FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

大和証券ならNISA口座を証券担保ローンの担保に使える ただし……


証券会社には証券担保ローンというサービスがあります。これは預けている株や債券などを担保にしてお金が借りられるというもの。野村證券のWebローンが有名で、金利は1.5%。ぼくも何度か記事にしていますし、日常的に利用しています。

 

ところがなんと大和証券では、証券担保ローンの担保に「NISA口座」も利用できると書いてあるではないですか! これはすごい。ということでちょっと調べてみました。

意外と副次的に利用できないNISA

証券会社に預けている株式は、実はいろいろなことに利用できます。例えば、貸株に出せば0.1%程度ですが追加で収益を得られますし、信用取引の代用有価証券として使えば現金を入れなくても信用取引が可能です。また証券担保ローンの担保に使えば、お金を借りるときの担保にも使えるのです。

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ところがNISA口座だけは、他の用途に全然使えません。貸株にも出せないし、信用取引の代用有価証券もダメ。証券担保ローンの担保にも使えない。それでいて長期投資が前提なので長期間ロックされる。移管もできない。と、非課税なのはいいのですが本当に制約が多く、使い勝手が悪い口座です。

 

と思っていたのですが、なんと大和証券は一味違っていました。

大和証券はNISA口座を担保に使える

なんと大和証券の証券担保ローンでは、NISA口座を担保に利用できるというのです。

ダイワLMSの借入上限額を算定する際にNISA口座の残高は加味されますか。

なんと、そうなると新NISA口座の有用性がほんとうに増します。正直、証券会社ごとの新NISAの違いなんて、保有投信にポイントが付くくらい。ほとんど誤差みたいなものです。そのくせ、NISA口座は移管もできないのでどこかで買い付けたら(売却するまで)その証券会社と付き合うしかありません。

 

ならば大和証券で新NISAを保有するのは大きなメリットです。だって1800万円+含み益の株式を担保に、その6割(1080万円超)を借りられるのですから!

大和の証券担保ローン(ダイワLMS)

では大和の証券担保ローンの概要です。対面口座の「SATローンII」とネット口座の「ネットローン」の2つがあり、金利や上限金額が違います。

ネットローンが劣っているのは上限金額が3000万円までというところくらいなので、NISA口座を担保として利用する想定ならネットローンのほうがいいですね。金利も2.8%と比較して低いですし。

 

注意点はいくつかあります。

  • ダイワFX、ダイワ365FX口座を開くと利用不可
  • ネットローンは、信用取引サービスを利用している人も利用不可

また掛け目は次のようになっていて、株式や投信は60%。50%の野村よりもちょっと優秀です。

金利が野村の1.5%よりも高いので、使うなら野村と併用でしょうか。金利2.8%なので、長期借入というよりもスポット的な使い方が良いでしょう。

新NISAで買える投信を調べてみると……

というわけで、楽天証券で購入設定までした新NISAですが、もしや大和を使うのもいいかも……と思ったわけです。そこで、新NISAで購入できる商品を調べてみました。

新NISAつみたて投資枠 対象ファンド | 投資信託 | 大和証券

いやぁなかなかに衝撃的です。なんと19種類しかありません。そして成長投資枠でも買えるのは「ひふみプラス」だけです。ちなみに信託報酬安めなインデックスを調べるとこうなっていました。

  • iFree 日経225インデックス  0.154%
  • iFree TOPIXインデックス  0.154%
  • iFree S&P500インデックス 0.198%

当然ですがeMAXIS Slimなんて取り扱いはありません。eMAXISシリーズさえ、取り扱っているのは「eMAXIS最適化バランス」シリーズ5種だけです。そして全世界インデックスもありません。

 

これは微妙を通り越してあり得ないと個人的には思いました。eMAXIS Slimシリーズやほかの低コストインデックスがネット証券専用商品であることはつい忘れがちです。そして昔ながらの対面証券の世界には、普通に高コスト投信が並んでいて、積立枠で買える商品はわずか19種類しかないのです。

 

そんなわけで、もしかして新NISAは大和証券で開くのがベストかも!?と一瞬思ったのですが、取り扱い商品を見てその考えは霧散しました。僕とは住む世界の違う証券会社だったようです(ちなみに口座は一応持っています)。

 

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