FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

2019年9月の成績とポートフォリオ公開

9月が終わりましたので、恒例のポートフォリオ公開です。この月も、印象としては優待クロスでした。まだ9月末優待ポジションの資金が戻ってきていないので、一部オルタナティブ扱いになっているものがありますが、いぁやよくクロスをやりました。

 

また、ついに金地金(ゴールドインゴット)を購入し、グロース株も整理しました。

全体は+0.8%

資産全体は先月末から+0.8%の増加です。極めてボラティリティが減少しています。年初来では、9%の増加となり、厳しかった2018年に比べればいいペースです。ただし12ヶ月比では▲8%となっており、まだ回復できていません。

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各セグメントの状況です。約3年保有したTesla株を売却したので、さらにグロースセグメントが縮小しています。オルタナティブセグメントの増加は9月末に向けて優待クロスを行った名残になります。

 

今回から太陽光と金地金(インゴット)を合計して、リアルアセットという名称にしています。比率では一気にグロースを抜いて12%に達しました。

 

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総資産の推移は安定して増加といったところ。グロース株の比率減少がよく分かります。

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通貨別ポートフォリオでは、円の比率が48%(2ポイント減少)に下降しました。ドル円為替は、108.33円/ドルと1.9%円安となったので、それが反映された形です。仮想通貨比率は2.6%となりました。

 

なおこれまで米ドル建てMMFを円扱いしてグラフ化していましたが、よくよく考えるとエクスポージャとしては完全にドルなので、ドル扱いにして過去分も再計算しています。

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9月の売買

9月のトピックは、Tesla株を売却したことと金地金(インゴット)の購入です。ちょうどWeWorkクラッシュもありましたが、実態以上に高く評価されてきた企業の価値が見直されるタイミングがそろそろだと思っています。ただし、Google、Amazon、Facebookは長期的にも伸びていくと考えているのでホールドです。

 

各国はインフレどころではなく、さらなるマイナス金利か? という感じですが、金融緩和の限界が近づいているとも考えています。そのため、実体資産として金の現物を購入しました。消費税8%の滑り込みセーフです。仮想通貨と併せて、日本経済の壊滅へのヘッジだとも考えています。

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インデックスセグメント +2.8%

あまり注目していなかったのですが、インデックスは好調でした。各領域でまんべんなく伸びたという感じ。比率はほとんど変わっていません。

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主要投資先インデックスの推移を見ると、ARCCの伸びが目立ちます。多少でも大きい利回りを求めてハイイールド債系に資金が流入しているのでしょうか? 短期債券のBNDも地味に上昇しています。

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配当は、IEF、MBB、PFF、BNDというおなじみの債券系メンツから。総資産に対する比率は0.02%でした。年初からの配当を平均すると、総資産に対して0.9%程度の利回りになる見込みです。

グロースセグメント +1.6%

グロースセグメントは、Teslaの売却でさらにシンプルになりました。Google、Amazon、Facebookがほぼ3分の1ずつなので、次回からパイチャートは必要なさそうです。

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Googleが好決算もあり好調。Amazonは2018年秋の高値をなかなか超えられません。Facebookはかなり価格が戻ってきましたが、今後は分かりませんね。Libraがビジネス的には吉と出るか、凶と出るかです。

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月次リターンではプラスはGoogleだけ。12ヶ月リターンではAmazonがマイナス圏です。

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自社株をすべて売却したので、そこそこ高金利だった貸株料がもらえなくなるのはちょっとさみしいですね。

オルタナティブセグメント

オルタナティブセグメントでは、FX比率が増加しています。FXスワップアーブでは、継続しているランド円のポジションのほかに、ユーロドルポジションを建てたものの一週間程度で逆ザヤとなり、利益は出ましたが撤退。その直後、ブログには書いていませんが、ドル円のポジションを建てています。年間想定リターンは3%ほどの見込みです。

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仮想通貨はまたしても下落です。Bitcoinはついに100万円を割り、90万円前後をフラフラしています。赤い四角はBitcoinの一部売却ですが、振り返るとタイミングは悪くなかったですね。

 

今回、Bitcoinのほかに保有アルトコインの資産額変動も追加しました。アルトコインは値動きが激しい印象があったのですが、こう見ると、この半年程度はビットコインのほうが動いています。

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ポートフォリオの76%がBitcoinです。昨今レイヤー2の話題などもありますが、やはりBitcoinは王だと思っています。

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リアルアセットセグメント

リアルアセットセグメントには金を追加しました。現状、3割ほどが金になります。なかなか進まない太陽光ですが、うまく進めば年内には1基稼働する可能性があります。いやはや楽しみです。

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アセットアロケーション

最後はアセットアロケーションです。セグメント別とは違う観点からまとめています。先月との変化は、現金が減ってゴールドに変わったというところくらいです。海外現金の比率が増えているように見えますが、これは先にも書いた、ドル建てMMFを海外現金扱いに計算変更した影響です。

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過去1年半のアロケーション推移を見てみると、計画どおり、債券を増やし、現金比率を高めてきたことがよく分かります。一瞬に国内株の比率が戻ってきているように見えますが、これは優待クロスによる短期売買なので、優待が閑散期になる10月11月にはほぼゼロに近づくと思います。

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最後に今後の方針です。米国株の上昇に疑念を持つ記事も書きましたが、世界経済はまもなくリセッション入りすると見ています。そのとき、株は下落するでしょうから絶好の仕込み時。現金ポジションを増やしておきます。

 

一方で気になるのは債券です。見立てとしては、現在は株高というよりも債券バブル。特にハイイールド債は気になります。まだ好景気が続いて金利が上昇すれば債券価格は下落。一方でリセッション入りすれば、信用収縮も含めて最初に影響を受けるのはハイイールド債でしょう。

 

ポジションの中のハイイールド系をちょっと見直すタイミングかもしれません。ARCCもかなり上昇していますし、少しリバランスしても良さそうです。そして仕込むのは、ディフェンシブ型の高配当銘柄になります。

 

実質セミリタイアしている身なので、グロース系の投資から、配当などのインカム系に方針を切り替えていきます。

 

注意書き

下記の目論見書に従って運用をしていきます。金を購入したので、リアルアセットセグメントの目論見書はアップデートしてもいいと思います。

また、計算上の注意があります。

  • このポートフォリオには、生活防衛資金、401k、各種貯蓄性保険、年金、家族の資産/NISA口座は入れていません
  • 株主優待は資産計算していません。取得コスト分だけ資産にマイナスの影響が出ています
  • 含み益も資産として計算されているので、ここから税払いが発生する場合があります
  • 法人と個人の資産を合算しています

【8月のポートフォリオ】 

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