FIRE: 投資でセミリタイアする九条日記

九条です。資産からの不労所得で経済的独立を手に入れ、自由な生き方を実現するセミリタイア、FIREを実現しました。米国株、優待クロス、クリプト、太陽光、オプションなどなどを行うインデックス投資家で自由主義者、リバタリアン。ロジックとエビデンスを大事に、確率と不確実性を愛しています。

2024年の読書分析 64冊

2024年はあまり本を読めなかった年でした。やはり通勤がなくて自宅にいっぱなしだとダメですね。そしてスマホゲームかスマホマンガにハマるとやっぱり本が読めなくなります。といっても、64冊ほど読んだのでまとめておきます。

小説

まずは小説から。順序はざっくり最近読んだ順です。ミステリとしては『六人の嘘つきな大学生』がよかったですね。叙述トリックもけっこう入ってます。『金の角持つ子どもたち』は中学受験戦争を描いたものですが『二月の勝者』にも通ずるものがあり、こちらもおすすめ。『成瀬』シリーズは深みはあまりないものの、安心して楽しく読めるエンタメ小説でした。

 

今年のベスト小説は『東京都同情塔』。芥川賞受賞作です。このところ結構受賞作を読んでいるんですが、面白い本が多いです。「5%くらいはChatGPTが書いた」と授賞式で説明して話題になったのですが、実際は本書内で出てくるAIの発言部分を書くのに使ったとのこと。

 

ちなみに主人公は牧名沙羅(マキナサオリ)というのですが、このマキナからはデウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)を連想させますね。

九度目の十八歳を迎えた君と (創元推理文庫)

家族解散まで千キロメートル (角川書店単行本)

六人の嘘つきな大学生 (角川文庫)

金の角持つ子どもたち (集英社文庫)

無限大ガール (Kindle Single)

彼女は頭が悪いから (文春文庫)

 

愛蔵版 銀河英雄伝説 1

宇宙の戦士〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫SF)

成瀬は信じた道をいく 「成瀬」シリーズ

成瀬は天下を取りにいく 「成瀬」シリーズ

狼と香辛料 (電撃文庫)

未来経過観測員 (角川書店単行本)

女のいない男たち (文春文庫)

東京都同情塔

マネー・投資

マネー本はそれぞれけっこう書評も書いています。それぞれとてもいい本たちですが、一番の当たり本は『わが投資術』と『お金のむこうに人がいる』です。わが投資術は、リアルに活躍している投資家のマインドに触れられるということで、お金のむこうに人がいるは、お金の捉え方をガラッと変えるきっかけになったということで、良書でした。

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普通の人が資産運用で99点をとる方法とその考え方

経済・精神の自由を手に入れる主体的思考法 #シンFIRE論

バフェット解剖 世界一の投資家は長期投資ではなかった (宝島社新書)

金融地獄を生き抜け 世界一簡単なお金リテラシーこれだけ (幻冬舎新書)

投資信託業界歴30年の父親が娘とその夫に伝える資産形成の本音の話 (星海社 e-SHINSHO)

山崎元の最終講義 予想と希望を分割せよ

経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて

わが投資術 市場は誰に微笑むか

お金のむこうに人がいる 元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた 予備知識のいらない経済新入門

60代からの資産「使い切り」法 今ある資産の寿命を伸ばす賢い「取り崩し」の技術

改訂版 お金は寝かせて増やしなさい

社長の賢い節税 対策しないと大損します! 法人税・所得税・相続税・M&A〈会社と社長の双方にお金を残す法〉

ビジネス

ビジネス系は6冊程度。サラリーマンをしていたときはけっこうな数のビジネス書を読んだのですが、最近はあんまりです。『iモードの猛獣使い』は、ぼくが尊敬するビジネスパーソンの一人である榎啓一氏の自伝的な一冊。「個人で何のリスクを取ることなく、数百億円の資金を投じたビジネスにチャレンジできる。これがサラリーマンの最もいいところだ」と話してくれたことがあって、それが今でも心に残っています。

 

あと山口周の『クリティカル・ビジネス・パラダイム』は、今の資本主義のあり方を見直す糸口になった本でした。全体としての主張は弱めですが、さまざまなエビデンスやアイデアが詰まった一冊です。

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iモードの猛獣使い 会社に20兆円稼がせたスーパー・サラリーマン

経営中毒 社長はつらい、だから楽しい

ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる (中公新書ラクレ)

書く仕事がしたい

本を出したい

「自分メディア」はこう作る! (文春文庫)

クリティカル・ビジネス・パラダイム――社会運動とビジネスの交わるところ

社会

2024年は衆院選があり、税と社会保障の問題が大きくクローズアップされた年でした。維新は社会保障改革を訴え、国民民主は103万円の壁の引き上げを主張して、みんな理解していなかった税金の仕組みを広めるきっかけになりました。

 

寄付に目覚めたのも2024年です。しかしいくつか本を読んだものの、邦書にはあまりいい本を見つけることができませんでした。やっぱり寄付後進国なんだなと思った次第です。

社会保障のどこが問題か ――「勤労の義務」という呪縛 (ちくま新書)

いまこそ税と社会保障の話をしよう!

人生後半の戦略書 ハーバード大教授が教える人生とキャリアを再構築する方法

DD(どっちもどっち)論 「解決できない問題」には理由がある (WPB eBooks)

あなたが世界のためにできる たったひとつのこと 〈効果的な利他主義〉のすすめ

日本の寄付を科学する――利他のアカデミア入門

寄付をしてみよう、と思ったら読む本 (日本経済新聞出版)

Vol.1 賃貸か購入か キンドル・リノベシリーズ (ちきりんブックス)

人生は攻略できる (ポプラ新書)

超ミニマル主義

なぜ働いていると本が読めなくなるのか (集英社新書)

経済

経済系の本はだいたいあたりなのですが、今年も名作揃いでした。特に『ラディカル・マーケット』は、市場主義をもっともっと押し進めることができることを思考実験した一冊。今年のベスト本です。

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1兆円を盗んだ男 仮想通貨帝国FTXの崩壊 (日本経済新聞出版)

ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀

MORE from LESS: 資本主義は脱物質化する

人類とイノベーション:世界は「自由」と「失敗」で進化する (NewsPicksパブリッシング)

哲学・思想

哲学系では飲茶先生の2冊は安定。橘玲の『テクノ・リバタリアン』も現代を読み解く上で大事な見方でしょう。実は最も世界の見方が変わったのは『人はどう死ぬのか』です。

安楽死に肯定的……というより終末期の過剰医療に疑問を呈する現役医師が書いた本で、これまで荒かった安楽死とか終末期医療についての解像度がグッと上がりました。

体験の哲学: 地上最強の人生に役立つ哲学活用法

正義の教室

知的戦闘力を高める 独学の技法 (日経ビジネス人文庫)

Jポップで考える哲学 自分を問い直すための15曲 (講談社文庫)

テクノ・リバタリアン 世界を変える唯一の思想 (文春新書)

人はどう死ぬのか (講談社現代新書)

静かに生きて考える Thinking in Calm Life

技術

2024年は生成AIが飛躍的に進化した年として記憶されるでしょう。2022年末に出たChatGPTは、2023年にGPT-4oとなり実用化しました。2024年はo1が登場。AGIの先駆けと言われることになるでしょう。

 

ただ生成AIについてはあまりに進化が早くてその情報がWebに偏っています。書籍ではいくつか面白いものがありましたけど。

生成AI 真の勝者

ビットコイン・スタンダード

エッセイ

エッセイっぽいのは3冊でした。が、どれもそれほどハマらなかったかな。

自分に語りかける時も敬語で -- 機嫌よく日々を送るための哲学

兄の終い

20代で得た知見

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