4月が終わっても資産額は減り続けています。ただ長期投資を行う中では減るタイミングというのは当然あるわけで、リーマンショックのときなんて3年くらいジリジリと下がり続けました。なんてことを考えると、数ヶ月くらい下がったからといって、なにか投資シナリオが変わるわけでもありません。逆に、下げ相場でも資産を売却せずに済むバケツ戦略の良さが光るというものです。
総資産額は3.08%減少
総資産はこの1ヶ月で3.08%減少しました。2月に5.83%、3月に2.02%下がり、今回3.08%の下落。年初来で▲9.67%の減少となっています。
減ってはいるものの、暴落っていうほどではないので、総資産の推移はこんな感じ。どこかで落ち着くのか、それともズルズルと下がり続けるのか。今後の推移にワクワクします。
バケツの中身は29.7年に
平均年間生活費の何年分の資産がバケツに入っているか。今回ついに30年分を切って29.7年分となってしまいました。こういう節目を下回るとちょっと怖いものですね。
この約30年分の資産は、3つのバケツに分けて管理しています。このバケツ戦略とはFIRE後にリスク資産比率を落とすのではなく、生活費のバッファを一定量用意する手法のこと。もし市況が悪化しリスク資産が暴落しても、株価回復までの期間を現金中心の「短期バケツ」、債券中心の「中期バケツ」で食い凌いで、「長期バケツ」に入れた株式を安いタイミングで売らないようにコントロールします。
では直近のバケツの見方はどうか。
チェックポイント1:短期バケツは足りているか。短期バケツから生活費は出ていくので、2〜3年分の現金を確保するようにしています。こちらは1.5年分でした。このところ引っ越しもしてけっこう現金が出ていったので、その影響がある感じもします。
チェックポイント2:短期+中期は7-10年に収まっているか。短期+中期バケツは、市場が悪化したときのバッファです。最悪、株式市場は10年くらいマイナスになる可能性があるので、そんなときでも株式を売却しないで生きていけるだけの資産をここに貯めます。市場が平時であれば7-10年分くらいはほしいところ。現在は中期が7.9年分で、短期と合計すると9.4年。こちらはギリギリ合格ラインでしょうか。
バケツの中身
続いてポートフォリオのアセットアロケーションともいえるバケツの中身です。
現金は減少。債券も株式も減少。一方で、金と仮想通貨は比率がアップしました。金はインフレ懸念を背景に継続して上昇していて、クリプトは株よりも一足先に回復基調にあります。
ドルはさらに下落し142円に
為替はさらに円高が進みました。先月末の150.06円→142.79円へと4.84%も円高へ。ドル建て資産もこれにより4.84%減価しました。それを考えると、インデックスの減少は4.5%なので、為替効果を別にすれば増加=ドル建てでは増加したともいえます。
現在の通貨別アセットアロケーションは次の通りです。ドル金融資産の比率がちょっと多いため、今回の円高のダメージがそこそこ大きくなっています。なお「円金融資産」といっても、その中身は米国債などのドル建て資産だったりするので、正確にはさらにドル金融資産の比率が高いですね。
さてこういう状況では下手に動かないほうが安全です。慌てて動いてもじっくり考えて動いても、だいたい半分くらいの確率で裏目に出ています。要するに、何もしないほうがいいか、あるいは相場とは関係ない理由で売買したほうがいいということです。