FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

メディアの取材を受けるということ

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先日、久しぶりにラジオの取材を受けました。といっても本業の投資家九条としてではなく、趣味でやっているサラリーマンのほうで、です。さすがに40代にもなると、これまでいろいろなメディアの取材を度々受けてきたわけですが、それぞれのメディアの取材がどのようなものなのか、概観をお伝えしようかと思います。

雑誌

おそらくこれまで最も多くの取材を受けたのが雑誌でしょう。九条としても受けましたし、サラリーマンのほうでも何度もありました。雑誌の取材の特徴は、文字だけで完結せず、何かしらビジュアル要素を求められるという点です。インタビューなら顔写真は欲しがりますし、美人やイケメンなら喜ばれます。

 

ブロガーへのインタビューのように顔を出せないものなら、何かしらグラフとか、どっかで撮った写真とか、そういうものを欲しがるのが雑誌の特徴です。昔は取材のときにカメラマンも同席していて撮影されるのが普通でしたが、2000年以降は手持ちのデジカメでパシャというのが普通になってきました。

  • 原稿がゲラになって、その後印刷所に回る。ゲラの段階でチェックさせてもらえることも多い
  • 個人で取材を受ける場合はギャラが出ることも。2000円くらいから3万円くらいの幅がある
  • 基本的に雑誌が出る直前に見本誌を送ってもらえる

新聞

実は新聞の取材はあまり受けたことがありません。が、多くの場合、雑誌と同じくらいの時間をかけて取材はされるものの、それが文字になる分量はすごく少ないことが多いです。ボツという場合もけっこうあります。

 

雑誌の場合、最初に企画会議があって、どんな誌面を作るかを先に決め、それに必要な人に取材します。ところが新聞の場合は、先に取材があって、そこから記事が作られ、内容によって大きさが変わるということも多いのです。新聞の取材でカメラマンがくることはほとんどありません。スポーツとかは別ですけど。

  • 記事の事前チェックは基本的にない
  • ギャラは基本的に出ない
  • 見本誌も送ってもらえない

ラジオ

ラジオの取材は一種独特です。事前収録の場合とライブの場合の2通りがあるのですが、事前収録の場合は最もお手軽かもしれません。事前のテーマに沿って、電話などで司会者の質問に答えていく感じ。録り直しもほとんどなく、10分から20分くらいで収録が終わります。

 

ライブの場合はちょっと大がかりです。放送の1時間前くらいにスタジオ入りして、出演者と顔合わせ&事前打ち合わせ。そこで粗々の方向性は決めるものの、放送が始まってしまえばぶっつけ本番という感じです。ここはパーソナリティの腕の見せ所。うまく話をコントロールして、かつ時間ちょうどに終わらせる能力はさすがですね。

 

先日のラジオの取材では、事前に台本が送られてきました。そうです。質問の内容と答える内容があらかじめ書かれていて、取材といってもそれを読み上げるだけでOKという具合になっているのです。そんなに取材慣れしていない人でも、妙に流ちょうに数字を織り交ぜながら話しているのをラジオ番組で聞いたことがあると思います。これは台本を読み上げているだけなんですね。

  • 個人で取材を受ける場合はギャラが出ることも。
  • ラジオはYouTubeなどで再放送しているものも多いので、それを見てくださいと言われたり、録音したものをあとでメールで送ります、といわれる

テレビ

最も大がかりなのがやはりテレビです。もうかなり前になりますが、NHKに密着取材を受けたことがありました。1日中クルーとともに行動して、後日今度はスタジオに行って話をするという流れです。

 

テレビの場合は、ほかのどの取材よりも待ち時間が長く、1時間かけて取材された内容も、使われるのは30秒なんてことが普通です。密着取材の際にも、いったん話したことを、「もう一度やってもらえますか?」と再現して撮り直すということが頻繁にありました。

 

スタジオでのトークでは、いわゆる芸能人が出てきて話をします。ぼくは全然芸能関係に興味がないので、あれですが、人によってはうれしいんだろうなぁ、とも。

 

こうした番組作り以外にも、「○○について△△と言ってくれる人を探している」というオファーが入ることがあります。報道系の番組だと、だいたいこれですね。どういうことかというと、すでに報道のストーリーはできていて、それに沿った話をしてくれる人を探して回るということです。「いや、ぼくは△△ではなく□□だと思うんですけど……」と答えれば、「ではけっこうです」と言われて終わり。これはテレビ独特です。

 

雑誌もストーリーありきのパターンが多いのですが、意外と方向性が途中で修正されます。取材によって内容ががらっと変わるのは新聞。そして、決められたストーリーの元、それっぽい絵を撮ることに全力を挙げているのがテレビという見立てです。

  • ギャラは不明。著名人枠としてなら出るのではないか?
  • 番組の録画は送ってもらえる。が、最近はどうなんだろう?

書籍

取材ではありませんが、書籍というのもあります。九条としてではなく、本名のほうで実は2冊ほど昔書いた本があります。基本的には書籍編集者のアプローチから始まり、内容を詰めていって執筆に入ります。

 

基本的に編集者は黒子なので、良い本になるように、売れる本になるようにアドバイスはしてきますが、著者がどんな本にしたいかが最も重要です。原稿ができあがったら編集者が編集、また外部の校閲を通してゲラが出てきます。このゲラに今度は赤字を入れて戻すと、再校がまたやってきます。直し漏れがないかなどを最終確認して、修正点を入れたら、責了(校了)となります。

 

書籍はほかの取材に比べて膨大な時間がかかるのが特徴です。執筆にも時間がかかりますし、校正にも時間がかかります。しかし、それができあがったときのうれしさは、ほかのメディアとは別物ですね。見本紙も複数送られてくるのが普通なので、けっこう一生の宝もの状態です。

  • ギャラは買い取りパターンと印税パターンあり。普通は印税だけど。定価の10%×刷り部数というのが定番なので、1500円の本で初版3000部なら、45万円。労力に比べると極端に安い
  • 見本紙はすごくうれしい。でも、あとで誤字や脱字を見つけるとものすごく落ち込む

Web媒体

これだけネット全盛の時代にあって、実はWeb媒体の取材は1度しか受けたことがありません。なぜでしょうね? 思うに、Webのコンテンツの多くがネットで検索したことをまとめたものか、自分で思ったことを書き出したモノで、取材して作られているのはすごく少ないせいじゃないかと思っています。

 

なぜ取材が少ないかというと、理由はビジネスモデルにあります。端的にいうと、コンテンツ1つあたりの収益性が、Web媒体は極めて低いのです。テレビ、ラジオ、雑誌、書籍は、それなりに売り上げが出るので手間とカネのかかる取材も行えます。というか、正確にいうと、「かつては売り上げが出るので手間とカネのかかる取材をやっていた」ので、今もその流れでそういう作り方をしているという感じでしょうか。

 

Webのライターを経験したことのある人もいるかと思いますが、とにかくギャラが安い。1本2000円なんてのもザラです。これが雑誌とかだと、1ページで3万円くらいは普通。女性誌とかだと全部込み込みですけどページ30万円なんてのもあったりします。もちろん、Web媒体でも強固な儲かるビジネスモデルを構築できているところは手間暇掛けたコンテンツを作っているわけですが、それは本当にごく一部という感じです。

 

ネットの媒体がコンテンツで利益を出すのが難しいのはブログを書いてアドセンスを貼っても、収益なんてたかがしれていることでも分かります。真面目にビジネスにしようと思ったら、収益性の高い商品を薦めまくるアフィリエイトに行くか、自分を売り出すブランディングの場として使って、ファンを形成し、そこから有料コンテンツ販売などに進むなんて流れになってしまうのでしょう。

僕も取材してみようかな?

という僕もブログを書いている身なので、コンテンツを作る楽しさと辛さは両方分かっているつもりです。で、オフ会も好きだし、人と会うのも好きなので、ならば僕がネットの投資家の方を取材して、ブログに掲載してみようかな? なんて、ちょっと思ったり。

 

収益目的のブログではないので、ギャラはお支払いできませんが、もし取材されてもいいよ♪という方がいたら、Twitterでアピールしてもらえれば、もしかしたら取材させていただくかもしれません。

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