FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIer(FIRE)を実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

2022年6月の太陽光発電実績 全発電所で上振れ

6月の太陽光発電所の発電量がまとまりました。6月は、例年なら梅雨の時期なのですが、2022年は梅雨らしい雨も対して降らず、過去ないほどの早い梅雨明け。猛暑が続きました。

全発電所で上振れ

そんなこともあって、6月の発電実績はたいへん良好です。一応、1年で最も昼間が長くなる夏至は6月21日なので、6月の発電量が多くなって然りなのですが、実際は梅雨があるために5月が年間発電量のピークの月でした。

 

ところが今年は早い梅雨明けもあって、5月の発電量を上回りました。過去最高発電量の58,901kWhです。

そしてシミュレーション値に対して、初めて全発電所で実発電量が上回りました。

  • 木更津 104%
  • 筑西 114%
  • いすみ 111%
  • 白子 131%
  • 君津 107%
  • 石岡 108%

上振れ率がそのまま発電所の実力を表しているような気もしますが、木更津や君津といった、上振れより下振れのほうが普通の発電所でもちゃんと上振れしたのはうれしいところ。

3年目になる木更津発電所を見ると、5月6月は例年と比べても悪くない仕上がりですね。

筑西も2カ月連続の1万kWh超えといい感じです。

売電とCFの状況

売電売上からローン返済額を引いた粗CFの状況です。45万円を超え、こちらもローン返済据え置きのあった期間を除くと、つまり実質的に過去最高更新です。

発電所評価額

こうした状況の発電所の評価額を計算してみます。これまでの実績を敷衍して、将来CFを割り引いて(6%)で足し合わせるDCF法による評価です。こちらを見ると、6月は全発電所で上振れしたことが、将来の推計CFを少し押し上げたためか、DCF評価値も増加となりました。

こうした将来CFを、今度はIRRで評価してみます。これは将来CFを割り引くのではなく、銀行預金などと比較して何%の投資に相当するかを計算したものです。内部収益率とも呼びます。

 

白子は計画値を上回り、IRRが10%を超えてきました。20年間に渡って年率10%超ですから、たいへん効率のよい投資だといえます。一方で、山中で日当たりで失敗した木更津と君津は、2%前後と米国債並みといったところでしょうか。

今回は除草剤

補足的になりますが6月末に茨城の石岡と筑西の発電所の草刈りに行ってきました。今回は、草刈り機で通れる道を作ったら、除草剤を撒くというスタイルです。除草剤はコスパが悪いかな? と思って控えていたのですが、非農耕地用のものでしたらかなり安価でした。

 

買ったのはグリホサート系のこちら。ラウンドアップのジェネリックですね。500mlあたり829円で、1本あたり100倍希釈で150坪が除草できます。

今回は50倍希釈で、300坪相当の発電所のパネル前だけに散布してみました。1発電所で1本使う感じです。これなら、コスパは悪いってほどではありません。夏真っ盛り直前に散布して、果たしてどうなるかに注目です。

 

各太陽光発電所のスペックは次のとおりです。

FIT単価はいずれも18円。システムのスペック(パネル/パワコン)は次のようになっています。

  • 木更津発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
  • 筑西発電所  JAソーラー(97.2kW)/オムロン
  • いすみ発電所 JAソーラー(98.8kW)/オムロン
  • 白子発電所  JINKO(87.42kW)/オムロン
  • 君津発電所  JINKO(97.2kW)/オムロン
  • 石岡発電所  Qセルズ(98.8kW)/オムロン

5月の太陽光発電パフォーマンスはこちら。

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2022年5月 太陽光発電実績 過去最高発電量

5月の太陽光発電所の発電量がまとまりました。ちなみに5月というのは、1年間の中で最も発電量が増える時期です。というわけで、さすがに合計発電量は過去最高となりました。

過去最高発電量

6発電所の合計発電量は5万8400kWh。平均的な一般家庭の電力消費量の162世帯分にあたります。そう考えると、ちゃんと発電所やってる感じです。

ただ、計画比では93.4%とまたしても100%に達しませんでした。なんと、5月に計画を上回る発電量だったのは、エース発電所の白子(110%)だけ。君津なんて、計画比83%という体たらくです。

冒頭で、「5月は最も発電する月」と書きましたが、過去実績による月別平均発電量をまとめたのが下記グラフです。平均は9926kWhとなり、年間トップ。梅雨に入る6月はそこから落ち込み、真夏の8月は再び増加します。そして9月からはガクンと落ち込む傾向にありました。

売電とCFの状況

売電売り上げからローン返済を引いた粗CFの状況です。44万3000円あまりとなり、ローン返済の据え置きがあったタイミングを除けば、こちらも過去最高額。逆にいうと、太陽光6基の粗利として、最も期待してこの額ということでしょう。

発電所評価額

ではこうした実績を元にした発電所の評価額はどうでしょうか。うーん。なんで下がったんだろ? ちょっとDCFの計算式に全自動ではないところが見つかったので、もしかしたら手動操作漏れによる計算ミスかも。

続いては、発電所の実績を銀行預金の金利と比較できるIRRです。君津の1.3%は、なんだこの低い利回りは? という感じですが、いやはやまぁもうしょうがないですね。20年付き合う感じです。赤字でないならしょうがないか、みたいな。

ここから数ヶ月は、けっこうしっかり発電してくれて、太陽光にとって美味しい時期が続く季節です。ただ、本格的に雨が降り始める前に、もう一度草刈りに行っておかなくちゃならないかな。防草シートの効果も改めて確認したいところです。

 

各太陽光発電所のスペックは次のとおりです。

FIT単価はいずれも18円。システムのスペック(パネル/パワコン)は次のようになっています。

  • 木更津発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
  • 筑西発電所  JAソーラー(97.2kW)/オムロン
  • いすみ発電所 JAソーラー(98.8kW)/オムロン
  • 白子発電所  JINKO(87.42kW)/オムロン
  • 君津発電所  JINKO(97.2kW)/オムロン
  • 石岡発電所  Qセルズ(98.8kW)/オムロン

4月の太陽光発電パフォーマンスはこちら。

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2022年4月 太陽光発電実績 雨雨雨?

4月の太陽光発電所の発電量がまとまりました。

雨で伸び悩み

どうもこの4月の発電量は雨のせいか伸び悩みました。合計5万4701kWhと、3月を下回りました。

4月は年間でも最も発電する可能性が高い月なので、ちょっと厳しいですね。全発電所で計画値を下回るという体たらく。それでも最も計画に近かったのは石岡で、99%でした。

天候がどうだったかというと、次のとおり。こちらは白子発電所の実績ですが、ざっくり晴れたのは月の半分でした。特に中盤の雨はひどかったですね。

1号木更津発電所も大きく前年割れで、2号筑西発電所も前年割れです。

売電とCFの状況

売電売り上げからローン返済を引いた粗CFの状況です。再び40万円を切って、ちょっと微妙です。昨年は君津の発電が開始となり、ただしローン返済が始まっていなかったので、石岡なしで40万円を超えていたのですが、少し苦しいかな。

発電所評価額

将来CFを割り引いて足し合わせて出した発電所評価額の推移です。あら。発電量が少なかったせいもあってか、先月比3%減。減少幅が大きいですね。

では、投資対象として銀行預金などと比較できるIRRです。こちら、初年度からのCFを下に計算しているのですが、やはり少し発電量係数が下がったためか、全般に利回りが落ちてますね。まぁ、天候しだいです。

さて、そのうち日照時間と発電量から状況をチェックするなんて仕組みも作ってみようかな。システム的に単調で、ちょっと飽きてきました。

 

各太陽光発電所のスペックは次のとおりです。

FIT単価はいずれも18円。システムのスペック(パネル/パワコン)は次のようになっています。

  • 木更津発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
  • 筑西発電所  JAソーラー(97.2kW)/オムロン
  • いすみ発電所 JAソーラー(98.8kW)/オムロン
  • 白子発電所  JINKO(87.42kW)/オムロン
  • 君津発電所  JINKO(97.2kW)/オムロン
  • 石岡発電所  Qセルズ(98.8kW)/オムロン

3月の太陽光発電パフォーマンスはこちら。

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太陽光発電所、草刈りメンテナンスの必携アイテム

先日、千葉の太陽光発電所のメンテナンスに行ってきました。そこで、草刈りと防草シートの設置をやってきたのですが、ふとしみじみ「最初の頃に比べると装備が充実してきなぁ」と思ったものです。今回は、太陽光発電所視察に必須のアイテムを。

太陽光発電所視察用必須アイテム

まず何はともあれ絶対に必要なのが長靴です。稼働中の発電所はもちろん、施工前の下見のときでも地面が舗装なんてされてないのが太陽光発電所。安いものでいいので、買っておくに越したことはありません。

 

僕が愛用しているのはこちら。中敷きが薄くてすぐに取れてしまうので、そこはアフターパーツを別途入れたほうが良いかもしれません。それでも1500円くらいで買えるので、いい長靴です。

続いて、重要なのが頭の保護です。太陽光発電所は、営農型でもない限り、アルミの架台の上にパネルが乗っている構造です。で、ちょうどこれが頭の高さなんですね。しかもアルミ架台というのは、住宅用のように角が丸められていたり保護されていたりなんてしません。切り落としむき出しなのです。

 

ここに頭をぶつけたりしたら、大怪我間違いなし。下記が実際の僕の発電所の写真です。どうです? 痛そうでしょ。

で、僕が使っているのは帽子ですが、これでも気をつけないと危険。家族が同行するときには、ヘルメットを被せています。

 

軍手も重要です。白い綿のものではなく、最近は手にピッタリハマるゴム製のものが出ているので、そういうのがいい感じです。

草刈り用アイテム

草刈りでは、草刈り機がまず1つ。エンジン式もありですが、僕はマキタの電動のものを使っています。

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電動のいいところは、音が静かなところと振動が少ないところです。逆に課題はバッテリーが切れると使えないところ。でもそこは太陽光発電所なら解決です。発電している電力をそのままコンセントで取り出して、バッテリーに充電すれば良いのです。下記のように増設したコンセントに充電器をつないで充電します。

バッテリー1つを草刈りで使い切るのに20−30分くらいかかりますが、晴れた日なら(曇りでも?)その時間で実用充電可能です。というわけで、バッテリーを2つ持っていけば、発電所なら永遠に利用できるわけです。

 

一応、カマも持っていっているのですが、実はあんまり出番がありません。

防草シート

防草シートの最大の課題は、大きくて重いことです。先日パネル前にシートを敷設してきたのですが、こちらが2m x 100m。まぁ重さが40kgくらいある感じでしょうか。この長さになると、積めるクルマも限られます。

こんな感じで搭載して運びます。これとセットで、地面に止めるためのピンを忘れてはいけません。

このとき、もう1つ忘れてはいけいのが、プラスチックハンマーです。トンカチを使うと微妙な場面でけっこうプラスチックハンマーは使えるので、1本持っておくと便利です。

今回はこんな感じでシートを敷設しました。

DIYの現場としても面白い

太陽光発電所を持っている人は、自分でいろいろメンテナンスするのを楽しめる人と、外注に出してしまう人と両方いるみたいですね。僕は、たまに自分の発電所に行くのは、状況を確認するという意味でもけっこう楽しいなと思っています。

 

まぁ身体がキツくなったり面倒になれば、そのときは外注に出してしまえばいいし。たまに「外注引き受けますよ?」というご連絡もいただくのですが、どう計算しても、自分で行って刈ったほうが安いですね。当たり前ですけど。

 

唯一の課題は、発電所があまりに広いことです。だいたい300坪、1000平米です。注文住宅における全国平均の8倍の広さです。畳にすれば、611畳です。

 

これだけ広いと、何をやるにしても「まだ半分も終わらないの?」という気分になります。真夏には基本的に行かないのですが、行くとうんざり気分にもなりますね。一人でやっていると心が折れます。というわけで、もし太陽光発電にご興味がある人がいたら、お手伝いしてもらえれば、太陽光から株式投資、仮想通貨から節税まで投資関係何でもレクしますよ。ついでに昼飯もおごります。お手伝いといっても、男性なら現地での肉体労働、女性なら応援でOKです。緩々緩募。ご興味あればTwitterのDMにて。

 

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2022年3月 太陽光発電実績 1号基は3年目に突入

f:id:kuzyo:20220117093443j:plain3月の太陽光発電所の発電量がまとまりました。

前年上回る滑り出し

3月の発電量はまぁまぁ良好です。6カ所合計で56,116kWhとなり、合計量としては過去最高まであと一歩。昨年稼働していた4発電所については、2.1%の増加となりました。

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そんなわけで、計画比でも悪くはありません。木更津、いすみ、白子の3発電所が計画を上回る発電量。全体では計画比100.2%となりました。

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1号基の木更津発電所は3年目に突入です。比較的発電量が安定してきています。

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2年目に突入した筑西発電所は全般に前年よりも発電量が多いですね。このグラフを見ると、たまにいわれる太陽光パネルの劣化というのは、ほぼ感じられるものではなく、本当に日照量次第という感じです。

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売電とCFの状況

売電売り上げからローン返済を引いた粗CFの状況です。金額的には40万円を超えてきました。全発電所が黒字です。

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発電所評価額

将来CFを割り引いて足し合わせて出した発電所評価額の推移です。発電所は20年間のFITと売り上げの期限が決まっており、評価額は売上額が生じるたびに少しずつ減っていきます。なだらかに下がっていく感じでしょうか。

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これまでの発電傾向から、将来の発電量を補正し、それを当てはめて投資対象としての利回りをIRRとして産出したのが下記のグラフです。うーん。いすみと白子以外は、当初の計画利回りを下回っているのがちょっと残念。太陽光発電投資全体としては、IRRは6.3%となっており、まぁ株式程度という感じでしょうか。

 

ちなみに、このIRRは、パネル劣化や税金、パワコン交換などを入れ込んだ事業計画を元にしており、けっこう厳しめに出しています。例えば、消費税還付や消費税の益税は想定していません。それらを入れれば、悪くない利回りじゃないかとも思っています。

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各太陽光発電所のスペックは次のとおりです。

FIT単価はいずれも18円。システムのスペック(パネル/パワコン)は次のようになっています。

  • 木更津発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
  • 筑西発電所  JAソーラー(97.2kW)/オムロン
  • いすみ発電所 JAソーラー(98.8kW)/オムロン
  • 白子発電所  JINKO(87.42kW)/オムロン
  • 君津発電所  JINKO(97.2kW)/オムロン
  • 石岡発電所  Qセルズ(98.8kW)/オムロン

2月の太陽光発電パフォーマンスはこちら。

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太陽光発電所について経産省からお尋ねが。

最近、太陽光発電については追い風なのか逆風なのか、さっぱり分かりません。今回は、経産省からおどろおどろしい手紙が来たお話です。

発電の9%を占めるようになった太陽光発電

東日本大震災後、原発から自然エネルギー発電への流れがあって、太陽光発電に高額なFIT(固定買取制度)が設定されたのは2012年のこと。それまで発電の3割を占めていた原子力は軒並み停止となり、代わりに天然ガス発電と石炭発電の比率が大きく増加しました。

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その間、太陽光発電は急速に普及します。FIT開始から10年経って、自然エネルギーが発電量に占める比率は21.2%で、太陽光発電は8.9%とその中でもトップとなっています。

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【速報】国内の2020年度の自然エネルギー電力の割合と導入状況 | ISEP 環境エネルギー政策研究所

批判も増えた太陽光発電

発電量の多くを占める一方で、批判も増加しました。FITの原資となるコストは「再エネ付加金」として消費者に転嫁されていることが突然批判されたり、熱海で起きた土砂災害では上部にある太陽光発電所との関係が疑われました。

 

もっとも、熱海の災害は太陽光発電所とは無関係だということが、その後の調査で判明しましたが、イメージが悪くなったのは否めません。

www.kankyo-business.jp

先日も、廃棄積立が必須化され、事業家には追加のコストが発生することになってしまいました。インボイス制度のスタートにより、益税が失われる可能性があるなど、制度面からは逆風を感じます。

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経産省からお尋ね

イメージが悪くなったから経産省が動き出したのか、イメージを悪くするよう経産省が動いているのか、それは分かりませんが、経産省から下記のような手紙が来ました。

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さっさと回答しないと、罰金30万円とか書いてあって、ちょっとイヤですね。EPC業者に連絡すると、「こんな手紙をもらったのは初めてだ。法務とも相談して回答する」というお返事。あら、これレアだったんですね。

 

ちなみに手紙が名指ししていたのは、山の麓にある木更津発電所。別に山中にあるというわけではなく、山沿いの道に沿った平地にあるので、土砂災害の原因になる可能性なんてなく、逆にもし土砂災害が起きたらぼくの発電所が埋もれてしまう……という場所なのですが、役所は「土砂災害危険区域」に当たっていたら一律で手紙を出しているのでしょう。

 

紙での回答のほか、ネットでの回答も可能となっています。このあたりは役所もだんだん進歩しているなぁという感じ。

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こんな感じで、設計図はあるか、地盤試験データはあるか、などなどを答え、写真などもアップロードを求められました。現地にいったら、各所の写真を撮っておくのも大事なものですね。

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さて、提出はしたものの、その後どうだという返信は経産省からはありません。きっと、こうしたデータを取りまとめて、その後、何かの政策決定の参考資料として使われるのでしょう。どうにもポジティブな話ではなく、ネガティブなことにつかわれるような気しかしないのですけれども。

 

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2022年2月 太陽光発電パフォーマンス 春がきた?

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2月の太陽光発電所の発電量がまとまりました。

月間発電状況

6つの発電所の合計発電量は、少し伸びて49.195MWhに。1世帯が月間で使う電気量は360kWhということなので、136世帯分の電気を発電したことになります。

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計画対比、つまり予実では98%。山中の君津発電所が足をひっぱり、計画値オーバーにはなりませんでした。それぞれの発電所の予実は次のとおりです。いすみと白子は計画超えも、ほかが計画割れでした。

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さて、初号基である木更津発電所が連系から2年となりました。2020年と2021年の発電状況を比較してみましょう。初年度はなかなか計画に達しなかった木更津発電所ですが、2年目は少々発電量が増加して、前年比+3.15%で着地しました。ただし、2年目も予実は94%。山の中に発電所を買ってはいけません。

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売電とCF状況

粗CFの状況です。ローン返済があるので、発電状況のちょっとの違いがけっこうな差になります。粗CFは27万7636円。ただし、昨年2月に稼働していた4発電所同士で比べると、CFは悪化しています。

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発電所評価額

将来CFを割り引いて足し合わせて出した発電所評価額の推移です。さすがに年数が経つと実績値も安定してきて、1%の減少となりました。太陽光は20年間というFITによる収入期間に終わりがあるので、将来CFはどんどん小さくなっていきます。そのため、徐々にDCF評価額も減少します。一方で、リアルなCFが手に入るという感じですね。

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各発電所の実利回りであるIRRは次のようになっています。山の中の木更津と君津が悪いのはまぁ仕方ないとして、いすみはもう少し利回りが上昇してほしいですね。まぁ計画通りではありますが。

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ちなみに、IRRというのは、内部収益率のことで、さまざまな投資を、銀行預金の複利の利回りと比較できる計算手法です。これによって、不動産や太陽光など元本保証ではなくインカムゲインとキャピタルゲインが入り交じった投資法についても、実質リターンを比較できます。太陽光でよくある表面利回りとは別ですので、念のため。

 

各太陽光発電所のスペックは次のとおりです。

FIT単価はいずれも18円。システムのスペック(パネル/パワコン)は次のようになっています。

  • 木更津発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
  • 筑西発電所  JAソーラー(97.2kW)/オムロン
  • いすみ発電所 JAソーラー(98.8kW)/オムロン
  • 白子発電所  JINKO(87.42kW)/オムロン
  • 君津発電所  JINKO(97.2kW)/オムロン
  • 石岡発電所  Qセルズ(98.8kW)/オムロン

1月の太陽光発電パフォーマンスはこちら。

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防草シートを太陽光発電所にDIY

太陽光発電所のほぼ唯一のメンテナンスといえば、草刈りです。ぼくの発電所は一部業者に依頼していますが、いくつかはセルフ草刈り。そして今回、防草シートを自分で敷設してみました。

雑草対策のパターン

太陽光発電所では草をどう処理するかがメンテナンス上、重要です。草の背が高くなりパネルに影を落とせば発電量も減りますし、荒れ放題の発電所は防犯上もよくありません。そして、雑草対策はコストがかかる順に次のような方法があります。

  1. コンクリート敷き詰め 1万円/m2
  2. 防草シート敷設    800円/m2(5−10年)
  3. グランドカバー植物施設 500円/m2
  4. 採石敷き詰め     400円/m2
  5. 除草剤散布      10円/m2(年2回)
  6. 草刈り        50円/m2(年2回)

20年間のトータルで、100kW規模の発電所の雑草対策コストを弾いてみます。広さは1500m2という感じでしょうか。

  1. コンクリート敷き詰め 1500万円
  2. 防草シート敷設    240万〜480万円/m2(5−10年)
  3. グランドカバー植物施設 75万円
  4. 採石敷き詰め     60万円
  5. 除草剤散布      60万円
  6. 草刈り        100万円※外注

こう見ると、コンクリートは論外の高さとして、ほかはそれぞれコンプロがあります。グランドカバー植物は、うまく根付けば景観面でも最高だと思い、ダイカンドラとクローバーを一部蒔いてみました。ところが、全然根付かないという問題がありました。

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では、防草シートはどうか? 上記の価格は外注時のもので、いや、自分で張れば意外と安くできるんじゃないか? というのが今回の話です。

シート選び

防草シートは、地面にシートを張って雑草が光合成できなくするものです。農地でもよく使われています。今回は、一般的な防草シートを購入して、発電所に敷設してみました。

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どのくらいの光を防ぐかという遮光率は、メーカー回答で99.98%(メーカー試験成績証明書)だそうです。135グラム/m2ということで、一般的な防草シートの70%増の重さ。つまり、光を防ぎ長持ちするとうたっています。

 

防草シートは透水性があるかどうかも大事です。これは上に水がたまらず抜けるかを表しています。斜面はともかく、平地の場合、水が抜けていくことも重要です。

今回、この2mx50mを買いました。広さにして100m2。1万2000円程度だったので、平米単価は120円です。ざっくり、50円台から商品はありますがそれは最安価格帯。100円〜500円のラインが普通価格帯で、単価800円超の高級品もあるようです。

 

ここに、U字ピンを1mおきに打っていきます。先の50mのシートに対し、ピンが100本必要な感じです。

さて、これでコストはどうなるでしょうか。シートとピンで約1万5000円。敷けるのが100m2なので、平米単価は150円になります。先の業者に敷設まで頼んだ場合の平米単価800円と比べると激安ですね。

 

1500m2すべてに敷き詰めても、22万5000円です。5年もったとして、4回張り替えても100万円未満。これは草刈りを外注に出すコストと同等くらいです。

張ってみた

というわけで、テスト的に1ロール購入して敷設してみました。ビフォアアフターは下記の感じ。

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ポイントは、敷地全面に敷き詰めることを最初から諦めて、草が伸びて刈る必要があるパネルの前の敷地だけに敷設することです。この発電所では幅2メートルがぴったりでした。

 

ピンは1mおきにこんなふうに打っていきます。どのくらい手間がかかるかと心配しましたが、50mを敷設してピン打つだけなら30分もかかりませんでした。シートがそこそこ厚みがあるので多少の風ならまくれませんし。

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前処理として、下の草を再度刈り込むほうが時間と手間がかかりました。これ、発電所ができてすぐ、草が生える前にやるべきですね。本当は。

発電所1基あたり、300m2で足りる

プロに頼むなら敷地全面に敷き詰めることになるのでしょうけど、DIYでやるならパネルの前だけでも十分です。どうせ草刈りだって、この部分をメインで刈るのだし。ざっくり試算すると、2m x 50mのシートが3ロール、合計300m2あればすべてのパネルの前に敷設できそうです。

 

となるとコストはわずか4万5000円。いったん草刈りしてしまえば、あとは敷設はまぁまぁ容易です。これはいいですね。FIT期間の20年間で4回張り替えたとしても、20万円。これで年2回の草刈りがほぼ不要になるならみっけものです。

 

ただし、下記のような懸念もあります。

  • 本当に4〜6年持つのか
  • 風でめくれないか
  • 下から草が生えてきて突き抜けないか

まぁこれはやりながら見ていくしかありませんね。

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2022年1月の太陽光発電所パフォーマンス 冬が続く

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新年最初の1カ月となる、1月分の太陽光発電所の発電量などがまとまりました。

 

月間発電状況

6発電所の合計発電量は、少し増加して45,749kWhになりました。ただ、一応予実でいうと94%というところ。そこそこ晴れた月だと思っていたのですが、なかなか厳しいものです。

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予実を見ると下記の感じ。唯一白子発電所だけが計画を超えましたが、ほかは軒並みマイナス。木更津はなんと86%に終わりました。

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ただし、木更津発電所の昨対比の状況を見ると、4カ月連続で前年を上回っています。まぁこのあたりがだいたいの基準値になる感じでしょう。

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売電とCF状況

CFの状況です。前月よりはましですが、わずか21万5000円。本当に冬の太陽光は鬼門です。冬も50万円くらいCFが出るようになれば、余裕が生まれるんですけど。

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発電所評価額

これら6カ所の発電所のDCF評価額を合算すると、先月から3%ほど下落しました。まぁ誤差といえば誤差かもしれないですけど。

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各発電所の実利回りであるIRRもチェックです。白子が10%超えの優等生、石岡と筑西が8%前後の中堅、いすみはもう少し伸びてもいいと思うのですが。

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各太陽光発電所のスペックは次のとおりです。

FIT単価はいずれも18円。システムのスペック(パネル/パワコン)は次のようになっています。

  • 木更津発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
  • 筑西発電所  JAソーラー(97.2kW)/オムロン
  • いすみ発電所 JAソーラー(98.8kW)/オムロン
  • 白子発電所  JINKO(87.42kW)/オムロン
  • 君津発電所  JINKO(97.2kW)/オムロン
  • 石岡発電所  Qセルズ(98.8kW)/オムロン

12月の太陽光発電パフォーマンスはこちら。

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やっとアパート入居が決定 苦節半年

手持ちのアパートの空室が続いていたのですが、本日、やっと入室が決まりました。7月末の退去から半年。いやはや長かったものです。

条件を変えてきたが……

こちらの部屋は、元々6.8万+0.2、合計7万円で貸し出していました。この何年かは、元の家賃よりもアップさせて貸し出せることが続いていますので、それを期待して値付けは+1000円で募集することにしました。

 

  (変更日 家賃、共益費 計 敷金/礼金/AD その他)

  • 8月6日  6.8万+0.3万 7.1万円 1/1/1
  • 9月9日  6.8万+0.3万 7.1万円 1/0/2 フリーレント
  • 9月26日  6.7+0.3万 7.0万円 0/0/1
  • 10月30日 6.7万+0.3万 7.0万円 0/0/1 クオカード提供
  • 11月22日 6.5万+0.3万 6.8万円 0/0/1 クオカード提供
  • 12月14日 6.4万+0.3万 6.7万円 0/0/2 クオカード提供
  • 1月10日  6.4万+0.3万 6.7万円 0/0/2 クオカード、バイク置き場あり
  • 1月15日  6.3万+0.3万 6.6万円 0/0/2 クオカード、バイク置き場あり

ところが、敷礼ADを変更してもぜんぜん決まりません。徐々に家賃を下げて、6.4万まで落としたのが年明け1月。そして15日に申し込みが入りましたが、さらに1000円下げ6.3万円での着地でした。

 

収入は7万円から6.6万円の4000円ダウン。まぁ空きが続くよりは全然いいのですが、想定平均居住期間の4年で考えると、19万2000円の期間損失ということになります。

客付けの手立て

いやぁ客付けって難しいですね。23区内、築浅ということで、すっかり余裕をかましていたのですが、退去から半年も空室が続いてしまい、なかなか客付けは簡単ではないと実感しました。

 

下記は、管理をお願いしている不動産会社が行ってくれたステージング写真。SNSに投稿したそうですが、うーむ。正直、SNSの使い方を分かっているような気はしませんね。もう少しオーナー側でもいろいろと客付けの方法を考えた方がよさそうです。

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ともあれ、懸念だった空室がこれでやっと埋まることになります。いやぁ、何をしたわけでもなく待っていただけではありますが、空室はしんどいものですね。

 

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2021年12月の太陽光発電所パフォーマンス CFは大きく減少

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先日、東京でも雪が降りましたが、全般的にはこの冬はよく晴れていて、日は短いながらもしっかり発電してくれている感じがします。12月の発電量がまとまったので、状況を見てみましょう。

月間発電状況

月間発電状況は少し落ち込んで、合計4万4000kWh。6カ所連系してからは最も少ない発電量となりました。

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で、予実はどうだったかというと、山中の木更津と君津が予算を下回りました。それから畑の真ん中のいすみも予算の9割です。ほかは予算(計画)を上回り、全体としては98%となりました。

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エース発電所の白子は、相変わらず計画に対して10%上振れ。よくやってくれています。なかなか計画値に届かない木更津発電所ですが、1年前と比べるとしっかり発電量は伸びていて、12月は昨年より12%アップ。12月までの累計で3.15%も昨年を上回っています。

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売電とCF状況

発電量は少し落ちましたが、CFの状況はどうでしょうか? 実は石岡発電所のローン返済がついに始まったため、大きくCFが悪化しています。ちょっとびっくり、20万円を切って、わずか18万5000円しか入ってきません。

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平均すると、1箇所あたり3万円の収入です。まぁ冬だとこんなものでしょうか。

発電所評価額

こうした状況を踏まえて発電所のDCF評価額を合算すると、先月から1%ほど価値は下落しました。が、まぁ全体としては横ばいです。

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各発電所のDCFにおけるシェアはほぼ変わらなかったので、今回は割愛します。IRRが計画に比べてどうかというと、ならして6.7%。山の中の木更津と君津はやはり厳しいのですが、白子を筆頭に筑西と石岡は頑張っています。

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各太陽光発電所のスペックは次のとおりです。

FIT単価はいずれも18円。システムのスペック(パネル/パワコン)は次のようになっています。

  • 木更津発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
  • 筑西発電所  JAソーラー(97.2kW)/オムロン
  • いすみ発電所 JAソーラー(98.8kW)/オムロン
  • 白子発電所  JINKO(87.42kW)/オムロン
  • 君津発電所  JINKO(97.2kW)/オムロン
  • 石岡発電所  Qセルズ(98.8kW)/オムロン

11月の太陽光発電パフォーマンスはこちら。

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2021年11月の太陽光発電所パフォーマンス 全発電所、計画上回る

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実感値としても、よく晴れてるなぁと感じる今年の立冬。太陽光発電所のパフォーマンスはどうだったでしょうか。

月間発電状況

11月の発電量は4万5528kWh。先月からわずかに300kWh減少でほぼ横ばいでした。

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今回、特筆すべきは予実です。なんと全発電所で計画値を上回り、平均すると105%の上振れとなりました。これまでけっこう予実にバラツキがありましたが、やっぱり11月はよく晴れたということですね。

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エース発電所である白子発電所の日別状況を見ると、雨などで全然発電できなかった日は4日しかありません。なるほど、これなら確かに計画を上回りますね。

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ただ、2021年は前年よりも好調に推移しているともいえそうです。連系から1年11カ月がたつ1号木更津発電所の発電状況を見ると、全般に2020年よりも好調で、これまでの合計では2.4%増えています。

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売電とCF状況

発電量は10月と同レベルだったので、CFも同じくらいです。多少、発電所ごとのデコボとはありますが、合算すると29万8309円とまぁまぁのCFです。もっとも、これまで猶予されていた石岡発電所のローン返済が12月から始まりますので、その後はここからCFが10万円ほど下がることになります。

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発電所評価額

将来の見込み利益を割り引いて足し合わせるDCFを使った、各発電所の評価額はどう変化したでしょうか。合計では2%ほど減少しました。発電所の場合、見込み収益が毎月現実化してその分評価額が減り、代わりに将来CFの割引額が減少するので、その綱引き。まぁこのくらいの振幅という感じなのでしょう。

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DCF評価額に対する各発電所の評価額シェアは下記の通りです。反省としてはやはり、どんなに土地価格が安くても、山の中の発電所はダメ!ということですね。

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定期預金金利と比較可能なIRRを見ると、下記の通り。ローン返済、オペレーションコストや税金など想定される費用を全部入れ込んだ状態で、総IRRは6.8%。株式の期待リターンより高い数字が安定して出ているのは素晴らしいと考えるか、ガンガンにレバレッジかけてこのリターンでは物足りないと考えるか、なんともいえませんが、資産が増えることは事実です。

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各太陽光発電所のスペックは次のとおりです。

しかし、7号基は本当に稼働までいけるんでしょうかね。もともと契約した物件が売主都合でキャンセルになってしまい、代替物件が未だに見つからない状態です。ちょっとどうなるかな?という感じ。

 

FIT単価はいずれも18円。システムのスペック(パネル/パワコン)は次のようになっています。

  • 木更津発電所 JAソーラー(97.2kW)/オムロン
  • 筑西発電所  JAソーラー(97.2kW)/オムロン
  • いすみ発電所 JAソーラー(98.8kW)/オムロン
  • 白子発電所  JINKO(87.42kW)/オムロン
  • 君津発電所  JINKO(97.2kW)/オムロン
  • 石岡発電所  Qセルズ(98.8kW)/オムロン

10月の太陽光発電パフォーマンスはこちら。

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太陽光草刈りとドローン

先日、いすみ発電所白子発電所の草刈りに行ってきました。約3カ月ぶりの草刈りでしたが、いろいろと思うところがありまして……。

秋には草は生えない

前回ここに草刈りに行ったのは8月21日。そこから約3カ月経っての訪問だったのですが、あれ? というくらい草が伸びていません。肌感的には、雑草が伸びるのは春から初夏で、夏の盛りから冬の間は本当に伸びないんですね。

 

わずかに出てきた草を根本から刈り込むだけで、これならわざわざ来なくても良かったな……という感じでした。

 

下記は白子発電所。草丈はくるぶしくらい。これは放っておいても冬になれば枯れる感じかな?

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こちらは白子発電所。フェンスの周りにススキがありますが、中のほうは8月に草刈りしたところからほぼ伸びていません。

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不法投棄!ダメ!絶対!

今回驚いたのは、敷地内に不法投棄があったこと。トラクターというより、重機のキャタピラにはめるゴムの部分でしょうか?

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持ち上げるのも一苦労という感じはありますが、なぜこんなものを投棄していく? 捨てられる方の身にもなってくれ、という感じ。ちなみに私有地に不法投棄された場合、「投棄した者を特定できない限り、管理者・保有者の負担で投棄されたものを処分する」というのが現在のルール。

 

しかしこの大きさのゴミだと、持ち運べる大きさではありません。本当に困ったものです。

ドローンで空撮

今回、初めてドローンを持って行って、発電所を空撮してみました。


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このドローンは本格的なものではなく、DJI技術が入ったホビードローン「Tello」。規制外の重量は80グラムで、価格も1万2800円というお手頃なものです。

本質的には屋内で飛ばすもので、屋外で飛ばないことはないけれど……という感じ。で実際に飛ばしてみると、高度4メートルくらいで風に吹かれて田んぼのほうへ。「強風に注意。高度を落としてください」と警告は出るものの、機体が安定せず、そう簡単には戻ってきません。なかなかたいへんだ。

 

一応スペック的には高度10メートルまで上昇でき、さらにハックすれば20メートルとかにも上れるそうなのですが、ちょっとした風でこれなので、よほどの無風状態でないと難しそうです。

 

カメラ位置も固定で、下を撮るには機体を傾けなくてはなりません。まぁこのあたりがドローンの面白さでもあるのですけど。

 

Telloは底面にカメラが設置されており、それを使ったビジョンポジショニングシステムによって機体の安定を制御しています。気圧計も入っていて、それで高度を管理しているようです。ただしGPSは非搭載。そのあたりが屋内向けトイドローンなのでしょう。

 

それでも、以前触ったドローンに比べると、圧倒的に安定していて、画像伝送も良い感じ。本体にメモリがなく、転送されてきた画像をスマホ側で保存する仕様なので、電波状態で映像に乱れも生じますが、それでもよく出来ています。1万円ちょっとでこれって、DJIおそるべしという感じ。

 

これに慣れたら、もう少し上位のドローンも買って飛ばしてみたいと思うようになりました。一応、航空法規制に入らない200グラム以下のMavic Miniがターゲットなのですが、このたび規制変更で23年6月からは100グラム以上から航空法対象になってしまうとか。

 

ドローンを触って感じたのは、小学生のころによく遊んだラジコンです。あのころは自動車だったのですが、その楽しさを彷彿とさせるものがあります。実用性ばかりが喧伝されるドローンですが、おもちゃとしての楽しみ方をなくさないような規制であってほしいですね。

 

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インボイス制度は太陽光投資にどう影響するか 益税の行方

先日の強制廃棄積立の記事でも書きましたが、太陽光発電投資にとって最大のリスクは制度変更です。そして、またしても大きなダメージをもたらす制度変更が2023年に控えています。そう、インボイス制度です。

 

これは多くの太陽光発電家が享受していた益税を一掃する制度であり、多くの個人事業主や小規模事業者では、実質的に売上額が10%減少することになるのです。

インボイス制度とは?

インボイスとは日本語では請求書のこと。ただ、これまでのフォーマットフリーの請求書と違う意味合いで、インボイスという呼び方をされます。通常企業は、請求書を受け取り、請求書に従って支払いを行います。ところが今回、このインボイス発行が義務化されるのです。

 

なぜか? それは消費税に関係しています。消費税は別名付加価値税とも呼ばれます。それは企業間で取引が行われる際に、自社で付けた付加価値に対してだけ消費税を納める必要があるからです。

 

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正しく理解していますか?消費税の仕入税額控除を徹底解説! | クラウド会計ソフト マネーフォワード

この図のように、1500円の商品を売ると、消費者はその10%、150円の消費税を払いますが、販売店は150円の消費税を納める必要はありません。なぜなら、その商品は工場から1200円で買ったものであり、付けた付加価値は300円。その10%だけを収めればいいのです。

 

この仕組みを実現するために、仕入れ税額控除という仕組みが使われます。Cの販売店は、Bの工場から商品を仕入れるときに120円分の消費税を乗せた金額を払っているので、これを「控除」(=差し引く)できるのです。

消費税の2つの問題

ところがこの制度には2つの問題がありました。一つは益税問題です。消費税導入の際に、中小事業者への配慮から「売上1000万円以下の事業者は消費税が課税されない」という免税事業者制度が設けられました。

 

つまり、先の絵の販売店でいえば、消費者から150円の消費税を預かったものの、自らは30円の消費納税が不要という制度です。太陽光発電事業の場合、運営において仕入れというものが存在しないため、ほぼ丸々預かった消費税を手元に置くことができていました。

 

もう1つは消費税10%導入の際に設けられた軽減税率です。これは、飲食料と新聞については消費税率を8%にするというもの。従来は一律8%だったので、仕入れた商品価格のうち8%が消費税だと考えて、仕入れ税額控除を行えば良かったのですが、軽減税率があると、仕入れたものの税率が8%なのか10%なのかを判断して処理しなくては、正確な消費税計算ができません。

請求書のフォーマットを定めたインボイス制度

これらを解消するために導入されるのがインボイス制度です。簡単にいえば、請求書に「誰が発行した請求書なのか」と「税率」を記載することを義務化するものです。

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税率の方は、確かに正しく書けば正確な計算ができますね。では、なぜこれで益税がなくなるのでしょうか。

 

インボイス制度では、このインボイスがないと先の仕入れ税額控除ができなくなるのです。もう一度、この絵で確認しましょう。これまでは請求書(インボイス)がなくても、C販売店はB加工工場から1200円+120円で商品を仕入れているので、消費者から預かった150円のうち120円を控除して、収める消費税は30円で済んでいました。

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ところが、インボイス制度導入後は、このフォーマットのインボイスがないと、120円の控除ができず、つまり150円を消費税として税務署に納めなくてはいけなくなるのです。これは120円を追加で税金として払うことを意味しますから大変です。C販売店としては、「インボイスを出してくれ!」とB加工工場に言うことになります。

 

ではB加工工場はインボイスを出せばいい……と思いきや、ここに益税が絡んできます。免税事業者はインボイスを出せないのです。つまり、販売店としては、免税事業者からモノを仕入れると、そこに乗っている消費税を控除できず負担しなくてはならない。ならば取引を打ち切るか……となります。そして税務当局もそれを期待しているのです。

太陽光発電事業者の場合

太陽光発電事業者は、発電した電力を東京電力などの電力会社に売っています。このときに10%の消費税が乗った形で支払われます。免税事業者ならば、この消費税を納める必要はないので、そのまま手元に残っていました。

 

ところがインボイス制度導入後は、東京電力側で問題が発生します。ちょうど、東京電力がC販売店に位置する構図です。電力を消費者に売ると消費税を預かる形になりますが、その消費税から仕入れ税額控除ができなくなるのです。

 

消費者から預かった消費税はまるまる納税し、仕入れる電力には消費税を乗せて支払う。東京電力などの電力会社はこんな状況になってしまいます。東京電力丸損です。ではどうなるか。

現状のFIT法制では、@○○円+消費税を受け取れることになっているので、原則として、受け取れるはずだが、FIT法制の売電価格(調達価格)が改正され、免税事業者は消費税分を受け取れなくなる可能性があるので、現在は不明。

というのが、太陽光に詳しい税理士の現在の見解です。

もう1つの選択肢、簡易課税

もし法改正で「免税事業者は消費税分を受け取れなくなる」となった場合、免税事業者でいるメリットがありませんので課税事業者になることになります。それは、課税事業者には、簡易課税制度という仕組みがあるからです。

 

これは中小事業者の納税事務負担に配慮するため、仕入れ税額控除を「みなし」で行えるというものです。つまり、実際の仕入れ額にかかわらず、例えば売上の50%を仕入れたとみなして消費税計算を行うことが可能になります。条件は、前々年度課税売上高が5000万円以下の事業者です。

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No.6505 簡易課税制度|国税庁

 

これによると、太陽光発電は第3種事業にあたるので、見なし仕入れ率は70%。つまり、1000万円の売上+100万円預かり消費税があった場合、700万円の仕入れ+70万円の消費税払いがあったと見なして、差額の30万円だけを納めればいいことになります。

 

インボイス制度以前の免税事業者の場合は、100万円がまるまる残ります。簡易課税を選択した場合、70万円が残ります。これがもう一つの選択肢です。

 

ただし、簡易課税には落とし穴もあって、これを選択すると消費税還付が受けられません。というわけで、太陽光システムを買ったタイミングは本則課税事業者で。高額固定資産を買ってから3年は変更不可というルールなので、その後で、簡易課税事業者になるか、免税事業者になるかを選択することになるかと思います。

 

もし、東電がインボイス制度導入後も「消費税を払うよー」ということなら免税事業者。そうでなければ、簡易課税です。

 

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制度変更という太陽光最大のリスク 廃棄積立でリターン悪化

太陽光発電事業は、不動産のような空室リスクもなく20年間に渡って国が買い取りを保障するというFIT制度によって、安定した事業運営が魅力です。いったんパネルを設置してしまえば、その後特にメンテナンスをする必要もなく、年2〜3回の雑草処理程度。それでいて、表面利回りは10%超え、期間や借入を加味したIRRでも6%以上のリターンが見込まれます。

 

そんな太陽光の最大のリスクは、そう、制度変更です。これまでも何度か制度変更によって想定外の出費を余儀なくされてきたのですが、今回のものは大きい。廃棄積立の導入です。

強制的に廃棄費用を徴収される

2022年7月から開始となるのが「廃棄等費用積立」です。これは、設置した太陽光パネルの廃棄にあたって、その費用を確実に確保するために外部で強制積立を行うというものです。

 

10kW以上の発電事業者が対象なので、50kWの低圧野立ては当然対象になります。廃棄コストなんて自分で用意するよ……と思っても、売電料から強制的に徴収する外部積立の方向で決まりました。

 

金額は、売電するkWhごとに決まっており、次のようになっています。ぼくの場合、すべてFIT18円の物件なので、kWhあたり0.80円が強制徴収されます。

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いってみれば、4.44%が売上からさっ引かれるわけです。なんてこった、ひどい後出しじゃんけんの制度変更です。

 

積立がスタートするのは、FIT買取期間20年のうち、後半10年。というわけで、ぼくの場合はまだ先ですが、後半のタイミングで収入が減少するのはうれしい話ではありません。まぁ前半10年よりはましですけど。

 

一応、内部積立も認められるようですが、けっこうこまごまとした条件がついているので、ぼくのような零細発電家には無縁。そして、廃棄時費用は当然積立金から出るわけですが、それを受け取るのはいろいろな書類を書かなければなりません。激しくお役所仕事になるわけです。

 

ぼくは今のところ、FIT終了後も売電を継続する考えですが、その場合、劣化したパネルの交換費用などは積立金から出るようです。

事業への影響は?

kWhあたり0.8円が引かれると、FIT18円の4.44%にあたります。ぼくの場合、年間10万5900kWh(8825kWh/月平均)が、1基あたりの平均発電量です。すると、平均売電収入は189万円です。

 

この10年分からkWhあたり0.8円を積み立てるわけで、8万4700円x10年で、84万7000円が積立に回ります。20年間の総売電額、3785万円に対して84.7万円ですから、売上から2.2%ほど減少する計算です。

 

売上の半分くらいがローン返済であることを考えると、リターンへのインパクトは4.5%ほど。FIT期間中の合計CFに対する積立額を計算すると、実に7.7%にも達することが分かりました。

 

さらっとシミュレーションしてみると、積立前のIRR9.9%から9.35%にリターンは減少です。ちなみに、20年目に解体廃棄したとして、積立費用を戻してあげても、IRRは9.68%。再投資に回せない積立の、事業リターンへの影響は小さくありません。

国は再エネ発電を進めたいのか減らしたいのか

FIT制度の買い取り価格が年々下がっていくのは、当初から分かっていたことですし、その分パネルの価格も安くなるので納得感のある内容でした。ところが、今回のような後出しじゃんけんで投資家に負担を強いる方法はどうなんでしょう。

 

これでは、投資して再エネに参入した事業者へのだまし討ちと同じです。廃棄が問題になるのはその通りで、対応が可能なのは分かりますが、制度設計の最初にそれが想定できず、あとになって「やっぱり負担して」というのは役人無能説を採りたいものです。

 

先に計算したように、積立は再投資に回せないキャッシュのため、太陽光のような長期投資案件では、著しくリターンを悪化させます。そこに借入によるレバレッジが入っているとなおさらです。売上のわずか4.4%ではなく、リターンへのインパクトは7%を超えるのです。

 

太陽光のような新しい産業の場合、そのルールの中身を活用して、節税する方法が流行し、随時それをふたをする法改正がなされてきました。しかし、今回は節税がらみではなく、売上自体へダイレクトに影響するもの。まさに、太陽光発電においては、後からの制度変更リスクが最も大きいことを実感させられます。

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