FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。投資歴20年以上。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家。ロジックとエビデンスを大事に、運と不確実性を愛しています。

ついに消費税還付がきた 太陽光設置から6ヶ月後

今日はちょっとめでたい日です。太陽光発電所1号基の設置から6ヶ月、決算の締めからも6ヶ月、ついに税務署から消費税還付が来ました。

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これまでの流れ

ここまでの流れをざっと振り返ってみましょう。

約2年かけて、やっと売り上げがたち、返済をスタートすることができました。かなりの部分をEPC事業者と税理士にやってもらってはいるのですが、やはり自分で動かなくてはいけない部分も多々あります。株式投資とは違い、事業という感じですね。

 

3月末に決算で、5月に確定申告し、その決算書類には、「もらった消費税より払った消費税のほうが多いから、差額を返してね」と書いてあります*1。それでも、そこから実際に還付がされるまで4ヶ月もかかりました。その間、本当に設備を購入したのか、改めて領収書を見せろ、とかいうやり取りが税務署とはありました。ともあれ、還付金が振り込まれてほっとしています。

キャッシュフローがかなり改善

この物件のキャッシュフローの状況を概観してみましょう。

  • 電力負担金  約60万円
  • 草刈り前払い 約100万円
  • 土地代    約120万円
  • 司法書士など 約25万円
  • 税金     約3万円

合計すると、300万円ほどの初期コストがかかっています。今回の消費税還付によって、そのうち約140万円を取り戻すことができました。まだ差額が160万円あり、事業単体で見るとキャッシュフローはマイナスの状態です。

 

ちなみにこの物件は、返済が公庫10年であり、毎月の返済額はほぼ収入とイコールです。つまり、年間で見てもキャシュフローはわずかしかプラスになりません。実際に収入が入ってくるのは、返済が終わった10年後からということです。売電実績も残念ながらシミュレーションを数パーセント下回っており、月次で見るとキャッシュフローマイナスとまではいきませんが、儲かる感じでもありませんね。

 

11年めから20年目については、返済も完了しており設備の償却も進み資産税も少ないため、けっこうな利益が見込まれます。キャッシュで見た投資額は実質160万円なので、160万円を投資して、11年めから20年目の売電収益をまるまる受け取るという感じになります。リターンが生まれるのがかなり先なので、残念ながら利回りとしてはそれほどよくありません。

消費税還付は8%? 10%?

さて今回の消費税還付は、購入設備の金額の8%分です*2。消費税は19年10月に、8%から10%にアップしているのになぜか。

 

消費税には「請負契約の特例の経過措置」というものがあって、太陽光のような請負工事については、19年3月31日までに契約していれば引き渡しが増税後であっても、消費税が8%になります。

消 費 税 率 等 に 関 す る 経 過 措 置 に つ い て

そんなわけで、今回は払った消費税も8%、還付も8%となったわけです。

次の課題はさっさと全部建設すること

この第1法人では、全4ヶ所の発電所を運営する計画です。このそれぞれで消費税還付をもらおうとしています。ただし問題は、消費税支払い事業者でないと還付を受けられないことです。

 

当初目指した方向性は、年間の売上高を1000万円以内に抑えることでした。1000万円以下にすることで、免税事業者となることができ、売り上げに対する消費税10%を支払う必要がなくなるからです。

  • 消費税支払い事業者 消費税還付を受けられるが、消費税を払う
  • 免税事業者 消費税還付なし、消費税支払い必要なし

すべての消費税還付を受け取ったらさっさと免税事業者に変えるつもりだったのですが、下記に書いたように、最後の建設から3年経たないと、免税事業者にもなれないし、簡易課税も選択できません。

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ちなみに簡易課税とは、売上高5000万円以下の中小企業向けに、売り上げの一部を仕入れ額としてみなせる制度です。太陽光の場合、70%の第三種事業が適用になるようです。

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売り上げ1000万円として、受け取り消費税は10%の100万円。一方でコストの支払いはまぁ100万円くらいなわけですが、税務上は1000万円の70%にあたる700万円の支払いがあったとみなして消費税を計算できるという、素晴らしい制度です。

 

免税事業者になるために喪が明ける期間を待っていたら、電子インボイスの必須化とかされてしまい、免税事業が成り立たなくなるリスクもあります。なかなか難しいものです。ともあれ、今回は無事に消費税還付がきて何より。このキャッシュは、すぐ控えている2基目の発電所の支払い費用に充てたいと思っています。

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*1:世間では、消費税還付に対して別途費用と請求するとか、成功報酬だとかいう税理士がいるようですが、ぼくのお願いしている先生は通常業務内です。契約時にちゃんと確認しましたけど。

*2:実際の還付額は、設備以外の事業経費に対する消費税の分も入っているので、139万円がまるまる設備からの還付ではありません。

7月発電実績@木更津 雨ばっかりの一ヶ月でした

木更津で稼働中の太陽光発電所1号基。7月は本当に雨ばかりで、太陽光発電家としては厳しい一ヶ月でした。どんな状況だったか確認です。

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予測のなんと73%

雨によって日射量がかなり減るとは想定していましたが、発電実績は想定の73%となりました。3-7月の各月でみても、7158kWhと絶対発電量が最も小さい一ヶ月でした。

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3-7月の発電量全体で見ても、想定の89.7%と大きくミスしています。

日照時間はわずか59時間

これはよほど太陽が出ていなかったんだろうな……と思い、気象庁データを見ると、なんと7月の木更津日照時間はわずか59時間。だいたい日の出から日の入りまでが14時間半程度ですから、少なさが分かります。

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やはり日照時間の少なかった19年と比べても3割くらい下回っています。最も多く発電した4月の、たった3割の日照時間です。それでも発電量が7割減とはなっていないのは、日射量がそれなりにあったためなのか、過積載によってピークがカットされている影響か。ともあれ、少ないということは分かります。

月次のCFがついに赤字に

これだけ発電量が減るとさすがに売電収入も少なく、7月分は売電収入でローンの返済を賄うことができませんでした。粗利でわずかにマイナスです。まぁ仕方ない。

 

ちなみに、公庫の10年返済なので、一般的な15年返済に比べてかなり月次の返済額は厳しい状況にはなっています。実際には、ローン返済以外に、固定資産税や草刈り費用、パワコン電気代などもあるのでさらにマイナスにはなりますが、3-7月では十分にプラスのCFになっています。

8月の発電に期待

8月に入って梅雨があけ、毎日ものすごい猛暑です。暑いことは太陽光発電にはネガティブだそうなのですが、これだけ毎日が晴れていれば、きっとガンガン発電してくれることでしょう。

 

まもなく2号基の工事も完了します。暑い夏は発電の夏。こうした実際のブツが稼働して稼いでくれるという状況は、株式のようなペーパーアセットでは味わえない醍醐味ですね。早くガンガン発電所が稼働しないかな、と楽しみにしています。

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木更津太陽光発電所 1号基の草刈り状況

記念すべき太陽光発電所第1号基の木更津発電所ですが、3月の連携から5カ月、さすがにだいぶ草が生えてきました。こちらの草刈りの報告を受けましたので、状況を記録しておきます。

 数ヶ月でけっこう草が伸びる

工事の前は当然整地されて草も枯れている状況の土地でしたが、春になり、これだけ雨が降ると当然草が生えてきます。下記が購入時の土地の状況。草刈りされていて、きれいな感じです。

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その後、2月末に工事が完了したときの状況がこちらです。草はまったくないですね。

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5月に入ったら草が伸びる!

ところが5月に入って現地に行ってみたところ、この通り。場所にもよるのですが、奥の場所ではパネルと同じくらいの高さまで草が伸びており、一部はパネルの継ぎ目から草が上に伸びていました。

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ギリギリ、パネルが隠れるほどではないので発電の妨げになるほどではない感じでしたが、こうやってパネルの近くに障害物があると、「ホットスポット」という現象が発生するそうです。

ホットスポットは太陽光パネルの一部分が落ち葉や鳥のフンなどの付着物の影により、長期間発電できない状況が続くことで発熱してしまう現象のことです。

セルの中を流れている電気が何らかの原因で流れにくくなると、抵抗が大きくなって電気が流れにくくなります。流れにくくなった電気は電流を熱に変換して放射し、それがホットスポットを生むことになるのです。
ホットスポットにより熱を帯びたセルはやがて焼けてしまい、モジュールが正常に動かなくなってしまうこともあります。

太陽光発電における「ホットスポット」とは? – エコめがねエネルギーBLOG

これが果たしてどのくらいの頻度で発生するものなのか分からないのですが、陰になっているせいで発電できないならまだしも、それが原因でモジュールが溶けてしまってはたいへんです。太陽光パネルも放ったらかしにはできないものなのですね。

草刈り外注と報告

というわけで、定期的な草刈りは必須なわけですが、こちらの土地は実は条件付きでして、価格が比較的リーゾナブルな代わりに、20年間の草刈り契約を売り主と結ぶというい特殊なものでした。年4回の草刈りが入っています。

 

7月末にその草刈りが実施され、報告書が届きました。下記は、報告書に添付されている写真から2点ほど。

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うん。それなりにいい感じに草は刈られていますね。草刈りというのはけっこう大変で、自分でやってもいいのですが、現地までの交通費がそこそこかかるのと、発電所の場所がそれなりに散らばっているので、まとめてやろうとしても、午前午後にそれぞれ1件という感じになりそうです。

 

この木更津に関しては草刈りを外注しつつ、ほかの物件については自分でなんとかしなくてはなりません。選択肢としては、自分で刈るか、シルバー人材センターに外注するか。シルバー人材センターでも定番の仕事のようですが、畑とは違い、ケーブルなどを傷つけられてしまうとたいへんだということもあります。

 

様子を見ながら、自分でもいろいろとやってみようかと思っています。

 

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太陽光、2基目千葉いすみ市の土地決済完了

3月に連携した木更津1号基に続き、いすみ市の太陽光2号基が進捗しています。本日、無事に土地の決済を済ませてきました。

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日当たりは良好。土地の造成に難

このいすみ市の案件、畑の真ん中に位置していて、南側は道路。平坦で、少し下がっていて水はけが気になることを除けば、まぁまぁいい土地です。すぐ横に電柱とトランスも来ていて、電力負担金もそれほど高くなさそうです。

 

ただし問題が1つあって、写真のように木があり、造成が必要です。ただいまこちらの見積もりを取っているところです。一応、造成費用を入れてシミュレーションはしているので、まぁ大丈夫でしょう。

仲介手数料と行政書士費用

これまで地主との直取引しかしていなかったのですが、今回は間に不動産が入ります。土地の売買においては、仲介手数料の計算は、次のような式になっています。

200万円以下の部分 5%

200万超−400万円 4%

400万円超 3% 

つまり200万ちょうどだと10万+消費税、 400万ちょうどだと18万+税、400万円超の場合、簡易式を使い下記の計算になります。 500万円の土地なら、21万円+消費税もかかるわけです。

(売買価格 × 3%)+6万円 

建物なら瑕疵担保責任なども生じるため、仲介業者の責任なりの費用だとも思うのですが、土地を買う場合、どうもちょっとお高い感じもします。

 

土地の決済の際には、買い手、売り手、不動産屋に加え、司法書士が入ります。土地の所有権移転の手続きを行うわけですね。そして、この司法書士の手数料はピンキリです。今回の内訳は次の通りでした。

  • 所有権移転 2万5500円+印紙1000円
  • 登記原因証明情報 7000円
  • 登記事項証明書 1100円+印紙1200円
  • 送料 1040円

締めて3万6840円。ここに消費税がかかります。

 

ちなみに別の土地の場合、1つは6万77012円、もう1つは4万6215円でした。司法書士によって実に倍くらい値段が違います。だいたいの相場はあるようですが、薄利多売の司法書士もいれば、値引きはしないよ、という人もいるようです。

今回の支払いは振り込みで

だいたいにおいて不動産業界は古いままの世界です。特に太陽光のような地方部の土地の場合、関わる人もかなり年配の人が多く、やり方は旧態依然としています。ちょっとしたことで電話、書類のやり取りはFAX、メールは使えなくはないが厳しい。そんな感じです。

 

しかも、太陽光用の土地の場合、高くても数百万円なので、この決済方法も現金が主体です。前回、現金でやり取りしてまいったので、今回は事前に「振り込みにします」と伝えて振り込みで処理しました。

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振り込みの場合の流れはこんな感じでした。

  1. 現地にて身分証で身元確認
  2. 土地権利書の確認
  3. ネットバンキングで振り込み実行
  4. 10〜20分後、先方が着金を確認
  5. 領収書をもらい、司法書士に登記移転を依頼して終わり

型が決まっているような決まっていないような。土地決済は今回で3度めですが、毎回やり方が違う感じです。しかも、不動産屋も司法書士もすべて売り主の知り合いで、場所も現地近く。とてもアウェイな感じが、いつも嫌ですね。

 

このあと、不動産取得税を支払うことになりますし、年明けには固定資産税も払わなければいけません。ただ今回売り主が顔が効くのか、地目がなんと「原野」となりました。宅地近辺なのでどうなるか分かりませんが、固定資産税はけっこう少なくならないか、期待しています。

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このまま順調に進めば、2号基の連携は8月から9月の見込み。楽しみです。こちらの物件は、公庫ではなく地銀、信金などを当たって借り換えにもトライしたいと思っています。 

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6月発電実績@木更津 日照時間や日射量をチェックする

木更津に太陽光発電所1号基が稼働しています。まだ稼働直後ですが、4ヶ月目の発電状況はどうだったか、チェックしてみます。

予測の97.8%

6月一ヶ月間の発電量実績は、業者予測の97.8%でした。いまのところ予測を上回ったことがなく、その点はちょっとがっかりです。f:id:kuzyo:20200712110922j:plain

FIT下での売電事業は、発電量の固定価格全量買取なので、発電量がそのまま売上になります。稼働した3月からの合計で見ると、売上は想定の94.1%となっており、約6%のミスです。

過去の日照量

なぜ想定を下回っているのか。最初に日照時間の実績を見てみます。気象庁は過去の気象データの実績値を公開しており、地域別に、降水量、気温、風向き・風速、日照時間、雪のデータを見ることができます。下記が千葉・木更津のデータです。

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18年、19年、20年の3カ年について、プロットしてみます。5月、7月、9月、2月は大きなブレがあることが分かります。また、日照時間と発電量が連動するわけでもないことが分かります。太陽光の強さは日射量と呼ばれ、必ずしも時間だけで決まるものではないからでしょう。

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さて、日照時間はなぜこんなにブレるのか。一つの可能性として、降水量の変化が影響しているのではないかと思い、こちらもプロットしてみました。左軸は月間日照時間、右軸は降水量ですが、作図の都合上、マイナスを付けています。-400は400mmの降水があったという意味です。

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なるほど、見事に降水量が多いと日照時間が減り、降水量が少ないと日照時間が増えます。相関係数は-0.49。雨さえ降らなければ日照時間は比較的伸びる感じです。

何が発電に影響するか

何が発電量に影響するのか、ちょっと調べてみました。まずは天候が当たるようです。

  • 晴れの日:100%
  • 曇りの日:30%
  • 雨の日:10% 
発電量が少ない?太陽光発電量の計算式を覚えて原因を解決しよう

晴天と曇りではここまで発電量(≒日射量)が変わるんですね。

 

また、気温も影響するようです。上記のサイトによると、「気温が25度を1度超えるごとに0.5%程度の発電量が落ちる」ということです。夏の気温が高い時期のほうがたくさん発電すると思い込んでいましたが、そうでもないのですね。となると、あり得る気温として35度まで上がると、発電量が5%落ちるということになります。なるほど。

 

では、日照時間と気温と発電量をプロットしたらどうなるか見てみました。

 

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うーん。なんだか何がどう関係しているのかよく分かりません。やはり、日射量自体をチェックしたほうが良さそうですね。

気象庁の日射量データを見る

気象庁は太陽光から直接光が照射される「直接日射量」の提供もはじめています。こちら、場所こそ札幌、つくば(飯野)、福岡、石垣島、南鳥島の5ヶ所に限られますが、1時間単位、1日単位、1カ月単位で日射量をチェックできます。ここではつくばの日射量データから、2020年4月の1日単位の推移を見てみました。単位は単位は0.01MJ/m2です。

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なるほど、天候によって日射量はかなりばらつきがあるのが分かります。これを見ると、季節変動や地域の傾向がベースではありますが、晴れているのか曇りなのか雨なのかが大きく影響している感じです。

 

2017〜2020年までの4カ年について、4月の月次日射量をプロットしてみました。んー。正直、これでは何がなんだかよく分かりません。

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そこでこれをヒストグラムにしてみます。すると、月間でならしてみると、例年ある程度傾向が似ている事がわかります。つまり、500以下の日は毎年変わりますが、月間日数で見るととだいたい9日程度だということです。同じく、2500〜3000の日子もだいたい5日程度です。

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日照量や日射量を見ても発電量は変わらないが

まぁ日照量や日射量をチェックしても、これから発電所を買うのならともかく、買ってしまったものはもう調整しようがありません。ただ、どんなメカニズムになっているのかを見ることで、納得感は高まります。

 

また、ぼくの場合、千葉と北関東の大きく2ヶ所に発電所を建設する計画ですが、やはりある程度場所が違っていると、天候状態についても分散効果が働きそうだという予感もあります。

 

それにしても、太陽光発電所を持っていると、朝起きて晴天だとすごくハッピーな気持ちになりますね。今日も頑張れよ!と思います。天候とともに生きてる感じです。

 

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法人2期目決算終了。そこには消費税還付の落とし穴が

法人1号の2期目の決算が終了しました。苦節2年、この3月についに一つ目の太陽光発電所が連携し、初めて売り上げがたった決算になります。太陽光発電所が連携したということは、そう。期待の消費税還付も行われました。ところが、よくよく税理士に話を聞くと、ちょっとした落とし穴もあったのでした。

そもそも消費税還付とは?

消費税還付のおさらいです。売り上げるときに消費税が10%かかり、それは「収入ではなく預かったもの」と説明されることがあります。これだけ聞くと、その10%は納税しなくてはいけないように思ってしまいますが、ちょっと違います。

 

事業を運営するには、どこからか原料や機械を買ったり、外注したりしなくてはいけません。このときの支払にも消費税がかかっていますね。単純に売り上げの10%を税金として払ってしまったら、この原料や機械、外注費を受け取った側も、再びその10%を税金として払うことになってしまいます。消費税の仕組みは、こうした二重課税を防ぐために、コストとして支払った分については売り上げから除外して、収める額を計算します。消費税の仕組みは、付加価値に対する税金なのです。

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これが意味することは、売り上げよりもコストが大きい場合、消費税がマイナスになるということです。つまり、消費税が一部戻ってくるのです。

 

太陽光発電所の場合、売り上げはわずかで、設備購入(1000万〜2000万円)に対して、消費税(100万〜200万円)がかかりますので、だいたいにおいてコストのほうが大きくなります。売り上げが200万円だとしたら、受け取った消費税は20万円。この差額が、納税時に戻ってきます。これが消費税還付です。

 

今回は、3末決算の会社で、3月に連携したので、売り上げはわずか1ヶ月分。そして、発電所設備まるまる一基分に対して消費税がかかっているので、百数十万円の消費税が還付されることになりました。

課税事業者と免税事業者

こうした仕組みの消費税ですが、実は世の中には消費税を収めることを免除されている事業者があります。免税事業者ってやつです。売り上げが年間1000万円未満の場合、この免税事業者を選択することができます。この場合、もらう金額には消費税が上乗せされているのに、消費税を収める必要がありません。なんてお得なんでしょう。いわゆる益税といわれるものですが、インボイス制度の導入が決まり、これも風前の灯火となりました。

 

さて免税事業者はお得ばかりかというと、そうでもありません。消費税の支払いが免除されているので、マイナスの所得税である還付も免除されてしまうのです。

 

ということは、太陽光発電事業の場合、ベストプラクティスはこうなります。

  • 最初は課税事業者で消費税還付を受ける
  • その後は免税事業者になって益税を受ける

免税事業者に戻るための制約

免税事業者と課税事業者をいったりきたりすれば、お得この上ないのですが、そんな裏技は当然認められておらず、いったん課税事業者を選択すると3年間は免税事業者に戻れないという制約があります。

 

ここまでは当然理解した上で、もろもろを設計していました。

  • 設立から3年間 課税事業者で、消費税還付を受ける
  • 3年の間に全発電所を建設
  • 4年目から免税事業者になる

ところが、税理士に改めて確認すると、こうはいかないようなのです。

自己建設高額特定資産については、当該自己建設高額特定資産の建設等に要した仕入れ等の支払対価の額の累計額が1,000万円以上となった日の属する課税期間の翌課税期間から当該建設等が完了した日の属する課税期間の初日以後3年を経過する日の属する課税期間までの各課税期間においては、事業者免税点制度の適用及び簡易課税制度を選択して申告することができません。 

※国税庁 No.6502 高額特定資産を取得した場合の納税義務の免除等の特例|国税庁

 ここでいう、「自己建設高額特定資産」とは、要は太陽光発電所です。そして、建設が完了した日以後、3年を経過するまで事業者免税点制度≒免税事業者 になれないというのです。

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つまり、最後の発電所を建設してから3年間は課税事業者であり続けなければいけないということ。今回、2期目の決算が終わりましたが、どんなに順調に建設が進んでも、合計3期間は課税事業者で、免税事業者になれるのは5期目からということになります。もし来年度(4期目)まで建設が遅れれば、免税事業者になれるのは6期目からです。

 

この国税庁の特例は、平成28年4月1日以降に仕入れた場合に適用ということなので、2016年春までは、もっと簡単に免税事業者に戻れたんですね。なかなかやっかいです。

消費税還付の会計上の位置付け

さて、消費税還付ですが、P/L上には記載されません。そしてB/Sのほうには、資産の部の流動資産の中、「未収還付消費税等」という項目で記載されます。還付が完了すれば、現金及び預金に費目が変わり、B/S全体の数値には影響ないという形です。

 

ちなみに現在のB/Sは、純資産がわずかにマイナスの債務超過状態です。まぁ売り上げが立たないまま、2年間経費だけを費やしてきたので、会計上資本金を食いつぶしてしまっているのは仕方ありませんね。会計上というのは、その分役員からの短期借入金が相当な額に達しており、個人と法人を合算したキャッシュフローという意味では、別にそれほどのコストを使ったわけではないという意味です。

 

不動産の場合、土地には消費税がかかりませんし、家賃にも消費税がかかりませんので、通常、建物にかかった消費税の還付を受けるのは困難です。あくまで課税売上の比率で計算されるからです。昔は自動販売機を設置して課税売上を作り出すという裏技が流行りましたが、現在は課税売上比率で見られるのでNGです。直近だと、売買が課税される金(インゴット)を取り引きすることで課税売上を作り出すという裏技が話題になりましたが、2019年9月26日の東京高裁で控訴が棄却され、微妙な封じ込めがされてきました。なかなかに税をめぐるイタチごっこは面白いものです。

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太陽光、従量電灯A変更の投資回収年数と草刈り機の研究

前回、太陽光発電のパワコン電気代について、定額電灯契約から従量電灯A契約に切り替えれば、月額2000円程度を削減できるという話を書きました。ただし、これにはコストがかかります。今回はその点を検討してみます。

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必要な経費と効果

まず、従量電灯Aに変更するには、下記2つの初期投資が必要です。

  • 電源コンセント設備設置
  • 300VA達成のための草刈り機購入

コンセント設置は、EPC業者経由の見積で5万円程度。専門電気事業者に依頼すると、3万5000円程度でできるようです。草刈り機は、最初、憧れのマキタにしようかと思いましたが、余裕で1万円以上します。一方、コード式の安価な草刈り機なら4000円くらいで購入できますね。もちろん、最大消費電流3A以上のもので、つまり100Vで300VAを達成できるものを選びます。

 

総コストは、4万〜6万円程度という感じでしょうか。

 

一方で、効果としては、電気代の削減です。現状月間で2305円の請求が来ています。これが、おそらく216円になるので、2089円の削減。さらに新電力に契約を切り替えれば、ほぼゼロにまで下げられるようです。年間で、2万5068円の削減になります。

投資回収年数と利回り

まずはシンプルに投資回収年数を計算すると、

  • 梅コース4万円の場合 1.6年
  • 松コース6万円の場合 2.4年

となります。太陽光発電は20年超続きますので、余裕で投資を回収できますね。利回りで見ると、

  • 梅コース4万円の場合 62%
  • 松コース6万円の場合 42%

と、こちらも圧倒的利回りです。これはトライしない手は、やっぱりありません。わざわざ計算するまでもありませんでした。

草刈り機の研究

せっかくなので、草刈り機についても調べてみます。ちなみに灯油を使うエンジン式の草刈り機を使ったことがあるのですが、振動が激しく、正直、2時間程度が作業の限界です。手がしびれるというか、震えてしまい、使い続けると後遺症が残ることもあるとか。そいう意味でも、電動式には期待です。

 

マキタの草刈り機は、バッテリーサイズ、持ち手の違い、分割できるか、などで種類があります。分割しないと乗用車に乗せるのは意外と場所を取るので、ここは分割式一択です。

  • 14.4V Uハンドル MUR145UD 4万7362円
  • 18V Uハンドル MUR191UD 4万8573円
  • 18V ループハンドル MUR191LD 4万8573円

ちなみにUハンドルは牛の角のようなハンドルを両手で持って使うタイプ。ループハンドルは、片手を竿に当てる感じです。広い場所ならUハンドルが楽。僕が使っていたエンジンタイプもUハンドルでした。

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バッテリーは、14.4Vのものが充電器「DC18RC」を使います。こちらは入力容量が410VA。急速充電器だけに、4.1A使うわけです。よりパワーの大きい18Vは、あれ?入力容量は330Wです。≒330VA、3.3Vということでしょうか?ちょっと電気に詳しくないので、詳細は不明ですが、いずれも、300VAは達成でしょう。

 

「太陽光の現場でバッテリーを充電するので、従量電灯Aが必要」というロジックが、果たして認められるのかはちょっと分かりませんが。。。

 

安くて300VAオーバーの草刈り機だと、コード型の「草刈健太郎くん10M」があります。こちらは楽天で3480円。本体は1メートルの長さがあり、1.2kgという軽量です。

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持ち手はちゃちだし、コードの長さ10mというのは、延長コードなしではたぶん使い物になりません。カッターはナイロンコード式なので、安物だけに切れ味にも不安が残ります。ちなみに、草刈りは、経験してみると分かりますが、切れ味が悪いと本当にストレスがたまります。こちらは完全に従量電灯Aのアリバイ向けですね。この価格なら、現地に置きっぱなしにするのもありですし。

 

しかし、ペーパーアセットの財務諸表の研究も面白いのですが、こうしたリアルなブツを使ってメンテナンスするというのも、たいへん興味をそそります。面倒になったら、シルバーセンターなどへアウトソースするのでしょうが、意外に身体を動かして作業をするのは好きなので。

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太陽光のパワコン電気代、従量電灯A変更で月額2000円削減目指す

木更津1号基が3月から稼働しています。無事に発電してくれていてありがたいのですが、なんと東電から別途、電気代支払いの請求書が来ました。これはいったい??

夜間パワコン電気代として、定額電灯料金が

届いた請求書は、月額にして2532円。どうやら、夜間も稼働しているパワコンにかかる電力らしく、契約は定額電灯となっています。

 

この定額電灯契約をざっと調べると、

  • 400VA≒400Wまでの設備が対象
  • どれだけ電気を使っても固定料金
  • 電灯数や小型機器の数で料金が決まる

というものです。小さな照明などの契約としては、こっちのほうが安価に使えるということで、用意されている契約でした。

 

パワコンはオムロン KPV-A55−J4が9台です。50VA以下の小型機器は、1台あたり月額196円49銭(税込み)だということで1768円。需要家料金(基本料金)52円50銭が入って、1820円。さらにもろもろ入って、2532円も支払うことになります。

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従量電灯契約に切り替えれば安くなる

ところが、いくつか先輩太陽光発電の方々のブログなどを見ると、こちら定額ではなく、従量電灯契約に切り替えると、大幅に安くなるという話です。かかるのは夜間の待機電力なので、パワコンはほとんど料金を使わないということでした。

 

この従量電灯契約にもいくつか種類がありますが、ターゲットは最も安い従量電灯A。これは最低料金が216.3円なので、月額費用を2500円から10分の1にできることになります。ぜひ切り替えですね!

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切り替えには条件がある

ところが、施工業者に聞いたり、先輩発電家の方に聞くと、切り替えにはいくつか条件があるとのこと。

  • 400VA以上の負荷設備が必要

だということです。VAとは微妙にWとは違い、VAが実際の消費電力を示し、Wは仕事として使われる電力(有効電力)を表すそうです。300Wの機器は300Wの仕事をしますが、そこにはロスがあるので、実際に使用される電力はもっと多くなります。それをVA(皮相電力)というそうです。知らなかった。

交流の電気には、見かけ上の電力(皮相電力)と実際に機器で使用される電力(有効電力)がありあます。そのうち、皮相電力の表示にはVA、有効電力の表示にはWが使われます。有効電力は皮相電力に力率(電力をどれだけ有効に使用できるかを示す値))をかけた数値となります。

有効電力 W=V×A×力率(cosφ)

皮相電力 VA=V×A

WとVAの違いとは | みるみるわかるEnergy | SBエナジー

さて、オムロンのパワコンKPV-A55−J4の皮相電力は、11.5VA。これが9台で103.5VA。400VAには、あと300VAほど足りません。電圧100Vで利用するということは、あと3A利用する機器があればいいわけです。

どんな機器を繋いで追加300VAを実現するか 

3A電流で、300VAを達成するためには、どんな機器をつなぐのがいいでしょうか。候補として考えられるのは、下記の2つです。

  • 遠隔監視装置 金額張りそう。VA低そう
  • 草刈り機 VA高そう。設備として見てもらうのはたいへんそう

目的は400VAを達成することなので、実際に常時400V≒400Wを使ってしまっては、逆に電気代がかさみます。これは草刈り機がベスト、遠隔監視装置も面白そうだから検討、という感じでしょうか。

 

なお、遠隔監視装置も草刈り機も、利用には100Vのコンセントにつなぐ必要があります。現在の設備は、定額電灯状態ということもあり、コンセントはありません。追加でコンセントを設定してもらう必要があるわけです。ここにもコストがかかりますね。

実現への流れ

実現への流れとしては、

  1. コンセント設置の業者を探して依頼
  2. 東電に従量電灯Aへの変更依頼(回路図面などもいるそうです)
  3. 遠隔監視装置や草刈り機の用意
  4. 変更

という感じでしょうか。いろいろな話を聞くと、メーター設置が必要なこともあり、かなり時間を要すようです。東電、最初から従量電灯Aにしてくれよ。。なんか、ボッタクられている感じもします。

 

いろいろな調整が必要でワクワクしますね。それぞれ進めていきたいと思います。

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太陽光 木更津1号機の予算と実績

これまで太陽光の資産評価としては、土地などの購入簿価を足し上げたもので見てきました。しかし、木更津1号機が稼働し始めたことで、この発電所については、投下した資金は勘案せず、今後生まれてくるキャッシュフローを現在価値に割り引いた、DCF評価に切り替えます。

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発電状況の予実

まずは発電状況の確認から。こちらの「東電 購入実績お知らせサービス」の紹介でも書きましたが、3月についてはシミュレーションの数値を下回りました。約5.6%のマイナスです。グラフの灰色は、3月と同じマイナスが続いた場合のものを示しています。

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まさにお日様しだいなだけに、4月以降の状況は、その日になってみないと分かりません。日陰など、シミュレーションの精度に問題がある可能性もありますが、どのようにしても始まりませんね。

 

わずか5.6%のマイナスですが、DCFで割り引いて現在価値を出してみると、26%も合計評価が下がります。借り入れでレバレッジをかけているので、収入が計画を下振れると、これだけのインパクトがあるということです。

当初計画からの相違点

最も最初の計画からの相違点は2つあります。1つは、先端設備導入計画の認定がおり、当初3年間の資産償却税がゼロになるというものです。正直、これは大きいです。60万円近くが浮くことになります*1

 

2つ目は、15年の信販ローンから、10年の公庫ローンに切り替えたことです。正直、金利は0.5%程度下がりましたが、期間が短縮されたため、キャッシュフローやIRR的には悪い影響となりました。しかし、融資枠の確保や経験値という意味では良かったかと。

現在のキャッシュフロー見通し

この期間10年への短縮が大きく、IRRは手持ち物件で最も悪化しました。今にして思えば、期間に関してはもっとシミュレーションをした上で判断すべきでした。発電量が3月並に下振れ続ける保守的な想定で年間キャッシュフロー(CF)の推移を計算すると、下記のようになります。

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当初10年はマイナスが続き、CFがプラスになるのは11年目から。また15年めのパワコン交換でもマイナスになります。ここには税支払い(マイナスインパクト)は入れており、先端設備認定(プラスインパクト)は反映させていますが、消費税還付(プラスインパクト)と益税(プラスインパクト)は入れていません。

 

消費税還付が入ると2〜3年目あたりで大きくプラスが出て、インボイス制度次第ですが、そこそこ益税も入るかな? という感じですね。他の物件の15年返済計画では、初年度からキャッシュフローが出ますので、期間短縮は難しいところです。

 

ただ、直近10年で太陽光からのCFをアテにしているわけではないので、まぁこんなものでしょうか。

 

しかし、株式などに比べると、収入こそシンプルですが、支出と税金が多岐にわたり、減価償却も大きいので、計算がかなり大変です。こうやってみると、不動産投資家の方がCF中心に評価をするのも分かります。

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*1:もっとも成功報酬で税理士に認定を依頼したので、正味は40万円程度です

FIT終了後の太陽光発電 出口戦略

太陽光FITの固定買取期間は20年。20年が過ぎれば、それまでのような安定した固定の売上はたたなくなります。太陽光発電の出口戦略はどのようなものになるでしょうか。大きく2つの方向性があると思っています。

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盛り上がるセカンダリ(中古)マーケット

太陽光FITは19年でほぼ終了しました。そのため、今後太陽光発電所を取得したいと考える人は、中古の売買、いわゆるセカンダリマーケットで入手することになります。これまでプライマリマーケットの仲介を行っていた業者が、徐々にセカンダリマーケットを手掛け始めており、例えば「タイナビ発電所」では「中古」の物件が2020/04/06時点で12件登録されています。

 

セカンダリマーケットの今後の期待は、節税目的の購入者です。

 

富裕層は相続税対策のために、タワーマンションを買うなどの手段を取ってきましたが、徐々にそうした手が禁止されてきました。では、太陽光発電所はどうでしょうか。太陽光発電のような動産は、原則売買実例価格で評価するそうです。ただし、実例が少なく評価が難しい場合、残存価格での評価となります。

 

太陽光発電設備の法定耐用年数は17年です。つまり、17年末と残存価格はゼロになります。ところが、少なくともその後3年はFIT価格で発電をしてくれますね。評価額がゼロで3年分の売電収入はあるわけで、相続税的にはいろいろ活用できそうです。

卒FITの市場価格買い取り

太陽光発電のパネルは、20年経ったら動かなくなるのかといえば、そういうわけではありません。パネルの保障は切れてきますが、そうそう消耗するものでもないのです。

 

20年後のFIT終了後は、廃棄するという選択肢もありますが、土地が貸借ではなく所有なら、そのまま発電を続けることができますね。そのときはFIT価格ではなく市場価格になりますが、現在10円弱の価格で買い取ってもらえるところが出ているようです。

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 FIT18円の物件であれば、買取価格が4割ほど減ってしまいますが、それでも6割が丸儲けです。ローンも完了しているので、ほぼ丸々が利益。パネルの出力は徐々に落ちていくでしょうし、パワコンの交換も必要でしょうが、6割の価格で買い取ってもらえるなら、メンテンナンス費を入れても十分に競争力があります。

蓄電池後付によるパフォーマンスアップも

さらに、20年後のことを考えると設備のアップグレードも検討できます。例えば蓄電池です。低圧過積載の場合、49.5kWhのパワコンに対して、100kWh程度のパネルをつないでいます。朝晩などの日差しが弱いときにはパネル枚数が多いので発電量が増えますが、昼のピーク時は49.5kWhを超えた電力を捨ててしまっていることになります。

 

この捨ててしまっている分を、蓄電池を付けることで保存して、夕方から夜間にかけて販売するという方法です。

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Amptストリングオプティマイザ、300%過積載&夜間売電可能! 低圧ソーラーの賢いつくりかたとは|SOLAR JOURNALより

ただし蓄電池は数百万円のコストがかかります。現時点でも、300%過積載に蓄電池を組み合わせることで、売電額を2倍程度まで高めるというソリューションがあるようですが、投資額がたいへん大きくなる上に、蓄電池の寿命は10年程度です。

 

逆に、FITが終了する20年後には蓄電池の価格は大きく下がっているでしょう。世界中でEVの開発が進んでおり、EV普及の最大のネックはバッテリー=蓄電池だからです。この20年で、蓄電池の性能アップとコスト削減は、EV向け主導で大きく進むことを想定しています。

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土地の登記簿謄本をネットで取得する お手軽で安価

今回、土地の「登記事項証明書」をネットで取得してみました。会社の登記簿謄本などと同じく、けっこう簡単です。

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土地の「登記簿謄本」とは「登記事項証明書」

公文書の用語はいろいろあってややこいいのですが、昔紙で登記事項を管理していたとき、その情報を出力したものを「登記簿謄本」といったそうです。現在は、情報をコンピュータで処理していて、そこから出力したものを「登記事項証明書」と呼びます。未だに電子化されていないところでは「登記簿謄本」というようですが、要は両者は同じものになります。

 

また、情報の一部だけを出力したものが「登記簿抄本」になります。

 

今回は、公庫融資の関係で登記簿謄本が必要だということで、「登記事項証明書」を取り寄せてみました。法人の登記簿謄本などと同じく「登記ねっと」を使います。

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 オンラインで住所を入力していけばOK 3営業日で到着

使い方はけっこう簡単です。案内に従って、土地の住所を入力していきます。

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土地や不動産(建物)の登記は、一筆(1区画)や建物一棟ごとに分かれています。そのため、単に土地の登記簿謄本といっても、複数区画にまたがっている場合はそのすべてを取得することになります。意外に面倒です。

 

料金は圧倒的にネット有利です。

  • 登記所の窓口で取得 600円
  • オンライン請求・郵送 500円
  • オンライン請求・窓口で受け取り 480円

よほどネットを使うのが嫌でない限り、オンライン請求して郵送してもらうのが楽ちんで安くなります。時間がかかるかと思いきや、当日17時15分までの請求は当日扱いに、21時までの請求は翌日扱いになります。

 

今回は4月9日の日中に請求を行い、翌4月10日消印で謄本が発送されました。4月11日には手元に到着しています。3営業日で来るわけで、なかなかに便利です。

支払いはPay-easyなのに注意

一点、注意が必要なのは料金支払いです。インターネットバンキングかATMを利用した納付が可能なのですが、仕組みがPay-easyだということです。

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 Pay-easyはネットバンクでは非対応なところがけっこうあります。特に人気の住信SBIネット銀行が非対応なのはイタイところ。今回は新たに作った楽天銀行の法人口座から支払いました。

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登記ねっとの「納付」ボタンを押して、銀行を選ぶと、その銀行のログイン画面が立ち上がります。ここでちょっとドキドキ。楽天銀行のログイン画面は、個人口座と法人口座で別なのですが、自動的に開くページは個人向けのログイン画面なのです。

 

ダメ元で法人のIDとパスワードを入力したら、無事に支払いが完了するではないですか。ならなぜ、普段のログインでは法人口座ログインのページからでないと、インターネットバンキングに入れないのでしょう。ちょっと不思議な仕様です。

 

初の太陽光売電開始!「購入実績お知らせサービス」で確認する 東京電力パワーグリッド

太陽光発電所1号基が連携しましたが、これで作業は完了ではありません。連携と前後して、東京電力パワーグリッドから、「購入実績お知らせサービス」登録のお知らせが来たので、登録。そしてついに、売電が完了しました!

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売電量を確認できる「購入実績お知らせサービス」

購入実績お知らせサービスは予め発電所などの情報を登録することで、発電量実績と売電額をWebで確認できるサービスです。

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月ごとの売電額のほか、発電量や検針日、支払日なども確認できます(画像はサンプル)。 

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 どうやら1つのIDに、複数の発電所を紐付けられるようです。

発電から振り込みまでのリードタイム

発電から振り込みまでのリードタイムは次のようになるようです。

  1. 1カ月分(売電開始から1カ月?)発電量
  2. 月初に検針を行う(地域よって月初、月末などが違うらしい)
  3. 2営業日後に「お知らせサービス」に掲載(メールも来る)
  4. 振り込みは同月末日

ぼくの場合、連係開始が3月3日、検針が4月8日で、3/3〜4/2までの1カ月分、サイトにアップされたのが4月10日、振り込みは4月28日でした。

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発電量は8071kWhで、単価は18円(+消費税10%)。金額は15万9805円となりました。ただ、予測シミュレーション数値は8552kWhなので、6%程度下ぶれています。これが一時的なものなのかどうか、ちょっと気になるところではあります。

 

とはいえ、初の売電開始。うれしいものです。

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太陽光発電の売電振り込み口座を変更する

太陽光発電所について、当初はネットバンクの住信SBIネット銀行ですべて完結させようと目論んでいたのですが、政策金融公庫から融資を受けるにあたり、「ゆうちょかメガバンクしか対応しない」と言われてしまいました。そのため急きょ、三井住友銀行のネットバンキングに対応したのが、これまでのところです。 

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ところが現在、売電料の振り込みは、住信SBIネット銀行のままです。毎月の収入とローン返済口座を一致させておかないと、資金足りずに引き落とせず、なんてことになっては困ります。そこで、売電料振込先口座を変更することにしました。

東京電力パワーグリッドに申込書を出す 

いったいどこで変更できるんだ? と思い、まずは電話です。電力を買い取ってくれるのは東京電力パワーグリッドなんですね。そこで、Webで問い合わせ先がないか見てみたのですが、全く見当たりません。

 

仕方なく、Webで検索して出てきたそれらしきところに電話です。「ウチじゃない」と言われるものの、正しい連絡先を教えてもらえました。そこに連絡して聞いたところ、次のことが分かりました。

  • 東京電力パワーグリッドのページに、口座変更用紙がある
  • 記入して、メールまたはFAXで送付
  • 到着から数日で変更事務手続きが終わる
  • 月1回の検針日の2営業日目に、振込先口座が確定する(そこまで事務手続きが終われば新しい口座になる)
  • 検針が月上旬なら、振り込みは月末

ちなみに東京電力パワーグリッドの低圧用コンタクトセンターは、03-6375-9070になります。

口座変更用紙はここにある

口座変更用紙への行き方は次のようになります。東京電力パワーグリッドのページから、まずクイックリンクを押し、

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再生可能エネルギーの固定価格買取制度の手続きを選んだら、

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「発電出力50kW未満(低圧)はこちら」を押す。

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ここに、「振込口座・売電先を当社へ変更」からExcelの用紙がダウンロードできます。日本語がちょっと怪しい感じですが、「振込口座・売電先の変更を当社へ連絡」という意味です。

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実際にダウンロードできた用紙は、下記のようなもの。Excel芸の極みとなっています。これならPDF化してくれたほうがまだモダンな気もしますが、仕方ありません。Macで見ると文字の一部が隠れてしまったりしていますが、セルのサイズ変更などはロックがかかっていてできません。
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あれ? 送付先は?

そして最大の問題は、「申込書に記載されている宛先にお送りください」とあるのに、どこにも宛先が記載されていないことです。参りました。そこで、もう一方の、名義・住所等の変更の用紙を見ると、なるほど、ここに記載がありました。

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こちらを送付して、切り替えてみます。なお、4月の検針は4月8日だと電話で聞いたので、すぐに事務手続きが終わるか、微妙なところだと思っていたのですが、メールを送付した数時間後に、「変更しました」とお返事をもらいました。なかなか対応が早くて好感です。

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太陽光 木更津1号基、ついに連携

3月3日、太陽光発電所の第1一号基がついに連携しました。思い起こせば、こちらの物件を契約したのが2018年9月末。実に、1年半かけての完成です。

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これまでの歩み

太陽光の物件を見始めたのが18年の夏。そこから一気に複数の物件を契約してきました。この木更津物件は、EPC業者との契約を済ませ、18年12月には東京電力から工事負担金の請求書も届きました。これはかなり順調。あと数ヶ月で稼働するのでは? と思っていました。

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あとは農転許可を待つばかり……というところで発生したのが、建設予定地の一部に、携帯キャリアのアンテナ塔が立っており、土地を貸しているということの発覚です。地主さんから、「やっぱり売らん」と言われ、大慌てになったのが19年の春です。

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その後、なんとか地主さんとの調整がつき、建設に目処がたちました。そして年末には、3年間の償却資産税がゼロになるという「先端設備導入計画」の申請を行い、受理されました。太陽光には厳しい条件を課す自治体が増えている中、ありがたいことです。

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続いて年末から年始にかけて行ったのが、公庫からの借り入れです。正直、この金利と期間では信販に比べて有利とは言えないのですが、信販の枠が1つ空いたというメリットが重要でした。 

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 建設日程も固まり、最後に行ったのが土地の決済。現地近くの司法書士さんのところに出向き、地主さんとも初対面です。30分で終わった決済ですが、いやはやなかなか面倒な体験でした。

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スペック確認

3月3日連係だと、初回の売電収入振り込みは4月末になりそうです。朝目が覚めて、太陽が登っていると「今日も稼いでくれよ!」と感じられる幸せを噛み締めています。逆に、曇や雨だと、ちょっと残念という感じ。

 

さてこちらのスペックをおさらい的にまとめておきます。

  • パネル JAソーラー JAM60S01-300/PR 300W単結晶 324枚
  • パワコン オムロン KPV-A55−J4 5.5kw 9台

 

JAソーラーは元中国のメーカーでコストパフォーマンスに優れていると言われていますね。住宅用が多く、日本のパネルの8枚に1枚がJAソーラーだとか。パネルでは世界シェア10位、セルでは2位だそうです。300Wは少し前の製品になりますが、まぁコストとの兼ね合いですね。

 

オムロンのKPVも定番です。こちらも18年の製品で、現在は新型のKPWが出ていますが、こちらもコストとの兼ね合いです。

 

発電所全体としては、97.2kW、パワコン出力49.5kWの過積載になります。3月の発電シミュレーションは8400kWhとなっていますが、さてどうなるか。楽しみです。

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太陽光 過積載のあまり語られないメリット

太陽光発電は、発電量によって種類が別れます。個人の野立ての場合、50kW以下を低圧、以上を高圧といい、制約の少ない低圧がこれまでメインでした。発電量は50kW、でもパネル自体は95kWなどそれを超える量を載せる。これがいわゆる過積載です。

 

今回は、発電量の変動を抑えることができるという、あまり語られない過積載の特徴について考えてみます。

追加発電分を捨てる過積載

当初は、49.5kWのパワコンに同容量程度のパネルを載せるのが一般的な低圧太陽光だったようです。しかし、次第にパネル価格が低下します。そんな中で、2017年ころから主流になってきたのが、パワコンの容量を超えるパネルを載せる過積載です。

 

朝日が上ってから、昼に発電のピークに達し、夕方沈むまでの発電量を模式化すると次のようになります。

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日中の最も大く発電するタイミングではパネルは50kWよりも多く発電しますが、パワコンは50kWなので、ちょうど線より上の部分は売電されず捨てられることになります。しかし、横のはみ出ている部分をみると分かるように、全体としての発電量は増加します。

パネルのフルパワーは使えなくても、発電容量は全体として増える。これが、過積載のメリットとして言われていることです。パネル価格が安くなったから実現できたことです。

 

 経産省の資料によると、物件全体の過積載率は上昇を続けており、50kW以上で見ても、平均して売電容量の1.3倍程度のパネルが載せられているようです。

過積載の動向について分析したところ、全ての規模で過積載率の 増加が継続しており、50kW 以上全体では、2017 年設置案件で 123%程度 だった過積載率が 2018 年設置案件では 128%程度まで増加した(参考 28)。この過積載率の増加により、同じパワコン出力であっても売電電 力量は約1~2%増加することが見込まれる。 

平成 31 年度以降の調達価格等に関する 意見(案  - 経済産業省

 

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太陽光につきものの上振れ、下振れ 

太陽光は、日照条件などの気象データを元に、発電量をシミュレーションして当初の事業計画を立てます。しかし、その月、年の状況によっては、日当たりが良好だったり不調だったりして、発電量は上振れしたり、下振れします。シミュレーションの精度によっても変わりますね。

 

では上振れしたときに、どうなるか見てみます。まず通常の場合は、上振れしたときの50kW超えこそカットされてしまいますが、昼前後の増分はプラスになります。いわばちょっと過積載したようなものですね。

 

一方で、すでに過積載している場合、上振れした分のほとんどがカットです。それはそうですね。 

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つまり、上振れを想定するなら、過積載より通常のほうが伸び余地があるということになります。

 

一方で、下振れ時は逆に働きます。通常の場合は下振れ分はすべてマイナスとして働きます。しかし、過積載の場合は、そもそもカットされている部分が減るところが多いため、マイナス分も減ります。 

 

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 まとめると、通常量の場合、上振れするとプラスだが下振れするとマイナス。過積載だと、上振れ分も下振れ分も影響が小さくなります。ブレが少なくなるということです。さらに、季節変動の影響も小さくなることが予想されます。

 

そんなわけで、より安定した売電を考えるなら、過積載っていいことあるはずよ、という話でした。 

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