを見ると、下手な株式よりも安定してリターンを得られていることが分かります。ものすごく手間がかかることと、操作ミスによるダメージが大きいことを除くと、かなり安定的にリターンが出せることが分かります。

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ちなみに、現在は12月のクロスの解消中で、まだ建ったままのポジションが残っています。また、カブコムのPontaキャンペーンのために投資信託を年末に買いました。そして、久しぶりにトルコリラのFXスワップアービトラージをかけています。

 

12月はさまざまなイベントがあったため、一時は資金不足を気にしましたが、うーん、どうでしょう。最終的には意外と余裕があったような。

 

通貨の状況は次の通り。いやはや、急速に円高が進んでいることが分かります。そのくせ、ドル建て資産の比率はほぼ変わっていません。つまり、ドルが下落するのと同じくらいのスピードで、ドル資産の価格が上昇しているということですね。

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通貨ごとの比率は次のようになっています。仮想通貨の比率が10%まで高まっていることが分かります。

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インカムの状況

最後にインカムの状況です。これは、配当、貸株の入金を合計したものです。12月はARCCを除く各銘柄から配当の入金があり、ぐぐっと増加しました。

 

しかし、総資産に対するインカム累計の比率は0.79%。結局、1%には届きませんでした。

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今後の方針

2020年が終わり、2021年の方針を簡単に別記事にまとめました。

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細かな方針は、このあと2020年の年間成績をまとめたあと、しっかりと立てたいと思っています。なお、各セグメントは下記の目論見書に従って運用します。

また計算上の注意点は下記です。

  • このポートフォリオには、生活防衛資金、401k、各種貯蓄性保険、年金、家族の資産は入れていません
  • 株主優待は現金化したもの以外、資産計算していません。取得コスト分だけ資産にマイナスの影響が出ています(ここは今後検討です)
  • 含み益も資産として計算されているので、ここから税払いが発生する場合があります
  • 法人と個人の資産を合算しています

 【前回11月のポートフォリオ】

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