FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

松井証券のクレカ積立スタート しかしJCBは微妙

松井証券がJCBと組んだクレカ積み立てが、5月24日から受付開始しています。JCBオリジナルカードでゴールド以上なら1.0%、一般カードなら0.5%が還元されるこちらのサービス、さてどうしようかな?と悩んだのですが、今回はスルーすることにしました。

 

ひとえに、JCBのサービスがいまいちだからです。

還元率は0.5%/1%というものの

こちらのクレカ積み立て、一般カードなら0.5%、ゴールド以上だと1.0%をうたっています。他社は、一般でも1%を出しているところもありますが、まぁ0.5%なら標準的。

 

下記は、月間10万円積み立てたときに年間でどれだけポイントが得られるか、そして年会費を控除した場合の実還元率はどのくらいかをまとめたものです。年会費控除後実還元率が高い順に並べています。

これを見ると、最も還元率が高いのは年会費修行済みの三井住友カード+SBI証券。それにマネックス証券、PayPay証券と続き、楽天証券、eスマート証券が来ます。松井証券+JCBはこの最低ランクなんですね。そしてさらに「月間ショッピング5万円以上」という、他にない制約が付きます。

 

じゃあ還元率1.0%のゴールドカードは? というと年会費1万1000円を引くと実質年間獲得は1000pt。ゴールドカードが年会費無料で持てると考えれば安いって思う人もいるのかもしれませんが、いまどきゴールドカードなんて持っていてもうれしくもなんともありません。

Okidokiポイントの難しさ

そしてクレカ積み立てで得られるのがJCBのOkidokiポイントだということが、さらに事態を悪化させます。今回付与されるOkidokiポイントは1pt=5円換算として還元率が計算されます。つまり、月間10万円積み立てると100 Okidokiポイント=500円相当がもらえるということです。

 

ところが1ptが5円相当になるのは極めてレアケース。下記を見れば分かるように、nanacoポイントなら4.5ポイント、dポイント/Pontaポイントなら4ポイント、楽天ポイントなら3ポイントと、汎用性の高いポイントはまったく5円相当に至りません。Pontaポイントに替えて4ポイントというのがいいところ。つまり還元率は実際は0.4%だといってもいいくらいです。

ただ、Okidokiポイントはマイルに替えるという裏技もあります。次のように1Okidokiポイントを3マイルに交換できるのです。ご存知の通り、マイルは1マイル1円以上の価値があるというのが一般的な評価。

また今回がどういう扱いのポイントかわからないのですが、キャンペーン以外の通常獲得ポイントならば、1pt=5マイル/10マイルに交換することも可能です。

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このように、Okidokiポイントはクセが強く、マイルに替えるなら高還元化できる可能性がありますが、共通汎用ポイントなどに替えると還元率が大きく低下してしまうのです。というわけで、Pontaポイントに替えたときの還元率で再度評価してみるとどうでしょうか。

あらあら。ゴールドカードのほうは還元率がマイナスになってしまいました。このように、活用時に人を選ぶのがOkidokiポイントなのです。

ゴールドカードの初年度無料を活用すれば?

とはいえ、せっかくスタートする松井証券+JCBのクレカ積み立て。なにかうまい技はないかと思い探したのが、ゴールドカードを作るというもの。というのも、1%還元となるJCBゴールドカードは、初年度は年会費無料だからです。

翌年どうするかはそのときに考えるとして、年会費無料ならば還元率は1%です。Pontaポイントに替える想定でも0.8%となり、競合他社を上回るレベル。月間5万円以上利用しないと還元率は半減してしまいますが、5万円使うということは2%分の機会損失*1、つまり1000ptの機会損失となるわけです。10万円の1%は1000ptなので、もらったポイントが機会損失でちょうど相殺されてしまう。ならば、1円も使わずに500ptもらったほうがいいという考え方もできます。

 

うん。これならなんとか形になるかも? そう思ってゴールドカードを申し込もうとしたら、「すでにJCBオリジナルシリーズをお持ちの方が本カードをお申し込みになる場合、本カードに自動的にお切り替えになることがあります」の注意書きが!ふぁ?

実はこの初年度年会費無料の特典は、新規申し込みの場合だけに適用で、僕のようにカードSを保有している人は切り替え扱いになり初年度から年会費が発生します。つまり、一般カードで申し込んでも微妙、ゴールドカードに切り替える道が閉ざされてしまい、にっちもさっちもいきません。

 

そんなわけで、いったんは申し込んでみた松井証券のクレカ積み立てですが、JCBカードのあまりの微妙さにやっぱりキャンセルすることにしました。サービスの改善を楽しみにしていることにします。

 

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*1:プラチナプリファードなら2.5%還元なので、0.5%還元だと2%を失うことになる。