FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

もし今、暴落が来たら何を売るか?


このところ、株式市場が騒がしいことになっています。株価は乱高下、AIバブル崩壊も囁かれ、20日早朝に発表されるNVIDIA決算を、みんな固唾を呑んで待っている状況です。では、もしここでNVIDIAが決算をミスし暴落がきたら、僕はどう行動するのか。何を売り、何を買うのか。事前に考えておきたいと思います。

暴落のリスクは高まっている

AIがバブルかどうかという点でいうと、GPU需要は強くしかもフル稼働しているという意味で、AIは収益化に比べて投資が先行しているだけで、全然バブルではないというのが僕の見方です。

 

ただしCoreWeaveのようにGPUファイナンスなどで資金を調達している企業においては、需要が一服したと思われるだけで「調整」という名の暴落が起きる可能性もあります。NVIDIA中心に顧客に対して出資して、その資金でNVIDIのGPUが買われるという循環的な取引が行われてることも、暴落のリスクをかきたてます。

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要するに、日本時間20日早朝に発表されるNVIDIAの決算ですべてが決まるという感じ。もし決算がアナリスト予想に届かなかったり、次四半期の会社予想が弱気だったりすれば、株価はさらに大きく下げる可能性が高いでしょう。

 

さて、ではその時、AI関連の比率が大きいぼくはどんな売買を行うべきでしょうか。

資産の14%がAI銘柄

下記は10月末時点の僕のポートフォリです。うち、直接のAI銘柄は、

  • Google 2.9%
  • Amazon 2.1%
  • Meta 2.1%
  • NVIDIA 1.6%

で合計8.7%。さらに米国株インデックスにおいては約36%がM7=AI銘柄です。そして全世界株式のうち約62%が米国株なので、全世界株式の約22%がAI銘柄だといえます。

  • 米国株 6.7% →AI比率2.4%
  • 全世界株 8.6+6.7+6.3+3.4=25% →AI比率5.5%

これらを合計すると、僕のポートフォリの14.2%がM7=AI銘柄だということになります。

これは米国株メインの人(36%)や全世界株中心の人(22%)に比べれば低く、さまざまな分散が効いているおかげですが、GoogleやMeta、NVIDIAを単体で持っているので、AI比率が低いともいえません。

何を売るか。何を買うか:NVIDIA

では状況が把握できたので、もし暴落が起きたら何を売るか、何を買うかを考えてみましょう。

 

まずはNVIDIAです。暴落が起きるとしたらその引き金を引くのはNVIDIAで、最も影響が大きいのもNVIDIAでしょう。AI需要が顕在化して以降、恐ろしい売上の伸びです。YoY成長率は急速に低下していますが、それでも約50%と驚異的な数字です。

現状はQoQで売上が増加するのが当たり前であり、もしも仮にそれが滞ったら=成長が止まったら大暴落でしょうが、現状もGPUは入手困難であり、その可能性は低いと見ています。

 

では株価は割高かといえば、フォーキャストではない現状のEPSに対して株価は51.67倍。成長期待が剥げ落ちて売上がフラットになり、PERが平均に近い25倍くらいに落ちたとしても、株価は半分になるに過ぎません。利益の裏付けがある以上、90%暴落みたいなことは起こり得ません。

というわけで、多少決算をミスってもNVIDIAはホールド。下がったら買い増したいです。

Google

続いてGoogleです。実は10月末の集計後、バフェットのバークシャーがGoogle株を取得したというニュースで株価が上昇しました。GoogleのAIはちょっと特殊で、

  • Google Cloud NVIDIA GPUを購入しクラウドで他社にサービス提供
  • Gemini 自社制チップTPUでトレーニングされ推論もTPUで
  • GmailやWorkspaceなどのユーザー基盤

現在は、Google Cloudの需要が好調で、要するに他社にGPUパワーを基盤として貸し出す事業が伸びているわけですが、自社LLMのGeminiも本日3.0を公開し、OpenAIと鍔迫り合いを続けています。

 

コーディング補助のAntigravityもリリースし、インフラから基盤モデル、ユーザーへのサービス提供まで、AI全サービスを垂直統合で提供できる唯一の企業です。つまり他がこければ、GoogleのAI一人勝ちの可能性が高まります。さらにGoogleの売上の多くは未だに検索広告が締めており、AIシフトが遅れるならそれは既存事業の高収益が続くということでもあります。

 

もしAIバブルが弾けたら、Googleは自社に都合のいいペースでAI開発を続けられるようになり、既存広告モデルからAIモデルへのシフトもコントロールできます。バブルが弾けても、インフラ投資が減らせる一方で、収益への影響はあまりなく、中期的な競争力が強まるでしょう。

 

というわけで、Googleもステイ。単一銘柄としては保有比率が高いので買い増しはしませんが、バークシャーの名を出すまでもなく有望な銘柄です。

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Amazon

AmazonはAI自体に張っているということはあまりなく、インフラにフォーカスしている企業です。AWSの需要もAIニーズで増加していて、Microsoftに追い上げられてはいるもののトップシェア。ある意味安定した、現代の公共インフラ企業のようになってきています。

 

Amazonも利益の中からAI投資をしており、レバレッジを効かせているわけではありません。またAI投資先のほとんどはAWSで、GPUリソースを他社に提供する形です。そのためAIバブルが弾けても根源的に価値を損なうものではありません。

Meta

Metaはちょっと特殊で、巨額のAIインフラ投資をしていますが、それを他社に貸し出す事業はやっておらず、すべて自社で利用しています。何に利用しているかというと、広告やコンテンツのリコメンドと、同社が超知能と呼ぶAGIの開発です。

 

本業へのAI活用は大きく成果を上げており、AIバブルが弾けることで直接のダメージを負うものではありません。AGI開発は大きなリソースを使いながらも、その収益化の見通しは全くありません。さらに、AGI開発では他社のほうが先行しているといえます。

 

もしAIバブルが弾けてGPUが余ったり、AGI開発競争が緩和されれば、Metaとしては本業に力を入れる余裕が出るわけで、これまた逆にポジティブとさえ言えるかもしれません。

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各インデックス

では暴落時に、各インデックス銘柄はどうするのがいいでしょうか。もしもAIバブルが弾けたら、影響を大きく受けるのはもちろんNVIDIA。そして、OpenAIの資金調達がまずくなると考えるべきでしょう。すると、OpenAIがAIインフラを発注しているOracleなどが大ダメージ。またOpenAIに出資しているソフトバンクGなどにも大きな影響がありそうです。NVIDIAだけでなく、GPUにフォーカスしているCoreWeaveのようなネオクラウドも影響大ですね。

 

これによってインデックスは一定下げるでしょうが、これは短期的な話だとも言えるかもしれません。AI需要はまやかしではなくGPU需要は着実にあり、ただレバレッジが先行して収益化のタイミングとズレが起きたことが原因だと考えられるからです。

 

まぁいずれにせよ、トレンドとタイミングを読むのなら、インデックス投資を行う必要はありません。読めないからこそインデックスに投資するのです。というわけで、下がったところで追加買い増しはあり得ても、売却するという選択肢はぼくにはありません。

結局、ストロングホールドか

もし僕のポートフォリオの30%がNVIDIAだったら、半分くらいは処分したかもしれませんが、実のところ2%にも満たない額しか持っていません。そのため、もし暴落が来ても、これは市場から離れるべきという話ではなく、結局、今のポートフォリオをそのまま保持するというのが僕の結論です。

 

結局、AIバブルだったとしてもPERが高いのはNVIDIAだけで、影響を受けるのもNVIDIA。そしてOpenAIのような赤字なのに多額の投資を行っている企業です。僕の保有しているGoogle、Amazon、Meta、Microsoftのような企業は、しっかりと利益の裏付けがあり、この利益はAIバブルが弾けてもそうそう失われるようなものではありません。

 

というわけで、もしAIがバブルで、それが弾けて暴落したとしても、僕はポジションを大きく変えるつもりはないということが再確認できました。

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