FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

インカムゲインとキャピタルゲインのバランスについて

ポートフォリオの中身をどう分析するかはいろいろですが、「インカムゲインを目的としたもの」「キャピタルゲインを目的としたもの」で分けてみたらどうでしょうか? 自分のポートフォリオをその観点で分類して、考察してみます。

インカムとキャピタルは相互変換できるものの……

一般的には、配当とか家賃収入のようなインカムゲインは「安定」「一定」のイメージがあり、値上がり益のキャピタルゲインは「ギャンブル」「一発」のイメージがあります。JTのような高配当銘柄と、無配の米Tesla株の違いといったところでしょうか。

 

これはある意味では正しくて、ある意味では不正確だと思っています。というのも、インカムゲインとキャピタルゲインは相互に変換可能だからです。

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一番分かりやすいのは投資信託でしょう。投資信託の多くは、組み込んだ株式から得た配当を再投資に回し、投資家には分配金を出しません。そのため、もし「高配当銘柄無分配投信」というのがあったら、キャピタルゲインはゼロで利益はすべてキャピタルゲインになります。

 

逆に、投資先から得られた配当以上に分配金を出す投信もあります。いわゆるタコ足配当投信です。いろいろ税制やら規制やらでややこしくはありますが、これはキャピタルゲインをインカムゲインに変換しているともいえます。

 

このように、インカムゲインとキャピタルゲインは表裏一体ですが、ただし本質的にどちらが主体の投資先かは、意外と重要な点を示しています。

 

株式にしても債券にしても不動産にしても、インカムゲイン主体の投資先は枯れていて、成長性がそれほど高くなく、その代わりに安定していて大外しがないのです。たまに例外もありますが、これがインカムゲイン投資の主流です。

 

一方で、キャピタルゲイン主体の投資先は、収益性が低い、またはまったくない代わりに、成長性がピカイチです。そのため、伸びにはブレが大きく、ちょっとした業績変化が大きく株価(価値)を変動させます。これがキャピタルゲイン投資です。

インカム、キャピタル、狙い別アロケーション

ではぼくのポートフォリオが、インカム狙いのものかキャピタル狙いのものか、改めて分類してみましょう。直近3月末のポートフォリオを、「完全にインカム狙い」を10として、「完全にキャピタル狙い」の0まで10段階で分類してみます。

はい。これがその結果です。「完全にキャピタル狙い」は32%。これは全く配当金も分配金も出ない投資先で、かつボラの大きい投資先ってやつです。1とか2というのは、少ないけい多少の配当金が出ますよっていうインデックス投資とかですね。

 

逆に「完全にインカム狙い」は23%。こちらは値上がり益は基本的に期待してないよってものです。太陽光のほかに不動産もここに入れています。

 

こう見ると、案外バランスが取れているのかもしれません。5年くらい前のポートフォリオでは、インカム狙いのアセットは極めて少なかったので、セミリタイアに伴いだいぶインカム寄りになったともいえます。

 

では、この0〜10を比率に応じて加重平均して、インカムとキャピタルをもう少しシンプルにしてみましょう。

はい。キャピタル狙いが総資産の60%、インカム狙いが33%、そして現金が7%となりました。これもまぁバランスは悪くない。セミリタイアして高成長よりも安定が欲しいという観点でいえば、もっとインカム狙いの比重を増やしたいところですが、現時点でインカムCFが生活費をギリギリカバーできるくらいまで増加しているので、十分といえば十分かも。

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つまり、安定したインカム狙いの投資で入ってくるキャッシュはすべて使ってしまい、逆に高成長を狙うキャピタル狙いは温存するって算段です。

 

ちなみにインカムCFは年間で総資産の2%くらいになる見込みなので、比率から計算するとインカムCF単体の利回りは年間6%くらいになりますね。高配当株式から不動産、太陽光、クリプトレンディングまでいろいろ入っていますが、この6%という数字が、ぼくのインカムゲイン投資のベースになりそうです。

 

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