九条です。FIRE後の自由な生活をベースに、投資・税制・制度・クリプト・法人運営を考えるブログです。 利回りや還元率の表面ではなく、税引き後の手取り、制度の前提、リスクと不確実性を見ながら、自由を増やす方法を書いています。

太陽光パネルは本当に劣化するのか?【2026年5月】

太陽光発電所の収益シミュレーションを行うときは、当然パネルの劣化を考慮に入れます。がしかし、発電開始してから5年ほど経っているぼくの発電所は、劣化をあまり感じません。実のところ、どうなのでしょう?

パネルは年間0.5〜0.7%ほど劣化する

結晶シリコンパネルは物理的には年間0.5〜0.7%ほど劣化すると言われます。そのため、ぼくもシミュレーションでは0.74%の劣化を想定して試算しました。でも、数字を見るとあまり劣化を感じないんですよね。今回、そこをちょっと分析してみます。

 

まずこちらのグラフを見てください。もし劣化が進むなら発電量は基本的に一方向、つまり右肩下がりに推移するはずです。ところが、実際の発電量はかなり上下しています。

ではなぜ上下するのか。それを確認するために、各発電所の発電量を並べてみましょう。ここで分かるのは、6基ともそろって同じ動きをしていること。上がるときは上がり、下がるときは下がる。これは、全部に共通した要因、その年の日照量(天気)によるものだと考えられます。「2023年は晴れが多かった」「2024年は曇りや雨が多かった」というわけえす。

もともとのシミュレーションでは劣化の想定は年間0.74%でした。3年間積み上げても約2.2%です。ところが、天気による変動は平均で3.5%。最大だと6.5%にも達します。つまり、劣化があったとしても埋もれてしまって判別がつかないのです。

さて、この発電データをもとにCodexを使って推定劣化率を計算してもらいました。その結果は、推定年率▲0.316%。ただし、95%信頼区間: -1.25% / 年 〜 +0.62% / 年。つまり、下がる可能性もあれば上がる可能性もある。一応、推定ではマイナスとなっていて劣化っぽいですが、統計的には下がるとは言い切れないという結果でした*1

ただちょっと気にあるのは筑西発電所です。年次で2%ずつくらい減少していて、2026年も明らかに前年や前々年よりも低い推移。これは何か原因があるのかもしれません。

発電量復活、6万2000kWh

5月の発電量はやっと復活し、6万2017kWhと昨年を11%上回りました。

過去と比較しても、トップの発電量。今年は苦しい年でしたが、やっと本領発揮です。

やはり筑西だけが、計画値を下回る推移が続いていますが、ほかは比較的好調。全体で計画値ぴったりとなりました。

粗CFは64万8000円

売電収入からローン返済額を引いた粗CFは約64万8000円でした。発電量以上に、ローンの借換えによる月次支払額低下が効き、けっこうなキャッシュになってきています。毎月このくらい入ってくれば、クレカ積み立てにそのまま回せますね!

 

各太陽光発電所のスペックは次のとおりです。

FIT単価はいずれも18円。システムのスペック(パネル/パワコン)は次のようになっています。

  • 木更津発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
  • 筑西発電所  JAソーラー(97.2kW)/オムロン
  • いすみ発電所 JAソーラー(98.8kW)/オムロン
  • 白子発電所  JINKO(87.42kW)/オムロン
  • 君津発電所  JINKO(97.2kW)/オムロン
  • 石岡発電所  Qセルズ(98.8kW)/オムロン

↓4月の太陽光発電パフォーマンスはこちら。

www.kuzyofire.com

*1:ClaudeCodeのOpus4.8でも試算しました。統計的処理がちょっと異なるので細かな数字は違いますが、劣化率はだいたい同じで、95%信頼区間がマイナスからプラスの幅なのも同じでした。