FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

税金

株式の節税マニュアル(3) 控除枠活用の利益移転

前回、株式の節税マニュアル(1)として、基本的な考え方を説明しました。金融商品への課税は、損益通算できる箱が3つ(+1)あること。そして節税の方向性としては、(1)税繰り延べ(2)控除枠と経費の活用(3)税率の違いの活用 があることを簡単にまとめ…

株式の節税マニュアル(2) 税繰り延べの活用

前回、株式の節税マニュアル(1)として、基本的な考え方を説明しました。金融商品への課税は、損益通算できる箱が3つ(+1)あること。そして節税の方向性としては、(1)税繰り延べ(2)控除枠と経費の活用(3)税率の違いの活用 があることを簡単にまとめ…

株式の節税マニュアル(1) 考え方

金融増税が話題ですが、これで株式の税金について関心を持った人も多そうです。今年はぼく自身も久々にけっこうな譲渡益が出てしまうので、真剣に節税を考えなくてはなりません。そのため、株式の節税の考え方について、まとめておきます。 課税対象の3+1つ…

高市早苗氏の金融所得30%論が実現したときの対処法

総理大臣候補として出馬した高市早苗元総務省の、金融増税論が話題です。誰が総理になるかはまだ混沌としており、もし高市氏が総理になってもこの通りにできるかは不明ですが、投資家にとっては戦々恐々ですね。 金融所得税制については、「逆進性」が大きい…

417万円の消費税還付 還付加算金の謎

待ちに待った消費税還付がやってきました。これは、2021年度決算にて、取得した太陽光発電所3基分の消費税の一部が還付されるというものです。金額は実に400万円超。額が大きいだけにうれしいものです。そして、戻ってくる金額には、なぜか8400円が追加され…

高年収でFIRE志望の人ができる節税法

最近、世帯年収2000万超なんて人でも「FIRE目指してます」という話を聞くようになりました。となると、FIRE実現のためにしっかり入金して運用して、資産を構築するわけですが、年収が多いととんでもなく洒落にならないのが税金です。 破壊的な累進課税 当然…

法人の配当収入から国税還付着弾 そして法人事業税とは?

先日法人Aの決算を終えたのですが、突如、税務署から「国税還付金振込通知書」というものがやってきました。振り込まれた額、1万4064円。あれ? 税理士が何か計算を間違えたのかな? と一瞬思ったのですが、こちら、配当関係の還付でした。 法人の配当は益金…

3期目決算が終わった法人のPLチェック 太陽光の減価償却を考える

ぼくは法人を2社持っているのですが、そのうちの1社(A社と呼びます)の3期目の決算が先日完了しました。このA社の財務諸表について、2021年3月期の状況を確認しておこうと思います。 大きな赤字のPL 赤字だから儲かっていないわけではない PLが重要なわけ …

固定資産税支払いは一括か分割か?

固定資産税の季節になりました。各物件の土地の固定資産税納税通知書が続々とやってきます。ここでちょっと気になるのが、「一括払い」すべきか「分割払い」すべきか? です。計算してみました。 固定資産税の分割 LINE Pay/PayPay対応 お得な固定資産税支…

ビットコイン投資の税金を減らす5つの戦略

ビットコインなどの仮想通貨は、現在「雑所得」扱いになっていて、最大税率は55%とたいへん高いのが特徴です。ただし、うまく投資商品を選んだり、利益化を工夫すれば、その税金を大きく減らすことができます。 最悪といわれる「雑所得」 戦略1 累進課税を…

確定申告を済ませてみた【2020年】 普通徴収のチェック方法

なんだかんだでバタバタしていて、やっと必要な確定申告をすべて終わらせました。今回はちょっとやりがいのある確定申告でしたよ。 行った申告 www.kuzyofire.com 株の配当と譲渡所得 雑所得 先物はそこそこのプラス。昨年の損失を当てる 医療費控除 寄付金…

総合課税と申告分離のどちらが有利か 配当の確定申告で悩む

今年は自分だけでなく家族の確定申告もあって、けっこう悩んでいます。ポイントは、配当に関して総合課税でいくか、申告分離でいくか。それぞれメリット、デメリットがあります。 確定申告をするべき理由 配当周りで確定申告する3つのメリット 実際に試算し…

【動画】確定申告で総合課税を選択して配当控除を受けてみる

2020年分の確定申告が2月15日からスタートしますが、還付の場合はすでに受け付け開始しています。初めての人には心理的ハードルが高いと思うので、実際の確定申告の例として、記入の模様を動画にしてみました。 確定申告の流れ 今回の確定申告の目的 確定申…

確定申告を行う5つのメリット【2020年分】

今年も確定申告の時期になりました。2020年1年間の収支をもとに、2月15日から受付開始です。いろんな書類と首っ引きになって書類作成となるわけですが、さて、確定申告を行うメリットはどんなところにあるのか、まとめておきます。 必須でなくても確定申告を…

退職するのに適した月は? 住民税編

前回、基本的な知識として「何日に退職するのがいいのか?」について調べてみました。今回は、何月に退職するのがいいか、住民税の観点からチェックしてみます。 前年所得で決まる住民税 1〜4月末に退職 5月末退職 6−12月退職 住民税非課税を考える 住民税非…

FXで税金対策 過去の損失をロールオーバーする

今回はちょっとレアケースのお話です。現在、先物取引の損失が存在しており、その繰り越し期限である3年目が終わろうとしています。このままだと、将来の利益と相殺できず単なる損失として終わってしまうので、なんとかこの損失を2021年にも繰り越したい。そ…

ついに消費税還付がきた 太陽光設置から6ヶ月後

今日はちょっとめでたい日です。太陽光発電所1号基の設置から6ヶ月、決算の締めからも6ヶ月、ついに税務署から消費税還付が来ました。 これまでの流れ キャッシュフローがかなり改善 消費税還付は8%? 10%? 次の課題はさっさと全部建設すること これまで…

低位株の端数切り上げによる節税とは何か

日本の株式制度にはいろいろな歪みがあって、例えば平均取得単価の計算もその一つです。手数料を含んで平均取得単価を計算しますが、これが端数切り上げのため、平均取得単価が高くなるというものです。昔からよく言われていたことですが、実際にこれを試し…

日経225を信用と先物でクロスしてみる

今回ちょっと変わったことにトライします。日経平均指数について、信用取り引きと先物でクロスポジションを建てるという実験です。なぜそんなことを?と思うでしょうが、税金にからんだ、ちょっとややこしい理由があるのです。 先物の損失をなんとかしたい …

法人で証券口座開設 メリットとデメリット、そして税制

これまで個人での株式取引をやってきましたが、そういえばせっかく法人を持っているので、法人名義での株式取引を検討しています。そもそも、法人の銀行口座には現金が眠ったままでいます。いわゆる運転資金ですね。 きっちりと将来の入金や出金を管理すれば…

高配当は、配当控除を活用すればキャピタルゲインより節税できる

「高配当株といっても、業績見ないといけないんじゃない?」という記事を書きましたが、それでも高配当株ならではのメリットというものがあります。一般に、キャピタルゲインなら課税分を先送りして再投資できるけど、配当はその場で課税されるから損、と言…

au PAYの20%還元ポイントを50%増量させて、ふるさと納税 au Wowma

毎週20%還元のau PAYですが、もらったau Payポイントをさらに活用する方法があります。現在、auのECサイトau Wowma専用のポイントに交換すれば50%増量だからです。 au PAYで20%還元されたポイントを50%増量させて、ふるさと納税でさらにお得 1万円のふる…

確定申告 2020年(2019年分) 確定申告すると社会保険が損?

2019年分の確定申告を済ませました。昨年、e-TaxのID/パスワードを取得していますので、今回はすべてがオンラインで完結。細かな添付書類を送付しなければならなかった数年前に比べると、相当簡単になりました。 今年の注意点とトピックを振り返っておきます…

金持ちの税率をもっと上げるべきか? 書評『金持ちは税率70%でもいい vs みんな10%課税がいい』

以前も累進課税について考えてみましたが、なかなか税制というのは難しいものです。そこで、前から気になっていた 『金持ちは税率70%でもいいVSみんな10%課税がいい: 1時間でわかる格差社会の増税論』を読んでみました。 金持ちは税率70%でもいいVSみんな10%…

今後、消費税が上がるとセミリタイアにどんな影響があるのか

2019年10月に消費税が上がり、8%から10%になりました。前回ほど、駆け込み需要もなく、受け入れられたような感じですが、セミリタイア的に注目点は2つあります。軽減税率がどうなるのかと、今後も消費税は上がるのか?です。 欧州では消費税は20%前後 軽…

NISAは実はハイリスク・ハイリターン

先日、現在TOPIXで運用しているNISAがロールオーバーの時期を迎えたのに対して、今回はロールオーバーしないという結論にしました。では、改めて2020年分のNISA枠ではどんなものを買うのかよいか、考えてみます。 www.kuzyofire.com 実はNISAはハイリスク・…

法人都民税をクレカで払うための一工夫

現在持っている資産管理法人は太陽光事業の箱です。まだ太陽光は稼働していないので、当然売上はゼロ。しかしコストはいろいろとかかっているので赤字です。赤字でも払わなければいけないのが、均等割の都民税です。 2社目の決算を終えて、この均等割の支払…

まもなく年末 経費を法人と個人のどれにつけるか?

まもなく2019年が終わります。となると、誰もが1年間の収入と経費を申告する確定申告の、計算月もあと1カ月なわけです。そろそろ、どの経費をどこにつけるのか、パズルに頭を悩まさせなくてはなりません。 個人の経費か法人の経費か 税率で考える いつ税金を…

太陽光の「先端設備導入計画」木更津にて一基完了

太陽光には税制優遇措置がいくつかありますが、その1つ「先端設備等導入計画」による、「生産性向上の特措法」が、一基分完了しました。 未稼働案件で、最初の3年の償却資産税がゼロに 申請はけっこうやっかい 市区町村は太陽光への税制優遇措置を厳しくして…

つみたてNISAが延長 ただしNISAの欠点に注意

つみたてNISAが延長になるようです。非課税期間は2037年が最後でしたが、37年の開始でも、それから20年間非課税積み立てになるとか。 www.nikkei.com それでも最大非課税対象は800万円 NISAの欠点 それでも最大非課税対象は800万円 つみたてNISAは年間最大40…