FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

2022年2月の投資成績とポートフォリオ 4カ月連続マイナス

毎月恒例の月間投資成績のコーナーです。1月はFRB利上げ観測で大きく下げ、2月はロシアのウクライナ侵攻でさらに下げました。実に4カ月連続のマイナス成績です。

全体は2.4%の下げ

総資産全体は2.4%減少しました。4カ月連続のマイナスで、ピークからは11.11%減少しました。年間生活費に対する資産の倍率であるFI倍率は34.6倍に下落です。

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セグメント別リターン

では、中身を5つのセグメントに分解して、理由を確認してみましょう。現金およびマーケットニュートラルの短期売買を行う「オルタナティブ」、金と仮想通貨の「ヘッジ」、太陽光と不動産の「リアルアセット」、そして「株式」「債券」の5つです(2020年の投資戦略 5セグメントに再編)。

 

各セグメントで状況は大きく異なりました。大きく下落していた仮想通貨は一服し、金価格の上昇もあって2月のヘッジセグメントはプラスです。株式は引き続き3.5%下落して、年初来のマイナスは9.8%に。

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セグメントごとの比率を見ると、ほぼ先月と変わりはありません。

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今月の2.4%下落の内訳を、加重平均してセグメントごとに貢献度を見ると、ほぼ株式ということになりました。

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株式セグメント▲3.5%

それぞれのセグメント内を見ていきます。まずは株式セグメント。いゃあグロースも下げましたが、途上国も下げました。途上国のほうは、ウクライナ侵攻に伴うもろもろも大きいですね。

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ではグロース株は何がそんなに悪かったのかというと、ずばりMeta(Facebook)です。ちょっとこの下げはないでしょう? という感じ。昨年から好調のGoogleと比較すると、保有額はほぼGoogleの半分になってしまいました。

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株式ポートフォリオはこのようになっています。こういうインフレ、利上げのタイミングはグロース株には厳しい時期です。しかし、逆にいえばこういうときこそグロース株の仕込み時なんですよね。本当は。

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なお、売買としては、tumiki/楽天/SBIでそれぞれ5万円ずつカード積立を行いました。そしてマネックスカードを使った積立も登録したので、3月は合計20万円を積み立てることになります。

債券セグメント▲1.1%

債券セグメントは1.1%下落しました。BDCのARCCもハイイールド債も1.1〜1.2%下落したためです。とはいえ、全体の8割がARCCなので、ほぼARCCのセグメントなんですけど。

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リアルアセット+0.1%

リアルアセットは横ばいでした。5割が一棟アパートの不動産、5割が太陽光発電所6基というポートフォリオですが、さすがに安定してきました。

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資産価値は将来キャッシュフローを割り引いて足し合わせたDCFで算出しています。そして将来キャッシュフローは、これまでの実績を元に調整をかけていまいた。最も新しい発電所も6カ月が経過し、だいたい発電量などが見えてきたというのが一つの要因です。

 

ちなみに発電所の状況については下記に詳しく書いています。

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また、リアルアセットから得ている5月から直近1月までのCFを平均して出すと、それはリアルアセットの評価額に対して月間利回り0.59%でした。年間利回りに直すと7.1%。まぁ悪くないそこそこの利回りという感じでしょうか。

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ヘッジセグメント+1.1%

大きく価格が下落した仮想通貨ですが、2月は横ばいです。その結果、ヘッジセグメントは1.1%の上昇です。

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ちなみに、では仮想通貨価格が安定していたかというとそんなことはなく、ビットコインでいえば、この1カ月の高値は522万、安値は400万と大きな幅がありました。今回の集計には入っていませんが、3月1日はいきなり14%も上昇し、ほぼ500万円まで戻しています。

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ヘッジセグメントの内訳は下記のようになっていて、個人的にはまぁまぁ心地よい比率です。そして、変動が大きいクリプトとは別に、金のインゴットが22%を占めています。

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この金、クリプトと比べると止まっているかのような値動きではあるのですが、インフレ下でしっかり値を上げていて、円安傾向も相まって、円建では最高値を更新しています。直近1年で18.5%も上げており、ポートフォリオに入れ込む資産としては悪くありません。

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なお、現在下記のレンディング中です。

NEXOのほうはBTCとETHのレンディングでNEXOトークンを受け取っており、月間利回りは0.43%でした。NEXOの価格変動をダイレクトに受けるのがネックです。

 

BNB Vaultはざっくり月間0.03%のリターンでした。ステーブルコインのレンディングは、仮想通貨の価格変動を受けないので、オルタナティブセグメントに含めています。

オルタナティブ▲9.1%

オルタナティブは9.1%の減少と出ました。先月は12.8%増加と出て、「うーん、何かがおかしい」と書きましたが、この2カ月を均すと、まぁこんな感じというリターンでしょうか。

 

2月は優待クロスを全力で行いました。この集計時点では、ほぼ2月のクロスは解消されており、保有しているのはほぼ3月クロス分です。

現在のエクスポージャは下記の通りです。パーセンテージは総資産に対するものです。

  • 優待クロス 7.17%
  • ドルMMF  2.28%
  • ステーブルコインのレンディング 0.85%

auじぶん銀行のドル定期10%は2月半ばにフィニッシュ。為替ヘッジが良い仕事をしてくれました。キャンペーンのための円定期はまだ残っているので、資金が完全に解放されたわけではありません。

通貨の状況は下記の通り。ドル円レートは115.5円でほぼ変わらずでした。

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5セグメントではなく、通貨別/リアル・ペーパーアセットで分類すると、下記のアセットアロケーションになります。やはりもう少しリアルアセットを増やしてもいいかな。

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なお配当などのインカムゲインCFについては、下記にまとめています。

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今後の方針

今後の方針のところまで来て気づいたのですが、今月も今後のマスタープランをどうするかについて考えずに来てしまいました。方針がちゃんと定まらない中、毎月資産が減少している状態です。

 

まぁぼくの場合、ほかにやることがあれば資産系はまったく手を触れなくてOKなのがいいところで、基本的に労働力を必要としません。DIY的に、手を掛けたくなったらいじるとリターンが少々上昇するというポートフォリオです。

 

それはともかく、3月こそ、今後の大方針を考えたいと思います。

 

各セグメントは以下の目論見書に従って運用しています。

また計算上の注意点は下記です。

  • このポートフォリオには、生活防衛資金、401k、各種貯蓄性保険、年金、家族の資産は入れていません
  • 株主優待は現金化したもの以外、資産計算していません。取得コスト分だけ資産にマイナスの影響が出ています(ここは今後検討です)
  • 含み益も資産として計算されているので、ここから税払いが発生する場合があります
  • 法人と個人の資産を合算しています

 【2022年1月の成績とポートフォリオ】

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