FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

FIREの誤算と人生プラン(4)

FIREが最近ブームなようで、目指したいという人も増えてきたように感じています。一足先にFIREを達成した身として、このところFIRE関連でよく聞かれる内容について、自分でもまとめておこうと思います。第4回は、FIRE後の人生をどう生きたいと思っているかについて。

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Q:FIREして想定と違ったことは?

金銭面ではあまり想定と違ったことはありません。不確定要因なので、シミュレーションには最も厳しいパラメータを入れていました。FIREしてからコロナショックもありましたが、ご存知のとおり、市場はすぐに急回復。基本ホールドで、買い増しも行いましたので、資産が大きく毀損することはありませんでした。

 

想定と違っていた点は、実は2点あります。

 

1つは組織内での生き方について。ぼくの場合、退職でも独立でもなく役職を降りて現在の会社に留まることを選択したのですが、これが意外に面倒くさい。まぁこれまで上司だった人が部下になるわけですから、お互いやりにくいでしょう。なんとかなるかなと思っていたのですが、だんだんと面倒になってきました。

 

自分のことをボスタイプだと思ったことは一度もないのですが、部下キャラでもないんですね。なまじ事業全体のことを分かっているので、「なんでこれを指示するの?」みたいなことがたびたびあります。これはけっこうストレスです。役職を降りてからもう2年経ちますので、そろそろ潮時で、独立するべきなのかもしれません。

 

2つ目は融資の問題です。サラリーマンの最大のメリットは、半分くらい幻である安定収入を背景に、多額の融資を引けることです。そう思って複数の太陽光発電所の取得を進めてきたのですが、残念ながら工事が終わるまで融資は実行されません。定期的に与信状況はチェックされるので、太陽光発電の融資が完了するまで、辞めるに辞められないという状況です。

 

現地を確認して売買契約を結んでから、はや2年が経つのですが、経産省や東電や土地の地目変更が完了して工事が始まるまでには2年ではまだ足りない様子。想像以上に時間がかかります。これが最大の想定違いだといえるでしょう。

Q:今後の人生プランは?

お金のためにではなく、やりたい仕事を、できるだけ長く続けることです。「経済的自由に達して、やりたい仕事を長く続ける」ということです。

 

お金がなければできないような贅沢は、FIREまでにあらかた試してしまいました。高額な贅沢品も、ほぼすべて買ってみました。こういうものは、一度試せば、ああ、こんなものかと分かるものです。良し悪しが分かれば、変な憧れを抱き続けることもなく、冷静に判断できます。こっち方面の欲望は、ほぼクリア済みという感じでしょうか。

 

ほかに残りの人生でやってみたいことは、「棺桶リスト(Backet list)」にまとめました。最初は100を目標にしたのですが、なかなか出てこないものです。いまのところ55個。うち達成は7個です。気が変わってそれほどやりたくなくなったこともあるので、消去したり新たに足したりしようとも思っています。また、あまり大規模なものではなく、気軽にクリアできるような、「◯◯でご飯を食べる」みたいなものも入れて良いように思ったりもしています。

 

一方で、事業系のいろいろはまだまだやってみたいことがたくさんです。法人を作って運営してみるのもワクワクしましたし、太陽光発電も面白い。あと大物としてはやはり不動産ですね。物販系事業などにも興味があります。

 

中小企業の経営者として、従業員の人生にも、株主の利益にも責任を負わない。あくまで自分自身と家族に対してだけ責任を負う立場こそが、いま目指したい方向です。

 

なので、人を雇って会社を大きくするとか、VCから出資を受けて上場を目指すとか、そういうことには全く興味がわきません。これまでの仕事の中で、これに近いことをずっとやってきて、その面白さも辛さも味わったからでしょう。組織というものがここまで嫌いなのに、よくこれまで組織の中でやってこれたな、と振り返ると意外に思うほどです。

 

少なくとも、会社員であるということは敷かれたレールの上を走る人生でした。鈍行のままでいるのか、急行列車になれるのかは違っても、レールの行き先はほぼ決められていたわけです。これからは、自分で自分の道を切り開くことができます。立ち止まってもいいし、走ってもいい。逆戻りすることだってできます。そこには終点となる駅はありません。これが自由ということなんだな、とよくよく思います。

 

第1回 なぜFIRE=セミリタイアしようと思い立ったのか

第2回 FIREへの不安

第3回 他のFIREした人を見てどう感じるか FIREの4分類

第4回 FIREの誤算と人生プラン

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