FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

セミリタイア

天国のような牢獄

「天国のような牢獄」とは、うまいことを言います。新しいチャレンジも成長もなく、淡々とこれまでと同じように仕事をする。いや、もしかしたら窓際族で、「今日は会社に行って何をしようかな?」と思って毎日を過ごしているのかもしれません。 給与はそうそ…

自由な髪型を企業が求めないわけ

ヘアケア製品のブランド、パンテーンが展開している広告が話題です。壁面広告につい見とれてしまい、「自由な髪型で内定式に出席したら、内定取り消しになりますか?」というメッセージに考え込んでしまいました。 企業は、より優秀な若者を新卒採用するため…

セミリタイアを会社に通知 これはキャリアチェンジである

先日、上司にセミリタイアする旨を伝えました。いやはや、これは緊張しますね。何しろ今の仕事を降ります、という提案なので、上司からすると耳を疑うような話になります。 一応、「給料は下がるよ」とか、「これからどうしたいの?」というようなありきたり…

経済的自由の5つのレベル 書評:『世界のエリート投資家は何を考えているのか』

アンソニー・ロビンズの『 世界のエリート投資家は何を考えているのか』を読みました。この著者、世界的にコーチとして有名な人で、ライブパフォーマンスが人気の方なのですが、お金に関することでも非常にしっかりとした内容で、関心しました。 後書きを山…

カカクコム創業者:セミリタイアの先輩たち

カカクコムの創業者は、上場を前にして会社を売却し、いまは引退して暮らしているらしい……。そんな話を聞いたのは何年前でしょうか。上場すれば、名誉も金も多くのものが手に入るのに、どうして途中で売ってしまったんだろう? と当時は思っていました。 す…

キャリア中期、つまり40代の倦怠感

HarvardBusinessReviewに、「キャリア中期の倦怠感をどうすれば克服できるのか」という興味深い記事が載っていました。 「『自分は何かを逃しているのではないだろうか』という気持ちが、いつまでも拭えないのです」 キャリア上のこの種の不満は、中年期に比…

金や名誉を失っても、守りたいのは自由と生活

相互リンクいただいている「キムのセミリタイア日記」さんに、こんな記事が載っていました。 僕の理想。金や名誉は失ってもいいけど、自由や信頼は失いたくないと思える人生。 kimyonggyu.blog.fc2.com なるほど、お金や名誉、自由や信頼、そして権力は連動…

ストックオプションと昇給にご注意

サラリーマンとして働いていると、その辛さは当たり前のように感じるようになります。そして、もらっているいろいろな報酬は、仕事の成果というよりも、何もしなくてももらえる既得権のように思えてきます。 その昔、誰が言っていたのかは忘れましたが、「昇…

セミリタイアの生活リズム

今年の夏休みは特にこれといった予定をいれず、1週間ほどのんびり過ごしています。のんびりといっても、買い物に出かけたり、畑仕事をしたり、読書をしたりとこまごましたことをしているのですが、大きなイベントなく毎日が過ぎていきます。 例年だと、夏休…

セミリタイアを決めて会社との向き合い方が変わった

このブログを書き始めたのと前後して、セミリタイアの意思を固めました。会社を退職したわけではないのですが、評価を上げようとか出世しようという意識をなくしました。すると、毎日がけっこう変わるんですね。 まず、有給休暇を取ることに躊躇がなくなりま…

投資は一生続けられるJourneyである

愛読している「MarketHack」に、「人生100年時代にあなたがいますぐ出来る事 投資はJourneyである」という記事が載っていました。 我々日本人の多くは会社に強く「帰属」しており、多くの人は「生きる意味」、「働く意味」を会社に求めます。 しかし正社員と…

GDPから逆算する1億円で富裕層の定義

「富裕層の定義が資産1億円以上であるという話の経済学的根拠」という記事を見つけました。よく、1億円が富裕層の定義とされますが、なぜ1億円なのかというのを噛み砕いて解説したものです。 日本のGDPは約500兆円ですが、GDPの三面等価の原則から分配面を見…

人生のレールを敷くのは誰か

「レールに乗った人生」という言葉は、世界共通なのでしょう。それは過去の成功者たちがたどってきたベストプラクティスであり、そのレールの先にある終着点は、人生の成功者だと思われています。 でもレールの分岐をうまく切り替えて、より遠くの終着点まで…

もし宝くじで1億円当たったら今の仕事を続けるか?

今の仕事が天職かどうかを見極める質問の一つに、「宝くじで1億円当たったら今の仕事を続けますか?」というものがあります。1億円で足りるかどうかはさておき、まぁお金に困らなくなっても今の仕事を続けますかという意味ですね。 仕事には、お金を稼ぐ手段…

モンテカルロ法を使ったセミリタイアシミュレータを作りました

いったいいくらあればセミリタイアできるのか? は、セミリタイアを目指す人が常に気になる永遠のテーマです。今回、モンテカルロ法を使ったセミリタイアシミュレータを作成しました。 kuzyo.hatenablog.com なぜ作ったか? 計算の中身 利用法と今後 簡単な…

書評:『世界一ラクなお金の増やし方』セミリタイアの参考にも

インデックス投資ブロガーNightWalker氏の著書『世界一ラクなお金の増やし方』を読みました。アーリーリタイアされている方でもあるので、参考になったところをまとめておきます。 世界一ラクなお金の増やし方 #インデックス投資はじめました 作者: NightWal…

億り人じゃあ、たぶん足りない

昨今よく投資の成功者を「億り人」なんて呼びます。総資産が1億を突破した人のことですね。日本では長らく資産1億はお金持ちの仲間入り♪ みたいな雰囲気で語られることが多かったですが、ふと冷静に考えると1億円というのは微妙な金額だと思うわけです。 ↓追…

体調を壊して感じる自由と安定

先日、久々に体調を大きく壊して寝込みました。こんなときは、布団の中で「サラリーマンで良かった」という思いと、「サラリーマンは嫌だな」という相反する思いが湧いてきます。 サラリーマンの最大のメリットは、身体を壊して休もうとも給料が保証されてい…

セミリタイアして何をする?100のリストと棺桶リスト

このブログを書き始めて記事が100本に達しました。記念に、ブログの主題でもある「セミリタイア」について、思っていることをまとめておきます。 セミリタイア系ブログで有名なのが、「人生の100のリスト」や「棺桶リスト(Backet list)」と呼ばれるもので…

資産形成にサラリーマンが向かない理由

セミリタイアとは蓄えた資産やその投資によって、給与収入をあてにせずに暮らすスタイルに移行することです。そのためには、相当分の資産を作ることが必須になります。では、どうしたらそれだけの資産を貯められるか? 一番気になるところですよね。 kuzyo.h…

死ぬまでに資産を使い切るべきかどうか

セミリタイアに必要な資産のシミュレーションを行うときに、大きな分岐点となるのが、「死ぬまでに資産を使い切るべきかどうか」だと思います。使い切っていいのであれば必要な資産は少なくなりますし、残す前提だと運用利回りで生活できるだけの資産が必要…

ムハンマド・ユヌス博士がいう人生の「第2のフェーズ」

バングラデシュの貧しい農村の人たちにビジネスを起こすための少額の資金を貸し付ける、グラミン銀行の創設者であるムハマド・ユヌス博士が、講演で面白いことを言っています。 その上でユヌス氏は、人生を2つのフェーズに分けることを勧めている。第1フェー…

ジャネーの法則から見るセミリタイア45歳説

ジャネーの法則というものを聞いたことはあるでしょうか? 19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが提唱したもので「主観的な時間の流れは若いときのほうがゆっくりで、年をとるにつれて早くなる」というものです。 子供のころの1年は濃密で人生の多くを…

仮想通貨、リバタリアン、そしてセミリタイア

NewsPicksの記事(残念ながら有料)に、Ethereumの創始者であるヴィタリク・ブテリンのインタビューが載っています。 私たちがなぜ今、クリプト(仮想通貨)の世界にいるのか。 それは非中央集権化を信じているし、プライバシーもオープンソースも、自由も、…

「大人になる」ことって嫌じゃない?

子供のころの楽しかった毎日を覚えていますか? それは年をとった今と何がちがっていたのでしょう。 「あの人は大人だから」「もう少し大人になれよ」。サラリーマンとして仕事をしていると、こんな言葉を聞くときがあります。こういうときに使われる「大人…

セミリタイア4%ルールは日本でも成り立つか?

セミリタイア先進国の米国では、「リタイアするなら資産はいくら必要?」というテーマで書かれたブログが数多くあります。米国ではセミリタイアをFIRE(Financial Independence and Early Retirementの略)と呼ぶそうで、「fire retirement」で検索すれば数…

どうやってセミリタイアできる資産を作ったか

ぼくの定義では、セミリタイアというのは持っている資産からの収入を中心として暮らしていくことをいいます。そのためにはある程度の資産を作らなければなりません。 資産形成の方法はいろいろあると思いますが、幸い40代なかばでセミリタイアを検討できるく…

セミリタイアの先輩たち:森博嗣

つれずれとなんでセミリタイアに惹かれたんだろう? と考えています。人生100年時代にずっとサラリーマンをやっていて大丈夫だろうか? とか、仕事の内容がどんどん雑務になっていき、本当にやりたかったことができていないんじゃないかとか。いろいろな理由…

通勤時間をどう減らすかが幸福のカギ

人生の目的っていろいろあるとは思うけど、自分が不幸でも世の中を変革する仕事をしたい!(かつその能力もある)と思っている人以外は、「幸せになること」が最も重要だと思います。 幸せの定義は人それぞれですが、大体不幸になるというものはいくつがあり…

勤労は礼賛すべきか?

『働かないってワクワクしない?』は、確かに禁断の書だと思います。 勤労のモラルは奴隷のモラルである。そして、現代社会に奴隷は必要ない。 バートランド・ラッセル『怠惰称賛』 VOICE新書 働かないって、ワクワクしない? 作者: アニー・J・ゼリンスキー,…