毎月恒例の太陽光発電所のパフォーマンス確認です。4月の実績が出そろいました。春がやってきたことを数字から実感できますね。
月間発電状況
4月の発電状況は次のようになりました。総発電量は4万2359kWh。当然ですが、過去最高更新です。
事業計画上重要な、発電量の予実はどうかというと、計画を下回ったのは筑西だけでした。優等生の白子は計画から21%も上振れ。白子は雑草も生えないし、本当にいい発電所ですね。
- 木更津 100%
- 筑西 99%
- いすみ 102%
- 白子 121%
そのほかのトピックスとしては、木更津以外の発電所にもすべてコンセントが装着されました。家庭用と違って野立ての太陽光発電所では、日常的にコンセントからの電源が必要というわけではないのですが、要は月間2400円程度かかってしまう低額電灯契約から、従量電灯契約への変更のために必要となるものです。
ただし、ぼくの場合草刈り機が電動なので、作業中に別のバッテリーを充電するのに使えるかな?なんて考えていたりもします。
売電とCFの状況
続いて売電額からローンの返済額を引いた粗CFの状況です。こちらも大きく伸びて、全発電所でプラス。粗の段階ですが月間34万円の収入となりました。
発電所評価額
今回の最新データを元にした、各発電所の時価評価額です。これまでの発電予実を元に将来の発電量を補正し、将来CFを6%で割り引いて、現在価値(NPV)を算出しています。
こちらは先月からさらに6%増加して価値が向上しました。
DCFは、将来のCFを割り引いて足し合わせるという計算なので、無事に時間が経過すれば割り引く期間が減少します。例えば、最初の1年のときは、2年目のCFを割引率である6%で引き、3年目を12.36%(1.06の2乗)で引いていたわけですが、実際は1カ月経つごとに割引が小さくなるはずです。
これまでの計算では、この時間経過を加味せずに計算していたので、少し将来CFが小さめに出ていました。今回計算式をアップデートして、これが反映するように修正しています。そういう意味では6%増加したというのは正しくなく、ここで少し計算方法が変わったことになるのですが、まぁいいでしょう。
それからもう1つ。この将来CFは、土地の固定資産税や発電システムの償却資産税なども考慮に入れたものになっているのですが、固定資産税が当初の目算のままで、正確な数字が入っていませんでした。これを反映させたことで、少し評価額が上振れしています。
4つの発電所の評価額比率は次のようになっています。
IRRの予実は次の通り。木更津を除けば7%を超えていて、投資先としてはまぁまぁ。ペーパーアセットと違って、レバレッジを高くできることと流動性が著しく低いことが、その分リターンを押し上げているといえます。
各太陽光発電所のスペックは次のとおりです。
- 1号基 木更津発電所 2020年3月連系
- 2号基 筑西発電所 2020年10月連系
- 3号基 いすみ発電所 2020年12月連系
- 4号基 白子発電所 2021年1月連系
- 5号基 君津発電所 2021年3月連系
- 6号基 石岡発電所 2021年6月連系見込み
- 7号基 栃木県 2021年7月連系見込み
FIT単価はいずれも18円。システムのスペックは次のようになっています。
- 木更津発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
- 筑西発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
- いすみ発電所 JAソーラー(98.8kW)/オムロン
- 白子発電所 JINKO(87.42kW)/オムロン
3月の太陽光発電パフォーマンスはこちら。