FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

2号基 筑西発電所の草刈りに行ってきた

年末、気温は低いですが風もなく穏やかで日なたはポカポカしますね。稼働中の2号基となる筑西発電所に、視察も兼ねて草刈りに行ってきました。

f:id:kuzyo:20201227111706j:plain

いまのところ好調な筑西2号基 

10月15日に連系した筑西2号基は、いまのところシミュレーションを7%ほど上振れて発電しており、そこそこ期待が持てる発電所です。しかし、まだ稼働後の現地にいけていなかったので、やってきました。

www.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com

冬の冬至前後ながら、開けた土地で、さんさんと輝く対応。おひさまが照っているとそれだけ発電するわけで、晴れは素直にうれしくなります。

 

現地に行ってみると、10月からの2カ月間でそれなりに草が。パネルに被さるようなものはありませんでしたが、草刈り機のテストも兼ねて、ざっと刈ってみました。

草刈りビフォー・アフター

草の名前は詳しくないのですが、複数種生えていて、それなりに伸びています。これは春になったら、グイグイ伸びますね。

f:id:kuzyo:20201227113601j:plain

さっそく草刈りです。けっこう下手ですが、これは片手でカメラを構えているため。刃物を扱っているときは、片手で撮影なんてしてはいけません!良い子は決して真似をしないこと。


筑西2号基 草刈り(2020年12月)

 

パネルを遮るほどではありませんが草がありました。ざっと刈ったところ、こうなりました。やっぱりキレイに草がなくなると気持ちがいいものですね。

f:id:kuzyo:20201227113947j:plain

筑西2号基のスペック

さて連系したものの、スペックなどをまとめていませんでした。

  • パネル JAソーラー JAM60S01-300/PR 300W単結晶 324枚
  • パワコン オムロン KPV-A55−J4 5.5kw 9台

機器のスペックは、木更津1号基と同様ですね。モジュール発電量は97.2kW。18円案件で、こちらも表面利回りは11%超えです。

土地のあれこれ

実は連系こそ10月ですが、土地自体は前年の2019年12月に購入を済ませていました。東京在住の土地所有者が年配の方で、土地を処分したいということで、現地の不動産屋が間に入った物件です。

 

とはいえ仲介という形ではなく、不動産屋から直接購入の形になりました。そのため仲介手数料なし。ただし、その分利益を乗せていたんでしょうけど。ただ不動産屋らしく、一刻も早く売却したいようで、「先に土地の決済だけ済ませませんか?」と連絡をもらい、「ディスカウントしてもらえるなら」と交渉して、5%ほど値引きしてもらいました。

 

太陽光発電の場合、連系が終わるまで、どんな罠があるか分かりません。当然、発電ができなかった場合、同条件で買い戻すという一筆を契約書に入れた上で、売買契約を結び、購入しました。キャッシュアウトだけ10カ月ほど先行してしまった形ですが、ディスカウントもあったので良しとしています。

 

この土地、それなりの街道沿いにあって、南半分は山林、北半分は宅地という珍しい地目。そのため農転の必要もなく、経産省と東電の調整だけで工事となりました。街道脇にトランスがあり引き込みも容易かな?と思っていたら、「敷地内に電柱の設置が必要です」という話で、電力負担金はほかと変わりませんでしたが、土地の一部を東電に貸し出すことに。そうすると、東電が土地使用料を支払ってくれるんだそうです。3年分でわずか1万円弱ではありませんが、土地のレンタル料を受け取りました。

 

一つ誤算だったのは、宅地であるために固定資産税がそこそこ高いこと。土地に建物を新築するならディスカウントもあるのですが、フルに払うため1万7000円弱。そこそこな税金ですね。 

www.kuzyofire.com

草刈り装備

今回草刈りに行ってみて思ったのは、意外にパネルが汚れているな? ということ。どのくらい影響があるのか分かりませんが、鳥のフンなどはできればキレイにとってしまいたいものです。

f:id:kuzyo:20201227111820j:plain

また、草の種類によるのでしょうが、秋に実をつけた種が、服にくっつくタイプのもので、はたいても取れず、たいへんなことになりました。ナイロンかケバのない綿などの作業着(できればツナギ)が必須ですね。また長靴も必要です。

 

別の発電所で、脇に立っていた木の枝が伸びてきていて、パネルに掛かっているのも見つけたので、ノコギリも用意したいところ。視察兼草刈りメンテの際には、掃除含めていろいろとやることがありそうです。

 

今回は、下野(予定地視察)、筑西(草刈り)、白子(工事視察)、いすみ(視察)、木更津(視察)と5箇所を巡りましたが、朝8時に東京を出て、帰着は19時過ぎ。各所で草刈りをしていたら、とても1日では回りきれません。こりゃ、朝は5時くらいに出ないといけないなと思った次第です。

 

ちなみに県外への出張なので、当然出張手当を会社の経費として用意する予定です。

www.kuzyofire.comwww.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com

3号いすみ太陽光発電所が連系 スピード稼働 

12月21日に、3号基となる千葉県いすみ市の太陽光発電所が連系しました。現地に行って状況を見てきたので、これまでの状況をまとめておきます。

f:id:kuzyo:20201227160553j:plain

代替え案件のいすみ 

実はこのいすみ、EPC業者の代替え案件でした。もともと市原の物件を購入予定だったのですが、いざ工事……という段になって、農転許可が降りないということになり、きゅうきょ業者が用意してくれたのが、こちらです。

 

もともと別の人が購入予定だったのが、融資が降りずにながれ、ぼくに回ってきたというものです。土地の売主は、度重なる購入者の変更に苛立っているようで、土地決済の現場はちょっと殺伐とした状況でした。

 

これまでとちょっと違ったのは、間に不動産業者が入っていること。そのあたりの顛末は下記に書きました。このときは「2基目」と書きましたが、結局、筑西の物件のほうが先に連系し、いすみは3基目になりました。

www.kuzyofire.com

でも7月に話が決まり、12月に連系ですから5カ月のスピード稼働。ほかもこのくらいのペースならばいいのですが。

 

ちなみに、ほぼ同じアングルから当時撮ったのがこちらの写真。草刈りと簡単な造成を行って、パネルが敷設されるとこう変わるわけです。

f:id:kuzyo:20200127134908j:plain

スペック

こちらのいすみ発電所の簡単なスペックは次の通りです。

  • パネル JAソーラー JAM60S09-325/PR(325W) 304枚
  • パワコン オムロン KPV-A55−J4 5.5kw 9台

1号機の木更津発電所のパネルは「 JAM60S01-300/PR 300W単結晶 324枚」(97.2kW)でしたので、1枚あたりのワット数が上がり、枚数は20枚減っていますが、モジュール発電量は98.8kWと増加しています。パワコンは同じですね。

 

18円案件で、一応、表面利回りは11%超えになります。

f:id:kuzyo:20201227160327j:plain

今回は、1号基の反省を生かして、コンセントを最初から設置してもらい、従量電灯A契約を申し込んでいます。が、プラン変更には半年くらいかかるそうで、なんというか牛歩戦術の東京電力め!という感じです。 

www.kuzyofire.com

日当たり

南側は開けており、障害物もありません。西側に隣地の木があり、西日の状況がちょっと気にはなりますが、間にはそこそこ隙間もあります。土地は544.8坪あり、相当に敷地には余裕がある状況です。

f:id:kuzyo:20201227160138j:plain

少し気になるのは水はけでしょうか。農道よりも1メートルほど下がった場所に位置しており、大雨が降ったら水が貯まる可能性大です。地盤もしっかりしているというほどではないですね。まぁ宅地ではないですし、パワコンが浸水することはまずないでしょう。

 

ちょっと考えているのは草刈り対策です。工事直後はきれいなものですが、これが春になるとおそらく草ぼうぼう。いまのうちに何か考えたいものですが、さて。ちょっと試してみたいのは、クローバーの種まきですが、どれくらい撒けばいいんだろう?

 

こちら、実績が出るのは2021年の1月のタイミング。日当たりは悪くないと思うので、期待していますが、まぁまだわからないです。

www.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com

2020年11月の太陽光発電実績 やった上振れだ!

発電所の数が増えてきて、12月1月とさらに何基か連系見込みなので、そろそろ実績レポートを独立させることにしました。太陽光発電については、他の投資と比較できるよう、基本的にはIRRで評価していて、期待リターンとして6%以上を目指しています。

1号基 木更津発電所 シム比93%

のっけから計画値を下回ったスタートとなった木更津発電所は、11月も5764kWhと計画値を下回り、93.6%の実績となりました。もっとも稼働してからの平均は90.5%ですので、11月は相対的には少し良い月だったかと思います。

f:id:kuzyo:20201211183901j:plain

とはいえ、11月が終わり、1年で最も発電量が少ない月を乗り切りました。ローンの返済は毎月ほぼ均等なので、ここからはわずかにCFが増加していくことになります。稼働から1年のCFの月次推移は次のようになります。

f:id:kuzyo:20201211191145j:plain

12月、1月、2月の発電量を予測すると、多くても9月並。9月はわずかに赤字でしたので、このまま3カ月は赤字が続くことになりそうです。現時点では単純CF合計はわずかにプラスですが、おそらく年間ではトントンかマイナスになりそうです。実際には、そこにパワコン電気代(月間2000円程度)と草刈り費用、固定資産税も乗るのでけっこうなマイナスですね。

 

この平均計画比が継続するとして、売り上げを修正したのちのキャッシュフロー(CF)推移が次のグラフです。返済額も少しずつ減りますが、太陽光パネルも劣化していくので*1、売り上げも減少します。10年目にはけっこうなCFマイナスの予想です。

f:id:kuzyo:20201211191453j:plain

ただし、10年目でローン返済が完了するので、11年目からは売り上げがそのままCFになります。ボーナスタイム10年間ですね。とはいえ、IRR的にはかなり厳しく、ちょっと利率のいい定期預金かなという感じになってしまいました。

 

ただし、このCF試算には消費税の還付金は入れておらず、それを入れると当初から6年くらいはCF累計はプラスだったりはします。

2号基 筑西発電所 上振れ

10月半ばに連系した筑西発電所は、打って変わって好調です。11月は8,023kWhを発電し、見事シミュレーションから上振れしました。シミュレーションは7483kWhだったので、107.2%と7%以上の上振れです。ちなみに木更津も筑西もパネルは合計97.2kWなので、この違いは見事に日当たりの差になります。

f:id:kuzyo:20201211192458j:plain

筑西2号基は15年ローンなので、月々の返済金額も小さくなります。シミュレーション値をベースにした20年間のCF予想は次の通りです。14年目に大きく凹んでいるのは、パワコンの交換費用を見込んでいるからです*2

f:id:kuzyo:20201211195506j:plain

こちらのIRRは試算上9.76%。太陽光案件自体の表面利回りは11%を超えている案件ですが、諸々の費用を入れ込むと、ローンでレバレッジをかけてもIRRはこの程度になるということです。20年でFITが切れて、無価値になるという前提で計算するとこうなります。

フリーキャッシュフロー推移

1号、2号発電所を合計したフリーキャッシュフローの推移は次のようになります。3号基以降が稼働していけば、CF的にはなかなかいい感じになります。

f:id:kuzyo:20201211201914j:plain

とはいえ、初期投資金額の回収には筑西で約6年、木更津は16年かかりますので、足の長い投資だとはいえます。これが株式投資とは違う、事業投資の難しさであり面白さですね。

www.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com

*1:劣化率99.3%毎年

*2:こちらも消費税還付は入れ込んでいません。

第2号筑西太陽光発電所連系完了 「購入実績お知らせサービス」登録

第一号発電所の連系が3月3日に完了、工事済みだった第二号発電所も10月15日にやっと連系が終わりました。連系から一ヶ月経ってしまいましたが、その後の状況をまとめておきます。

f:id:kuzyo:20180926171817j:plain

 購入実績お知らせサービスへの登録

連系が完了すると、次は購入実績お知らせサービスへの登録です。東電からメールが送られてくるので、「受電地点特定番号」を入力すると、登録されます。その後、ここで発電量や売電額を1カ月単位で確認することができます。 

f:id:kuzyo:20200317171612p:plain

下記のような画面でユーザー登録して、発電所を登録していきます。

f:id:kuzyo:20200317171616p:plain

ユーザーと発電所所有者は別でOK

この「購入実績お知らせサービス」は、ログインするのに「ユーザー情報」の登録が必要です。そして発電所ごとに「発電者情報」が表示されます。何がいいたいのかというと、1つのユーザーの元に、複数の発電所を登録できるということです。これは、別法人であっても大丈夫です。

 

ぼくの場合、1号木更津発電所と2号筑西発電所は所有している法人が異なります。でも、いずれもお同じユーザーのもと、まとめて確認できるということです。早まって新規ユーザー登録をしないでよかった。

第2号発電所の状況は悪くない

第1号発電所は、どうもシミュレーションを下回る発電しかしていなくて、なんだかなぁなのですが、第2号筑西発電所はまぁまぁ期待できそうです。

 

現在のところ、10月15日の連系から11月1日までの18日間の売電期間(期間58%)で、予測に対する発電量は56.6%。ほぼシミュレーション通りの発電量です。一方の1号木更津発電所は、計画値の83%にとどまりました。

f:id:kuzyo:20201116174410j:plain

太陽光発電は当然天候の影響を大きく受けますので、天気が微妙だった10月はそれなりに発電量が落ちます。木更津の状況がまさにそうですね。そんな中でもほぼ計画値に近い発電を行ってくれたということで、第2号発電所は期待できるということです。

ポピュラーな構成

ちなみに第2号発電所は、土地は購入、電力負担金は72万円というそこそこポピュラーな物件です。ローンは公庫を使わず、まずは一般的な信販(ジャックス)を利用しました。15年ローンで、金利は固定2.15%となっています。

 

計画どおりに推移すれば、初年度から50万円程度のキャッシュフローをもたらしてくれ、初期投資に対するIRRは9.8%の見込みです。もっとも、これはいずれも税抜で計算したものなので、今後、免税事業者に戻った際には益税が期待できます*1。また、消費税還付もあります。想定通りに発電してくれれば、まぁ悪くはない投資になるかなという感じです。

 

また、今回は最初からコンセントを付けて、従量電灯A契約を東電に申請済み。というか、なぜ最初から従量電灯契約にできないのかは理解に苦しみます。EPC業者によると、東電の処理に半年くらいかかるとか。おかしいですよね?

 

まだ建設後の現地を見ていないので、近いうちに行ってみようと思っています。

www.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com

 

*1:インボイス制度でなしになるかもしれません。。。

ついに消費税還付がきた 太陽光設置から6ヶ月後

今日はちょっとめでたい日です。太陽光発電所1号基の設置から6ヶ月、決算の締めからも6ヶ月、ついに税務署から消費税還付が来ました。

f:id:kuzyo:20200911090946j:plain

これまでの流れ

ここまでの流れをざっと振り返ってみましょう。

約2年かけて、やっと売り上げがたち、返済をスタートすることができました。かなりの部分をEPC事業者と税理士にやってもらってはいるのですが、やはり自分で動かなくてはいけない部分も多々あります。株式投資とは違い、事業という感じですね。

 

3月末に決算で、5月に確定申告し、その決算書類には、「もらった消費税より払った消費税のほうが多いから、差額を返してね」と書いてあります*1。それでも、そこから実際に還付がされるまで4ヶ月もかかりました。その間、本当に設備を購入したのか、改めて領収書を見せろ、とかいうやり取りが税務署とはありました。ともあれ、還付金が振り込まれてほっとしています。

キャッシュフローがかなり改善

この物件のキャッシュフローの状況を概観してみましょう。

  • 電力負担金  約60万円
  • 草刈り前払い 約100万円
  • 土地代    約120万円
  • 司法書士など 約25万円
  • 税金     約3万円

合計すると、300万円ほどの初期コストがかかっています。今回の消費税還付によって、そのうち約140万円を取り戻すことができました。まだ差額が160万円あり、事業単体で見るとキャッシュフローはマイナスの状態です。

 

ちなみにこの物件は、返済が公庫10年であり、毎月の返済額はほぼ収入とイコールです。つまり、年間で見てもキャシュフローはわずかしかプラスになりません。実際に収入が入ってくるのは、返済が終わった10年後からということです。売電実績も残念ながらシミュレーションを数パーセント下回っており、月次で見るとキャッシュフローマイナスとまではいきませんが、儲かる感じでもありませんね。

 

11年めから20年目については、返済も完了しており設備の償却も進み資産税も少ないため、けっこうな利益が見込まれます。キャッシュで見た投資額は実質160万円なので、160万円を投資して、11年めから20年目の売電収益をまるまる受け取るという感じになります。リターンが生まれるのがかなり先なので、残念ながら利回りとしてはそれほどよくありません。

消費税還付は8%? 10%?

さて今回の消費税還付は、購入設備の金額の8%分です*2。消費税は19年10月に、8%から10%にアップしているのになぜか。

 

消費税には「請負契約の特例の経過措置」というものがあって、太陽光のような請負工事については、19年3月31日までに契約していれば引き渡しが増税後であっても、消費税が8%になります。

消 費 税 率 等 に 関 す る 経 過 措 置 に つ い て

そんなわけで、今回は払った消費税も8%、還付も8%となったわけです。

次の課題はさっさと全部建設すること

この第1法人では、全4ヶ所の発電所を運営する計画です。このそれぞれで消費税還付をもらおうとしています。ただし問題は、消費税支払い事業者でないと還付を受けられないことです。

 

当初目指した方向性は、年間の売上高を1000万円以内に抑えることでした。1000万円以下にすることで、免税事業者となることができ、売り上げに対する消費税10%を支払う必要がなくなるからです。

  • 消費税支払い事業者 消費税還付を受けられるが、消費税を払う
  • 免税事業者 消費税還付なし、消費税支払い必要なし

すべての消費税還付を受け取ったらさっさと免税事業者に変えるつもりだったのですが、下記に書いたように、最後の建設から3年経たないと、免税事業者にもなれないし、簡易課税も選択できません。

www.kuzyofire.com

ちなみに簡易課税とは、売上高5000万円以下の中小企業向けに、売り上げの一部を仕入れ額としてみなせる制度です。太陽光の場合、70%の第三種事業が適用になるようです。

f:id:kuzyo:20200911095840j:plain

売り上げ1000万円として、受け取り消費税は10%の100万円。一方でコストの支払いはまぁ100万円くらいなわけですが、税務上は1000万円の70%にあたる700万円の支払いがあったとみなして消費税を計算できるという、素晴らしい制度です。

 

免税事業者になるために喪が明ける期間を待っていたら、電子インボイスの必須化とかされてしまい、免税事業が成り立たなくなるリスクもあります。なかなか難しいものです。ともあれ、今回は無事に消費税還付がきて何より。このキャッシュは、すぐ控えている2基目の発電所の支払い費用に充てたいと思っています。

www.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com

 

 

*1:世間では、消費税還付に対して別途費用と請求するとか、成功報酬だとかいう税理士がいるようですが、ぼくのお願いしている先生は通常業務内です。契約時にちゃんと確認しましたけど。

*2:実際の還付額は、設備以外の事業経費に対する消費税の分も入っているので、139万円がまるまる設備からの還付ではありません。

7月発電実績@木更津 雨ばっかりの一ヶ月でした

木更津で稼働中の太陽光発電所1号基。7月は本当に雨ばかりで、太陽光発電家としては厳しい一ヶ月でした。どんな状況だったか確認です。

f:id:kuzyo:20200812125845j:plain

予測のなんと73%

雨によって日射量がかなり減るとは想定していましたが、発電実績は想定の73%となりました。3-7月の各月でみても、7158kWhと絶対発電量が最も小さい一ヶ月でした。

f:id:kuzyo:20200810135947j:plain

3-7月の発電量全体で見ても、想定の89.7%と大きくミスしています。

日照時間はわずか59時間

これはよほど太陽が出ていなかったんだろうな……と思い、気象庁データを見ると、なんと7月の木更津日照時間はわずか59時間。だいたい日の出から日の入りまでが14時間半程度ですから、少なさが分かります。

f:id:kuzyo:20200810140854j:plain

やはり日照時間の少なかった19年と比べても3割くらい下回っています。最も多く発電した4月の、たった3割の日照時間です。それでも発電量が7割減とはなっていないのは、日射量がそれなりにあったためなのか、過積載によってピークがカットされている影響か。ともあれ、少ないということは分かります。

月次のCFがついに赤字に

これだけ発電量が減るとさすがに売電収入も少なく、7月分は売電収入でローンの返済を賄うことができませんでした。粗利でわずかにマイナスです。まぁ仕方ない。

 

ちなみに、公庫の10年返済なので、一般的な15年返済に比べてかなり月次の返済額は厳しい状況にはなっています。実際には、ローン返済以外に、固定資産税や草刈り費用、パワコン電気代などもあるのでさらにマイナスにはなりますが、3-7月では十分にプラスのCFになっています。

8月の発電に期待

8月に入って梅雨があけ、毎日ものすごい猛暑です。暑いことは太陽光発電にはネガティブだそうなのですが、これだけ毎日が晴れていれば、きっとガンガン発電してくれることでしょう。

 

まもなく2号基の工事も完了します。暑い夏は発電の夏。こうした実際のブツが稼働して稼いでくれるという状況は、株式のようなペーパーアセットでは味わえない醍醐味ですね。早くガンガン発電所が稼働しないかな、と楽しみにしています。

www.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com

 

 

木更津太陽光発電所 1号基の草刈り状況

記念すべき太陽光発電所第1号基の木更津発電所ですが、3月の連携から5カ月、さすがにだいぶ草が生えてきました。こちらの草刈りの報告を受けましたので、状況を記録しておきます。

 数ヶ月でけっこう草が伸びる

工事の前は当然整地されて草も枯れている状況の土地でしたが、春になり、これだけ雨が降ると当然草が生えてきます。下記が購入時の土地の状況。草刈りされていて、きれいな感じです。

f:id:kuzyo:20200212121414j:plain

その後、2月末に工事が完了したときの状況がこちらです。草はまったくないですね。

f:id:kuzyo:20200805175407p:plain

5月に入ったら草が伸びる!

ところが5月に入って現地に行ってみたところ、この通り。場所にもよるのですが、奥の場所ではパネルと同じくらいの高さまで草が伸びており、一部はパネルの継ぎ目から草が上に伸びていました。

f:id:kuzyo:20200722130208j:plain

ギリギリ、パネルが隠れるほどではないので発電の妨げになるほどではない感じでしたが、こうやってパネルの近くに障害物があると、「ホットスポット」という現象が発生するそうです。

ホットスポットは太陽光パネルの一部分が落ち葉や鳥のフンなどの付着物の影により、長期間発電できない状況が続くことで発熱してしまう現象のことです。

セルの中を流れている電気が何らかの原因で流れにくくなると、抵抗が大きくなって電気が流れにくくなります。流れにくくなった電気は電流を熱に変換して放射し、それがホットスポットを生むことになるのです。
ホットスポットにより熱を帯びたセルはやがて焼けてしまい、モジュールが正常に動かなくなってしまうこともあります。

太陽光発電における「ホットスポット」とは? – エコめがねエネルギーBLOG

これが果たしてどのくらいの頻度で発生するものなのか分からないのですが、陰になっているせいで発電できないならまだしも、それが原因でモジュールが溶けてしまってはたいへんです。太陽光パネルも放ったらかしにはできないものなのですね。

草刈り外注と報告

というわけで、定期的な草刈りは必須なわけですが、こちらの土地は実は条件付きでして、価格が比較的リーゾナブルな代わりに、20年間の草刈り契約を売り主と結ぶというい特殊なものでした。年4回の草刈りが入っています。

 

7月末にその草刈りが実施され、報告書が届きました。下記は、報告書に添付されている写真から2点ほど。

f:id:kuzyo:20200805174715p:plain

うん。それなりにいい感じに草は刈られていますね。草刈りというのはけっこう大変で、自分でやってもいいのですが、現地までの交通費がそこそこかかるのと、発電所の場所がそれなりに散らばっているので、まとめてやろうとしても、午前午後にそれぞれ1件という感じになりそうです。

 

この木更津に関しては草刈りを外注しつつ、ほかの物件については自分でなんとかしなくてはなりません。選択肢としては、自分で刈るか、シルバー人材センターに外注するか。シルバー人材センターでも定番の仕事のようですが、畑とは違い、ケーブルなどを傷つけられてしまうとたいへんだということもあります。

 

様子を見ながら、自分でもいろいろとやってみようかと思っています。

 

www.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com

 

太陽光、2基目千葉いすみ市の土地決済完了

3月に連携した木更津1号基に続き、いすみ市の太陽光2号基が進捗しています。本日、無事に土地の決済を済ませてきました。

f:id:kuzyo:20200127134907j:plain

日当たりは良好。土地の造成に難

このいすみ市の案件、畑の真ん中に位置していて、南側は道路。平坦で、少し下がっていて水はけが気になることを除けば、まぁまぁいい土地です。すぐ横に電柱とトランスも来ていて、電力負担金もそれほど高くなさそうです。

 

ただし問題が1つあって、写真のように木があり、造成が必要です。ただいまこちらの見積もりを取っているところです。一応、造成費用を入れてシミュレーションはしているので、まぁ大丈夫でしょう。

仲介手数料と行政書士費用

これまで地主との直取引しかしていなかったのですが、今回は間に不動産が入ります。土地の売買においては、仲介手数料の計算は、次のような式になっています。

200万円以下の部分 5%

200万超−400万円 4%

400万円超 3% 

つまり200万ちょうどだと10万+消費税、 400万ちょうどだと18万+税、400万円超の場合、簡易式を使い下記の計算になります。 500万円の土地なら、21万円+消費税もかかるわけです。

(売買価格 × 3%)+6万円 

建物なら瑕疵担保責任なども生じるため、仲介業者の責任なりの費用だとも思うのですが、土地を買う場合、どうもちょっとお高い感じもします。

 

土地の決済の際には、買い手、売り手、不動産屋に加え、司法書士が入ります。土地の所有権移転の手続きを行うわけですね。そして、この司法書士の手数料はピンキリです。今回の内訳は次の通りでした。

  • 所有権移転 2万5500円+印紙1000円
  • 登記原因証明情報 7000円
  • 登記事項証明書 1100円+印紙1200円
  • 送料 1040円

締めて3万6840円。ここに消費税がかかります。

 

ちなみに別の土地の場合、1つは6万77012円、もう1つは4万6215円でした。司法書士によって実に倍くらい値段が違います。だいたいの相場はあるようですが、薄利多売の司法書士もいれば、値引きはしないよ、という人もいるようです。

今回の支払いは振り込みで

だいたいにおいて不動産業界は古いままの世界です。特に太陽光のような地方部の土地の場合、関わる人もかなり年配の人が多く、やり方は旧態依然としています。ちょっとしたことで電話、書類のやり取りはFAX、メールは使えなくはないが厳しい。そんな感じです。

 

しかも、太陽光用の土地の場合、高くても数百万円なので、この決済方法も現金が主体です。前回、現金でやり取りしてまいったので、今回は事前に「振り込みにします」と伝えて振り込みで処理しました。

www.kuzyofire.com

振り込みの場合の流れはこんな感じでした。

  1. 現地にて身分証で身元確認
  2. 土地権利書の確認
  3. ネットバンキングで振り込み実行
  4. 10〜20分後、先方が着金を確認
  5. 領収書をもらい、司法書士に登記移転を依頼して終わり

型が決まっているような決まっていないような。土地決済は今回で3度めですが、毎回やり方が違う感じです。しかも、不動産屋も司法書士もすべて売り主の知り合いで、場所も現地近く。とてもアウェイな感じが、いつも嫌ですね。

 

このあと、不動産取得税を支払うことになりますし、年明けには固定資産税も払わなければいけません。ただ今回売り主が顔が効くのか、地目がなんと「原野」となりました。宅地近辺なのでどうなるか分かりませんが、固定資産税はけっこう少なくならないか、期待しています。

www.kuzyofire.com

このまま順調に進めば、2号基の連携は8月から9月の見込み。楽しみです。こちらの物件は、公庫ではなく地銀、信金などを当たって借り換えにもトライしたいと思っています。 

www.kuzyofire.com

 

6月発電実績@木更津 日照時間や日射量をチェックする

木更津に太陽光発電所1号基が稼働しています。まだ稼働直後ですが、4ヶ月目の発電状況はどうだったか、チェックしてみます。

予測の97.8%

6月一ヶ月間の発電量実績は、業者予測の97.8%でした。いまのところ予測を上回ったことがなく、その点はちょっとがっかりです。f:id:kuzyo:20200712110922j:plain

FIT下での売電事業は、発電量の固定価格全量買取なので、発電量がそのまま売上になります。稼働した3月からの合計で見ると、売上は想定の94.1%となっており、約6%のミスです。

過去の日照量

なぜ想定を下回っているのか。最初に日照時間の実績を見てみます。気象庁は過去の気象データの実績値を公開しており、地域別に、降水量、気温、風向き・風速、日照時間、雪のデータを見ることができます。下記が千葉・木更津のデータです。

f:id:kuzyo:20200712111312j:plain

18年、19年、20年の3カ年について、プロットしてみます。5月、7月、9月、2月は大きなブレがあることが分かります。また、日照時間と発電量が連動するわけでもないことが分かります。太陽光の強さは日射量と呼ばれ、必ずしも時間だけで決まるものではないからでしょう。

f:id:kuzyo:20200712111405j:plain

さて、日照時間はなぜこんなにブレるのか。一つの可能性として、降水量の変化が影響しているのではないかと思い、こちらもプロットしてみました。左軸は月間日照時間、右軸は降水量ですが、作図の都合上、マイナスを付けています。-400は400mmの降水があったという意味です。

f:id:kuzyo:20200712111656j:plain

なるほど、見事に降水量が多いと日照時間が減り、降水量が少ないと日照時間が増えます。相関係数は-0.49。雨さえ降らなければ日照時間は比較的伸びる感じです。

何が発電に影響するか

何が発電量に影響するのか、ちょっと調べてみました。まずは天候が当たるようです。

  • 晴れの日:100%
  • 曇りの日:30%
  • 雨の日:10% 
発電量が少ない?太陽光発電量の計算式を覚えて原因を解決しよう

晴天と曇りではここまで発電量(≒日射量)が変わるんですね。

 

また、気温も影響するようです。上記のサイトによると、「気温が25度を1度超えるごとに0.5%程度の発電量が落ちる」ということです。夏の気温が高い時期のほうがたくさん発電すると思い込んでいましたが、そうでもないのですね。となると、あり得る気温として35度まで上がると、発電量が5%落ちるということになります。なるほど。

 

では、日照時間と気温と発電量をプロットしたらどうなるか見てみました。

 

f:id:kuzyo:20200712113117j:plain

うーん。なんだか何がどう関係しているのかよく分かりません。やはり、日射量自体をチェックしたほうが良さそうですね。

気象庁の日射量データを見る

気象庁は太陽光から直接光が照射される「直接日射量」の提供もはじめています。こちら、場所こそ札幌、つくば(飯野)、福岡、石垣島、南鳥島の5ヶ所に限られますが、1時間単位、1日単位、1カ月単位で日射量をチェックできます。ここではつくばの日射量データから、2020年4月の1日単位の推移を見てみました。単位は単位は0.01MJ/m2です。

f:id:kuzyo:20200712114355j:plain

なるほど、天候によって日射量はかなりばらつきがあるのが分かります。これを見ると、季節変動や地域の傾向がベースではありますが、晴れているのか曇りなのか雨なのかが大きく影響している感じです。

 

2017〜2020年までの4カ年について、4月の月次日射量をプロットしてみました。んー。正直、これでは何がなんだかよく分かりません。

f:id:kuzyo:20200712115344j:plain

そこでこれをヒストグラムにしてみます。すると、月間でならしてみると、例年ある程度傾向が似ている事がわかります。つまり、500以下の日は毎年変わりますが、月間日数で見るととだいたい9日程度だということです。同じく、2500〜3000の日子もだいたい5日程度です。

f:id:kuzyo:20200712115423j:plain

日照量や日射量を見ても発電量は変わらないが

まぁ日照量や日射量をチェックしても、これから発電所を買うのならともかく、買ってしまったものはもう調整しようがありません。ただ、どんなメカニズムになっているのかを見ることで、納得感は高まります。

 

また、ぼくの場合、千葉と北関東の大きく2ヶ所に発電所を建設する計画ですが、やはりある程度場所が違っていると、天候状態についても分散効果が働きそうだという予感もあります。

 

それにしても、太陽光発電所を持っていると、朝起きて晴天だとすごくハッピーな気持ちになりますね。今日も頑張れよ!と思います。天候とともに生きてる感じです。

 

www.kuzyofire.comwww.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com

 

法人2期目決算終了。そこには消費税還付の落とし穴が

法人1号の2期目の決算が終了しました。苦節2年、この3月についに一つ目の太陽光発電所が連携し、初めて売り上げがたった決算になります。太陽光発電所が連携したということは、そう。期待の消費税還付も行われました。ところが、よくよく税理士に話を聞くと、ちょっとした落とし穴もあったのでした。

そもそも消費税還付とは?

消費税還付のおさらいです。売り上げるときに消費税が10%かかり、それは「収入ではなく預かったもの」と説明されることがあります。これだけ聞くと、その10%は納税しなくてはいけないように思ってしまいますが、ちょっと違います。

 

事業を運営するには、どこからか原料や機械を買ったり、外注したりしなくてはいけません。このときの支払にも消費税がかかっていますね。単純に売り上げの10%を税金として払ってしまったら、この原料や機械、外注費を受け取った側も、再びその10%を税金として払うことになってしまいます。消費税の仕組みは、こうした二重課税を防ぐために、コストとして支払った分については売り上げから除外して、収める額を計算します。消費税の仕組みは、付加価値に対する税金なのです。

www.kuzyofire.com

これが意味することは、売り上げよりもコストが大きい場合、消費税がマイナスになるということです。つまり、消費税が一部戻ってくるのです。

 

太陽光発電所の場合、売り上げはわずかで、設備購入(1000万〜2000万円)に対して、消費税(100万〜200万円)がかかりますので、だいたいにおいてコストのほうが大きくなります。売り上げが200万円だとしたら、受け取った消費税は20万円。この差額が、納税時に戻ってきます。これが消費税還付です。

 

今回は、3末決算の会社で、3月に連携したので、売り上げはわずか1ヶ月分。そして、発電所設備まるまる一基分に対して消費税がかかっているので、百数十万円の消費税が還付されることになりました。

課税事業者と免税事業者

こうした仕組みの消費税ですが、実は世の中には消費税を収めることを免除されている事業者があります。免税事業者ってやつです。売り上げが年間1000万円未満の場合、この免税事業者を選択することができます。この場合、もらう金額には消費税が上乗せされているのに、消費税を収める必要がありません。なんてお得なんでしょう。いわゆる益税といわれるものですが、インボイス制度の導入が決まり、これも風前の灯火となりました。

 

さて免税事業者はお得ばかりかというと、そうでもありません。消費税の支払いが免除されているので、マイナスの所得税である還付も免除されてしまうのです。

 

ということは、太陽光発電事業の場合、ベストプラクティスはこうなります。

  • 最初は課税事業者で消費税還付を受ける
  • その後は免税事業者になって益税を受ける

免税事業者に戻るための制約

免税事業者と課税事業者をいったりきたりすれば、お得この上ないのですが、そんな裏技は当然認められておらず、いったん課税事業者を選択すると3年間は免税事業者に戻れないという制約があります。

 

ここまでは当然理解した上で、もろもろを設計していました。

  • 設立から3年間 課税事業者で、消費税還付を受ける
  • 3年の間に全発電所を建設
  • 4年目から免税事業者になる

ところが、税理士に改めて確認すると、こうはいかないようなのです。

自己建設高額特定資産については、当該自己建設高額特定資産の建設等に要した仕入れ等の支払対価の額の累計額が1,000万円以上となった日の属する課税期間の翌課税期間から当該建設等が完了した日の属する課税期間の初日以後3年を経過する日の属する課税期間までの各課税期間においては、事業者免税点制度の適用及び簡易課税制度を選択して申告することができません。 

※国税庁 No.6502 高額特定資産を取得した場合の納税義務の免除等の特例|国税庁

 ここでいう、「自己建設高額特定資産」とは、要は太陽光発電所です。そして、建設が完了した日以後、3年を経過するまで事業者免税点制度≒免税事業者 になれないというのです。

f:id:kuzyo:20200529230010j:plain

つまり、最後の発電所を建設してから3年間は課税事業者であり続けなければいけないということ。今回、2期目の決算が終わりましたが、どんなに順調に建設が進んでも、合計3期間は課税事業者で、免税事業者になれるのは5期目からということになります。もし来年度(4期目)まで建設が遅れれば、免税事業者になれるのは6期目からです。

 

この国税庁の特例は、平成28年4月1日以降に仕入れた場合に適用ということなので、2016年春までは、もっと簡単に免税事業者に戻れたんですね。なかなかやっかいです。

消費税還付の会計上の位置付け

さて、消費税還付ですが、P/L上には記載されません。そしてB/Sのほうには、資産の部の流動資産の中、「未収還付消費税等」という項目で記載されます。還付が完了すれば、現金及び預金に費目が変わり、B/S全体の数値には影響ないという形です。

 

ちなみに現在のB/Sは、純資産がわずかにマイナスの債務超過状態です。まぁ売り上げが立たないまま、2年間経費だけを費やしてきたので、会計上資本金を食いつぶしてしまっているのは仕方ありませんね。会計上というのは、その分役員からの短期借入金が相当な額に達しており、個人と法人を合算したキャッシュフローという意味では、別にそれほどのコストを使ったわけではないという意味です。

 

不動産の場合、土地には消費税がかかりませんし、家賃にも消費税がかかりませんので、通常、建物にかかった消費税の還付を受けるのは困難です。あくまで課税売上の比率で計算されるからです。昔は自動販売機を設置して課税売上を作り出すという裏技が流行りましたが、現在は課税売上比率で見られるのでNGです。直近だと、売買が課税される金(インゴット)を取り引きすることで課税売上を作り出すという裏技が話題になりましたが、2019年9月26日の東京高裁で控訴が棄却され、微妙な封じ込めがされてきました。なかなかに税をめぐるイタチごっこは面白いものです。

yanusy.com

Twitterやってます。よろしければフォローしてください

セミリタイア九条 (@kuzyofire) | Twitter

www.kuzyofire.com

 

太陽光、従量電灯A変更の投資回収年数と草刈り機の研究

前回、太陽光発電のパワコン電気代について、定額電灯契約から従量電灯A契約に切り替えれば、月額2000円程度を削減できるという話を書きました。ただし、これにはコストがかかります。今回はその点を検討してみます。

www.kuzyofire.com

必要な経費と効果

まず、従量電灯Aに変更するには、下記2つの初期投資が必要です。

  • 電源コンセント設備設置
  • 300VA達成のための草刈り機購入

コンセント設置は、EPC業者経由の見積で5万円程度。専門電気事業者に依頼すると、3万5000円程度でできるようです。草刈り機は、最初、憧れのマキタにしようかと思いましたが、余裕で1万円以上します。一方、コード式の安価な草刈り機なら4000円くらいで購入できますね。もちろん、最大消費電流3A以上のもので、つまり100Vで300VAを達成できるものを選びます。

 

総コストは、4万〜6万円程度という感じでしょうか。

 

一方で、効果としては、電気代の削減です。現状月間で2305円の請求が来ています。これが、おそらく216円になるので、2089円の削減。さらに新電力に契約を切り替えれば、ほぼゼロにまで下げられるようです。年間で、2万5068円の削減になります。

投資回収年数と利回り

まずはシンプルに投資回収年数を計算すると、

  • 梅コース4万円の場合 1.6年
  • 松コース6万円の場合 2.4年

となります。太陽光発電は20年超続きますので、余裕で投資を回収できますね。利回りで見ると、

  • 梅コース4万円の場合 62%
  • 松コース6万円の場合 42%

と、こちらも圧倒的利回りです。これはトライしない手は、やっぱりありません。わざわざ計算するまでもありませんでした。

草刈り機の研究

せっかくなので、草刈り機についても調べてみます。ちなみに灯油を使うエンジン式の草刈り機を使ったことがあるのですが、振動が激しく、正直、2時間程度が作業の限界です。手がしびれるというか、震えてしまい、使い続けると後遺症が残ることもあるとか。そいう意味でも、電動式には期待です。

 

マキタの草刈り機は、バッテリーサイズ、持ち手の違い、分割できるか、などで種類があります。分割しないと乗用車に乗せるのは意外と場所を取るので、ここは分割式一択です。

  • 14.4V Uハンドル MUR145UD 4万7362円
  • 18V Uハンドル MUR191UD 4万8573円
  • 18V ループハンドル MUR191LD 4万8573円

ちなみにUハンドルは牛の角のようなハンドルを両手で持って使うタイプ。ループハンドルは、片手を竿に当てる感じです。広い場所ならUハンドルが楽。僕が使っていたエンジンタイプもUハンドルでした。

f:id:kuzyo:20200526233617j:plain

バッテリーは、14.4Vのものが充電器「DC18RC」を使います。こちらは入力容量が410VA。急速充電器だけに、4.1A使うわけです。よりパワーの大きい18Vは、あれ?入力容量は330Wです。≒330VA、3.3Vということでしょうか?ちょっと電気に詳しくないので、詳細は不明ですが、いずれも、300VAは達成でしょう。

 

「太陽光の現場でバッテリーを充電するので、従量電灯Aが必要」というロジックが、果たして認められるのかはちょっと分かりませんが。。。

 

安くて300VAオーバーの草刈り機だと、コード型の「草刈健太郎くん10M」があります。こちらは楽天で3480円。本体は1メートルの長さがあり、1.2kgという軽量です。

f:id:kuzyo:20200526233822j:plain

持ち手はちゃちだし、コードの長さ10mというのは、延長コードなしではたぶん使い物になりません。カッターはナイロンコード式なので、安物だけに切れ味にも不安が残ります。ちなみに、草刈りは、経験してみると分かりますが、切れ味が悪いと本当にストレスがたまります。こちらは完全に従量電灯Aのアリバイ向けですね。この価格なら、現地に置きっぱなしにするのもありですし。

 

しかし、ペーパーアセットの財務諸表の研究も面白いのですが、こうしたリアルなブツを使ってメンテナンスするというのも、たいへん興味をそそります。面倒になったら、シルバーセンターなどへアウトソースするのでしょうが、意外に身体を動かして作業をするのは好きなので。

www.kuzyofire.com

太陽光のパワコン電気代、従量電灯A変更で月額2000円削減目指す

木更津1号基が3月から稼働しています。無事に発電してくれていてありがたいのですが、なんと東電から別途、電気代支払いの請求書が来ました。これはいったい??

夜間パワコン電気代として、定額電灯料金が

届いた請求書は、月額にして2532円。どうやら、夜間も稼働しているパワコンにかかる電力らしく、契約は定額電灯となっています。

 

この定額電灯契約をざっと調べると、

  • 400VA≒400Wまでの設備が対象
  • どれだけ電気を使っても固定料金
  • 電灯数や小型機器の数で料金が決まる

というものです。小さな照明などの契約としては、こっちのほうが安価に使えるということで、用意されている契約でした。

 

パワコンはオムロン KPV-A55−J4が9台です。50VA以下の小型機器は、1台あたり月額196円49銭(税込み)だということで1768円。需要家料金(基本料金)52円50銭が入って、1820円。さらにもろもろ入って、2532円も支払うことになります。

f:id:kuzyo:20200509103958j:plain

従量電灯契約に切り替えれば安くなる

ところが、いくつか先輩太陽光発電の方々のブログなどを見ると、こちら定額ではなく、従量電灯契約に切り替えると、大幅に安くなるという話です。かかるのは夜間の待機電力なので、パワコンはほとんど料金を使わないということでした。

 

この従量電灯契約にもいくつか種類がありますが、ターゲットは最も安い従量電灯A。これは最低料金が216.3円なので、月額費用を2500円から10分の1にできることになります。ぜひ切り替えですね!

f:id:kuzyo:20200509104600j:plain

切り替えには条件がある

ところが、施工業者に聞いたり、先輩発電家の方に聞くと、切り替えにはいくつか条件があるとのこと。

  • 400VA以上の負荷設備が必要

だということです。VAとは微妙にWとは違い、VAが実際の消費電力を示し、Wは仕事として使われる電力(有効電力)を表すそうです。300Wの機器は300Wの仕事をしますが、そこにはロスがあるので、実際に使用される電力はもっと多くなります。それをVA(皮相電力)というそうです。知らなかった。

交流の電気には、見かけ上の電力(皮相電力)と実際に機器で使用される電力(有効電力)がありあます。そのうち、皮相電力の表示にはVA、有効電力の表示にはWが使われます。有効電力は皮相電力に力率(電力をどれだけ有効に使用できるかを示す値))をかけた数値となります。

有効電力 W=V×A×力率(cosφ)

皮相電力 VA=V×A

WとVAの違いとは | みるみるわかるEnergy | SBエナジー

さて、オムロンのパワコンKPV-A55−J4の皮相電力は、11.5VA。これが9台で103.5VA。400VAには、あと300VAほど足りません。電圧100Vで利用するということは、あと3A利用する機器があればいいわけです。

どんな機器を繋いで追加300VAを実現するか 

3A電流で、300VAを達成するためには、どんな機器をつなぐのがいいでしょうか。候補として考えられるのは、下記の2つです。

  • 遠隔監視装置 金額張りそう。VA低そう
  • 草刈り機 VA高そう。設備として見てもらうのはたいへんそう

目的は400VAを達成することなので、実際に常時400V≒400Wを使ってしまっては、逆に電気代がかさみます。これは草刈り機がベスト、遠隔監視装置も面白そうだから検討、という感じでしょうか。

 

なお、遠隔監視装置も草刈り機も、利用には100Vのコンセントにつなぐ必要があります。現在の設備は、定額電灯状態ということもあり、コンセントはありません。追加でコンセントを設定してもらう必要があるわけです。ここにもコストがかかりますね。

実現への流れ

実現への流れとしては、

  1. コンセント設置の業者を探して依頼
  2. 東電に従量電灯Aへの変更依頼(回路図面などもいるそうです)
  3. 遠隔監視装置や草刈り機の用意
  4. 変更

という感じでしょうか。いろいろな話を聞くと、メーター設置が必要なこともあり、かなり時間を要すようです。東電、最初から従量電灯Aにしてくれよ。。なんか、ボッタクられている感じもします。

 

いろいろな調整が必要でワクワクしますね。それぞれ進めていきたいと思います。

www.kuzyofire.com

 

太陽光 木更津1号機の予算と実績

これまで太陽光の資産評価としては、土地などの購入簿価を足し上げたもので見てきました。しかし、木更津1号機が稼働し始めたことで、この発電所については、投下した資金は勘案せず、今後生まれてくるキャッシュフローを現在価値に割り引いた、DCF評価に切り替えます。

www.kuzyofire.com

発電状況の予実

まずは発電状況の確認から。こちらの「東電 購入実績お知らせサービス」の紹介でも書きましたが、3月についてはシミュレーションの数値を下回りました。約5.6%のマイナスです。グラフの灰色は、3月と同じマイナスが続いた場合のものを示しています。

f:id:kuzyo:20200430230145j:plain

まさにお日様しだいなだけに、4月以降の状況は、その日になってみないと分かりません。日陰など、シミュレーションの精度に問題がある可能性もありますが、どのようにしても始まりませんね。

 

わずか5.6%のマイナスですが、DCFで割り引いて現在価値を出してみると、26%も合計評価が下がります。借り入れでレバレッジをかけているので、収入が計画を下振れると、これだけのインパクトがあるということです。

当初計画からの相違点

最も最初の計画からの相違点は2つあります。1つは、先端設備導入計画の認定がおり、当初3年間の資産償却税がゼロになるというものです。正直、これは大きいです。60万円近くが浮くことになります*1

 

2つ目は、15年の信販ローンから、10年の公庫ローンに切り替えたことです。正直、金利は0.5%程度下がりましたが、期間が短縮されたため、キャッシュフローやIRR的には悪い影響となりました。しかし、融資枠の確保や経験値という意味では良かったかと。

現在のキャッシュフロー見通し

この期間10年への短縮が大きく、IRRは手持ち物件で最も悪化しました。今にして思えば、期間に関してはもっとシミュレーションをした上で判断すべきでした。発電量が3月並に下振れ続ける保守的な想定で年間キャッシュフロー(CF)の推移を計算すると、下記のようになります。

f:id:kuzyo:20200430232539j:plain

当初10年はマイナスが続き、CFがプラスになるのは11年目から。また15年めのパワコン交換でもマイナスになります。ここには税支払い(マイナスインパクト)は入れており、先端設備認定(プラスインパクト)は反映させていますが、消費税還付(プラスインパクト)と益税(プラスインパクト)は入れていません。

 

消費税還付が入ると2〜3年目あたりで大きくプラスが出て、インボイス制度次第ですが、そこそこ益税も入るかな? という感じですね。他の物件の15年返済計画では、初年度からキャッシュフローが出ますので、期間短縮は難しいところです。

 

ただ、直近10年で太陽光からのCFをアテにしているわけではないので、まぁこんなものでしょうか。

 

しかし、株式などに比べると、収入こそシンプルですが、支出と税金が多岐にわたり、減価償却も大きいので、計算がかなり大変です。こうやってみると、不動産投資家の方がCF中心に評価をするのも分かります。

www.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com
www.kuzyofire.com

*1:もっとも成功報酬で税理士に認定を依頼したので、正味は40万円程度です

FIT終了後の太陽光発電 出口戦略

太陽光FITの固定買取期間は20年。20年が過ぎれば、それまでのような安定した固定の売上はたたなくなります。太陽光発電の出口戦略はどのようなものになるでしょうか。大きく2つの方向性があると思っています。

f:id:kuzyo:20200406153958j:plain

盛り上がるセカンダリ(中古)マーケット

太陽光FITは19年でほぼ終了しました。そのため、今後太陽光発電所を取得したいと考える人は、中古の売買、いわゆるセカンダリマーケットで入手することになります。これまでプライマリマーケットの仲介を行っていた業者が、徐々にセカンダリマーケットを手掛け始めており、例えば「タイナビ発電所」では「中古」の物件が2020/04/06時点で12件登録されています。

 

セカンダリマーケットの今後の期待は、節税目的の購入者です。

 

富裕層は相続税対策のために、タワーマンションを買うなどの手段を取ってきましたが、徐々にそうした手が禁止されてきました。では、太陽光発電所はどうでしょうか。太陽光発電のような動産は、原則売買実例価格で評価するそうです。ただし、実例が少なく評価が難しい場合、残存価格での評価となります。

 

太陽光発電設備の法定耐用年数は17年です。つまり、17年末と残存価格はゼロになります。ところが、少なくともその後3年はFIT価格で発電をしてくれますね。評価額がゼロで3年分の売電収入はあるわけで、相続税的にはいろいろ活用できそうです。

卒FITの市場価格買い取り

太陽光発電のパネルは、20年経ったら動かなくなるのかといえば、そういうわけではありません。パネルの保障は切れてきますが、そうそう消耗するものでもないのです。

 

20年後のFIT終了後は、廃棄するという選択肢もありますが、土地が貸借ではなく所有なら、そのまま発電を続けることができますね。そのときはFIT価格ではなく市場価格になりますが、現在10円弱の価格で買い取ってもらえるところが出ているようです。

 f:id:kuzyo:20200406161155j:plain

 FIT18円の物件であれば、買取価格が4割ほど減ってしまいますが、それでも6割が丸儲けです。ローンも完了しているので、ほぼ丸々が利益。パネルの出力は徐々に落ちていくでしょうし、パワコンの交換も必要でしょうが、6割の価格で買い取ってもらえるなら、メンテンナンス費を入れても十分に競争力があります。

蓄電池後付によるパフォーマンスアップも

さらに、20年後のことを考えると設備のアップグレードも検討できます。例えば蓄電池です。低圧過積載の場合、49.5kWhのパワコンに対して、100kWh程度のパネルをつないでいます。朝晩などの日差しが弱いときにはパネル枚数が多いので発電量が増えますが、昼のピーク時は49.5kWhを超えた電力を捨ててしまっていることになります。

 

この捨ててしまっている分を、蓄電池を付けることで保存して、夕方から夜間にかけて販売するという方法です。

f:id:kuzyo:20200412225042j:plain

Amptストリングオプティマイザ、300%過積載&夜間売電可能! 低圧ソーラーの賢いつくりかたとは|SOLAR JOURNALより

ただし蓄電池は数百万円のコストがかかります。現時点でも、300%過積載に蓄電池を組み合わせることで、売電額を2倍程度まで高めるというソリューションがあるようですが、投資額がたいへん大きくなる上に、蓄電池の寿命は10年程度です。

 

逆に、FITが終了する20年後には蓄電池の価格は大きく下がっているでしょう。世界中でEVの開発が進んでおり、EV普及の最大のネックはバッテリー=蓄電池だからです。この20年で、蓄電池の性能アップとコスト削減は、EV向け主導で大きく進むことを想定しています。

www.kuzyofire.com

 

土地の登記簿謄本をネットで取得する お手軽で安価

今回、土地の「登記事項証明書」をネットで取得してみました。会社の登記簿謄本などと同じく、けっこう簡単です。

f:id:kuzyo:20200410145847p:plain

土地の「登記簿謄本」とは「登記事項証明書」

公文書の用語はいろいろあってややこいいのですが、昔紙で登記事項を管理していたとき、その情報を出力したものを「登記簿謄本」といったそうです。現在は、情報をコンピュータで処理していて、そこから出力したものを「登記事項証明書」と呼びます。未だに電子化されていないところでは「登記簿謄本」というようですが、要は両者は同じものになります。

 

また、情報の一部だけを出力したものが「登記簿抄本」になります。

 

今回は、公庫融資の関係で登記簿謄本が必要だということで、「登記事項証明書」を取り寄せてみました。法人の登記簿謄本などと同じく「登記ねっと」を使います。

www.kuzyofire.com

www.kuzyofire.com

 オンラインで住所を入力していけばOK 3営業日で到着

使い方はけっこう簡単です。案内に従って、土地の住所を入力していきます。

f:id:kuzyo:20200410145851p:plain

f:id:kuzyo:20200410145855p:plain

土地や不動産(建物)の登記は、一筆(1区画)や建物一棟ごとに分かれています。そのため、単に土地の登記簿謄本といっても、複数区画にまたがっている場合はそのすべてを取得することになります。意外に面倒です。

 

料金は圧倒的にネット有利です。

  • 登記所の窓口で取得 600円
  • オンライン請求・郵送 500円
  • オンライン請求・窓口で受け取り 480円

よほどネットを使うのが嫌でない限り、オンライン請求して郵送してもらうのが楽ちんで安くなります。時間がかかるかと思いきや、当日17時15分までの請求は当日扱いに、21時までの請求は翌日扱いになります。

 

今回は4月9日の日中に請求を行い、翌4月10日消印で謄本が発送されました。4月11日には手元に到着しています。3営業日で来るわけで、なかなかに便利です。

支払いはPay-easyなのに注意

一点、注意が必要なのは料金支払いです。インターネットバンキングかATMを利用した納付が可能なのですが、仕組みがPay-easyだということです。

f:id:kuzyo:20200410145906p:plain

 Pay-easyはネットバンクでは非対応なところがけっこうあります。特に人気の住信SBIネット銀行が非対応なのはイタイところ。今回は新たに作った楽天銀行の法人口座から支払いました。

f:id:kuzyo:20200317152038p:plain

www.kuzyofire.com

登記ねっとの「納付」ボタンを押して、銀行を選ぶと、その銀行のログイン画面が立ち上がります。ここでちょっとドキドキ。楽天銀行のログイン画面は、個人口座と法人口座で別なのですが、自動的に開くページは個人向けのログイン画面なのです。

 

ダメ元で法人のIDとパスワードを入力したら、無事に支払いが完了するではないですか。ならなぜ、普段のログインでは法人口座ログインのページからでないと、インターネットバンキングに入れないのでしょう。ちょっと不思議な仕様です。