FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

インカム投資(債券)

攻撃的な長期国債ETF TLTとEDV、TMFを比較

債券、特に米国債といえば「安定」「低パフォーマンス」のイメージが強いかもしれません。短期国債(SHY)やモーゲージ債(MBB)、またそれらの組み合わせの総合債券(AGG/BND)についていえば、そのとおり。ただし、もっと攻撃的な債券もあります。米国の…

米債券ETFを比較する AGGからTLT、LQDまで

そもそも債券ってどんな特性を持っているんだっけ?という話から、重要なパラメータであるデュレーション、スプレッド、イールドカーブなどをチェックしてきました。それぞれのパラメータがどのような意味なのかを確認し終わったので、では実際の債券ETFにつ…

米債券ETFを比較する ロールダウンというキャピタルゲイン

最初はざっくり米債券ETFを比較するだけと思っていた債券の話も、どうせならそれぞれのパラメータを確認していこうと思ったら、けっこう長くなりました。5回めとなる今回は、ロールダウンについて。利子というインカムゲインしかないと思われがちな債券です…

米債券ETFを比較する イールドカーブから見る、なぜ長期債のほうが利回りが高いのか

第1回から、2回にはデュレーション、3回はスプレッド、4回はコール条項について、債券関連のさまざまなパラメータを見てきました。今回は、債券=金利のキモであるイールドカーブについて、いろいろと見ていきます。 基本的に右肩上がりのイールドカーブ な…

米債券ETFを比較する コール条項による修正

第1回、第2回、第3回と債券でチェックしておくべきパラメータについて見てきました。ここからはちょっと詳細に入っていきます。今回は「コール」条項についてです。 要は繰り上げ返済の権利 実効デュレーション さらに詳細な金利感応度、コンベクシティ コー…

米債券ETFを比較する パフォーマンスを決めるスプレッド

第1回で債券の概要、第2回で債券のリスクを決める大きな要素であるデュレーションについて見ました。今回は、もう一つの重要な要素であるスプレッドについて見てみます。債券のリターンは、基本的に支払われるクーポンです。このクーポンの利回りは2つに分解…

債券ETFを分析する リスクを決めるデュレーション

前回は債券ってなんだっけ?ということを見てみました。長々と書きましたが、金利と債券価格は表裏一体にあるということでした。今回は、もう一つの重要な要素であるデュレーションについて。金利感応度などと呼ばれますが、どういうことでしょうか。 www.ku…

米債券ETFを分析する 金利と債券価格は表裏一体

投資といえば株式という人が多く、もう一方の主役である債券についてはそれほど情報がないようです。そこで、米債券系ETFについて、基本的な考え方についてまとめてみました。まずは債券価格の考え方からです。 そもそも債券って? 債券の価格を決めるのは金…

SBIソーシャルレンディングのデフォルト率

maneoでデフォルトならぬ返済不能をくらい、かなり凝りたソーシャルレンディングですが、このご時世で5%超の利回りはそれでも悪くないと思い直し、大手の一つであるSBIソーシャルレンディングに申し込んでみました。 SBIソーシャルレンディングの規模感 SBI…

高配当は、配当控除を活用すればキャピタルゲインより節税できる

「高配当株といっても、業績見ないといけないんじゃない?」という記事を書きましたが、それでも高配当株ならではのメリットというものがあります。一般に、キャピタルゲインなら課税分を先送りして再投資できるけど、配当はその場で課税されるから損、と言…

分配金の多くを占める利益超過分配金 インフラファンドの検討(3)

市場全体の暴落によって、収益が安定しているインフラファンドの株価も大きく下落しました。結果、配当利回りは6%前後まで上昇しました。これまでインフラファンド自体のビジネスは大丈夫なのか、各インフラファンドの違いはどこにあるかをチェックしてきま…

高配当の落とし穴 配当はどこから生まれるか

高配当銘柄っていいですよね。ぼくも大好きです。米国銘柄ですが、ARCCなど配当利回り10%超の銘柄を保有しています。でも、高配当銘柄の配当がどこから出てくるかを確認しておくと、配当のメリット、デメリットが分かります。 企業の利益を分解してみる 配…

ARCCの利回りが16%超え 危機かチャンスか

米国のBDC銘柄Ares Capital Corporation(ARCC)の株価が、コロナショックで急落中です。結果、配当利回りは16%を超えました。さて、これは危機なのかチャンスなのでしょうか? ARCCとは? 信用リスク拡大で急落 高値から50%減 レバレッジを拡大させてきた…

分配利回り6から7%に上昇 インフラファンドの検討(2)各投資法人比較

前回の記事で、太陽光発電という基本的には景気などに影響されない安定した事業を営むインフラファンドの概要をまとめました。今回は、では具体的にどんなファンド(投資法人)があって、どのような特徴を持つのかを考察してみます。 www.kuzyofire.com 2016…

高配当の米ETFを比較する VYM,HDV,SPYDそしてDHS,DVY

株価大幅下落もあったので、以前から関心を持っていた高配当ETFをチェックしています。有名なものだと、バンガードのVYM、ブラックロックのHDV、ステートストリートのSPYDあたり。そして、ウイズダムツリーのDHSとバンガードのDVYをチェックしてみました。 …

分配利回り5から6% インフラファンドの検討(1)FITの状況

メインの投資口座には高利回り投資は入れていませんが、家族の資産運用については、実は高配当/高分配金をメインとした投資ポートフォリオを組んでいます。米国REIT、日本REIT、ハイイールド債、新興国債券に分散したポートフォリオで、家計総資産に対して…

5%利回り GMOコインのレンディング「貸仮想通貨」に申し込んだ

GMOコインは国内大手の仮想通貨取引所です。仮想通貨と日本円とをやりとりするには国内の取引所が必須ですが、そのスプレッドの小ささから、最近はもっぱらGMOコインを使っています。 このGMOコインが、仮想通貨のレンディング「貸仮想通貨」を強化しました…

モーゲージ証券に投資するETF MBS(MBB)とは何か?

債券セグメントの一部としてモーゲージ証券に投資するETF「iシェアーズ米国MBS」(MBB)を、ポートフォリオに組み込んでいます。このモーゲージ証券とはどのようなもので、どういった特徴があるのでしょうか。 住宅ローンを証券化したのがモーゲージ証券 債…

債券セグメント:2020年の運用方針

2020年から、資産の運用を5つのセグメントに分けて把握していきます。株式セグメント、債券セグメント、ヘッジセグメント、オルタナティブセグメント、リアルアセットです。続いて債券セグメントの運用方針について、記載しておこうと思います。 目的および…

マネオのデフォルトで元本が戻ってこない

しばらく前に話題になりましたが、ソーシャルレンディングのマネオで、いくつかの案件がデフォルトしています。どういう状況か、ぼくの現状をまとめました。 貸出中元本は存在するが、分配予定はなし この案件の元本はどうなるのか? このいわゆる不良債権の…

クレジット債 スプレッドの観点から債券ETFを比較する

現在、東証上場のETF 1497の形で、米ハイイールド債へ投資しています。そろそろ景気が減速してきており、ハイイールド債のポジションを見直そうと思っています。そこで改めて、どのような特性を持っているのか確認しておきます。 1497 ETFの実体は為替ヘッジ…

日本版ダウのイヌ戦略の検討

10月2日のISM製造業指数悪化で、米国株が下落しましたね。指標が原因というよりも、伸び切ったゴムが反転する材料をみんな探している感じです。このあとまた何か悪材料が出れば、大きく下落する可能性もあるなぁという感じです。 米国株に引きずられて日本株…

制度信用を使った配当差額取りをやってみた FPG【7148】

以前、制度信用の配当落調整金にはカラクリがあり、うまく使えば配当の一部タダ取りができるのではないか? という記事を書きました。今回、それを実践してみたので紹介します。 www.kuzyofire.com 株価変動の影響なしに、配当の12%を入手する FGP(7148)…

制度信用を使って配当タダ取りができる

株式投資をやっていると、一度は思うのが「配当権利が確定する日だけ株主になれば、1日で配当がもらえるのでは?」ということです。同じことが株主優待にも言えます。 ところがこの作戦はうまくいきません。その日に持っていると配当や優待がもらえる権利確…

配当10%のARCCのリスクについて

配当利回りが10%近くに達するARCCについて、ご質問のメールをいただきました。ARCCを保有してしばらくたちますので、改めてそのリスクについてまとめておきたいと思います。ちなみに、ぼく自身はARCCのほかPFFも保有し、高配当を享受しています。 www.kuzyo…

じぶん銀行米ドル定期10%の攻略法実践編

じぶん銀行が6月末まで米ドル定期(1ヶ月もの)が金利10%となるキャンペーンをやっています。ちょうど口座を作りたてだったので、口座開設キャンペーンと合わせて15%です。そこでFXで米ドルをショートし、為替リスクをヘッジするというのが今回の作戦の趣…

配当4%狙いのETFはどうなったか?【1497】【1659】【2517】【1566】【1660】

3月に、配当狙いで東証ETF5銘柄を注文したという記事を書きました。それぞれ分配金は3%以上を期待して買ったのですが、さて5月の配当状況と、損益はどうだったでしょう? www.kuzyofire.com 全体では含み益だが新興国債券不振 米国REITの貸株が3%に上昇 配…

新興国債券の2つのリスク 為替変動とデフォルト

新興国の債券に投資するETFが相変わらず人気です。ただし、この債券には2つのリスクがあります。 自国通貨建てでは為替変動 外貨建て債券ではデフォルトリスクが 為替変動は長期的に起こる ドル建て資産も同様の影響を受ける 円高リスクと日本の国債デフォル…

maneoの未回収案件 案件個別リスクではなかった

ソーシャルレンディングを試してみたいと思い、資産の一部をソーシャルレンディング向けにmaneoに投資していました。いくつかきな臭い話も出ていて、追加の長期投資は控えていたのですが、いやはや、さらにいくつも焦げ付きが出ていますね。 ぼくの場合は、…

配当狙いの5銘柄を注文【1497】【1659】【2517】【1566】【1660】

このたび、配当狙いで東証ETFの5銘柄を注文しました。それぞれ3%以上の分配金利回りが期待され、平均で4.47%(税引き前)のリターンを期待しています。 実はこの注文は、ぼくのポートフォリオではなく、妻のものです。長期的な値上がり期待ではなく、しっ…