5月が終わりました。毎月の月間成績とアセットアロケーション状況です。5月は全体に不調でした。下記はS&P500の月間推移ですが、2932ドルから2752ドルへと6.2%下落です。
全体 ▲2.2%
まずは全体です。為替が108.28円と3%ほど円高に動き、株価指数も日米ともに低調だったこともあり、総資産は前月比で▲2.2%です。12ヶ月リターンでもマイナス水準ですね。
各セグメントの状況です。今回は大きな変化がありました。ずっと懸念だった勤務先の株式のほとんどを売却しました。これによって、グロースセグメントが30%から12.8%へと17ポイントも減少しています。一方で、ここで得た資金を現金とオルタナティブセグメントに振り分けています。
現金が12%から26%へと13ポイント増加しました。オルタナティブは8%から13%へと5ポイント増加です。
資産推移をセグメント別に見るとこうなります。インデックスはそこそこ増えています。グロースセグメントを段階的に縮小させて、その分現金比率が増加してきているのがわかります。
景気動向を読むことはぼくにはできませんが、昨今の指数状況を見ると、暴落に備えて現金を持っておくのは悪くはないですね。またセミリタイアしたので、安全資産の比率を増加させるという方針にもマッチです。
通貨別ポートフォリオ(円建て)では、ドルが2ポイント減少。また仮想通貨が1.1ポイント上昇しました。比率にして約40%の増加です。
5月の売買
最大の売買は、勤務先自社株の売却です。まだすべて売り切っていませんが、95%程度の売却を完了しました。タイミングとしては、決していいわけではなく、前回の売却時の6割、前々回の売却時の半額になっています。とはいえ、このボラティリティの高い銘柄を大量に保有するリスクのほうが高いので、アセットアロケーションの調整も含めて処分です。
一応、株価に影響を与えないよう、小ロットで細かく売買しました。結果、VWAP(売買加重平均価格)に比べて3%程度高い金額での売却ができました。手数料が高額な対面証券会社からネット証券に移管して売却したので、移管手数料を入れてもコスト削減できました。
そのほか、継続積み立てしている「野村つみたて外国株投信(毎月購入)」、および記入と計算参入を忘れていましたが、ロボアドのTHEOに積み立てを始めて3ヶ月です。
インデックスセグメント ▲6%
インデックスセグメントは約6%の減少です。S&P500指数だけでも9%程度下がっていますし、よいところがありませんでした。ただし、債券比率が上昇しているため、比較的傷は浅かったともいえます。
配当は、BND、IEF、MBB、PFFというおなじみの債券系メンツです。インデックスセグメント全体に対して0.06%の配当でした。
グロースセグメント +0.2%
グロースセグメントは全体としてみると月次リターンは+0.2%でした。GAFAもTeslaも大きく下がったのですが、直近1ヶ月では自社株が上昇したためです。
この多少上昇した自社株の売却により、グロースセグメントに占める比率は、自社株が57%から8%に49ポイント低下。Amazon、Google、Facebookがそれぞれ27%で、Teslaが11%という割合に変化しました。
自社株がわずかに上昇した以外は、どの銘柄も下落したのが5月でしたが、中でも下落幅が大きかったのがTeslaです。国内ではModel 3の受注も始まり、存在感が増していますが、事業全体で見ると不安感が高まっています。購入タイミングから見ると、まだまだ含み益がありますが、NVIDIA同様、ちょっと怖いですね。
12ヶ月リターンで見ると、明暗はっきりです。AmazonとGoogleは強く、Facebookはまだ1年間渋ったままです。
オルタナティブセグメント 仮想通貨上昇
オルタナティブセグメントでは、FXポジションが55%まで増加です。これは、米ドルのFX異業者スワップアービトラージをクローズして、同南アランドのポジションに切り替えたせいです。
FXではアービトラージポジションか、他の為替リスクをヘッジするためのポジションしか取りません。為替の方向感に賭けるポジションを取るつもりはありません。
また継続して回復してきたのが仮想通貨(暗号資産)です。下記はぼくの暗号資産ポートフォリオ全体の推移ですが、ほぼ1年前の水準に近づいてきました。資産全体に対する比率でも4%を超えてきたため、3割程度を売却してリバランスしたいと思っています。
暗号資産内のポートフォリオはほぼ変わりませんが、Ethereumを買いましているため、16%ほどにシェアが増加しています。
暗号資産については、株や債券と相関の低いアセットクラスとして、ポートフォリオ全体のリスク低下のために保有しています。金(ゴールド)の代わりとして、デジタルゴールドとして捉えています。
リアルアセットセグメント
太陽光を中心としたリアルアセットは変化なし。ただし、固定資産税を払ったり、不動産取得税を払ったりと税払いがかさんでいます。さらに、法人1社目の初決算を迎え、さらに住民税均等割も払っています。毎月の税理士報酬も、地味にコストとして効いていますね。
資産価値の計算は、将来のキャッシュフローを割り引いて、DCFを計算して出しています。
早く発電所が稼働して、収益をもたらしてほしいものです。
アセットアロケーション
さて、全資産のアセットアロケーションは下記の通りです。株式比率が40%、債券比率が14%、現金比率が31%というところ。現金比率が冒頭のグラフと違うのは、FXアーブポジションを現金同等物と計算しているからです。
中期的な理想比率は、リアルアセット3割、株式4割、債券2割、現金1割といったところでしょうか。手持ちの現金で債券を少し買い増すとともに、安くなってきた不動産物件をチェックしていきたいと思っています。
またここから株がさらに下がるようなら、4割を維持できるように買い増ししていきます。ターゲットとしては、バンガードのVYMかVIG、またはHDVあたりになります。
注意書き
下記の目論見書に従って運用をしていきます。
また、計算上の注意があります。
- このポートフォリオには、生活防衛資金、401k、各種貯蓄性保険、年金、家族のNISA口座は入れていません
- 含み益も資産として計算されているので、ここから税払いが発生する場合があります
- 法人と個人の資産を合算しています
【4月のポートフォリオ】