九条です。FIRE後の自由な生活をベースに、投資・税制・制度・クリプト・法人運営を考えるブログです。 利回りや還元率の表面ではなく、税引き後の手取り、制度の前提、リスクと不確実性を見ながら、自由を増やす方法を書いています。

資産運用の考え方

どんなスタンス、ポリシーで投資を行うのか、投資一般について考えたこと。
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「オルカン一択でいいのか?」サラリーマンは巨大な債券を持っている(2)

前回、「オルカン一択でいいのか?」に答えるためには、まず現代ポートフォーリオ理論的に理想的なポートフォリオを説明しなくてはならないと思い、記事を書きました。そこまでが前提。今回は、それをもとに「オルカン一択でいいのか?」を考えていきます。 …

「オルカン一択でいいのか?」への現代ポートフォーリオ理論的アプローチ(1)

日経新聞の「オルカン一択でいいのか?」記事が話題です。いろいろな人がいろいろな観点から「オルカン一択でいいのか?」「ダメだ」「いいのだ」と語っていますが、僕も考察してみます。視点としてはモダンポートフォリオ理論バリバリの観点で。 理想的なポ…

「時間分散」の本当の意味 積み立てではないということ

金融庁がよく言うように、長期・分散・積み立てが、投資の王道です。ただし、この「積み立て」については、いろいろと誤解も多く、投資関係の専門家でも「あれ?」というような説明をすることが多いので、改めて調べてみました。 時間分散とは積み立てのこと…

Q:さまざまな投資を始めたきっかけ 読者からの質問に答えます

いろんな投資を始めたきっかけ 投資信託 個別株投資 インデックス投資 仮想通貨 ARCC、VIX、オプション 太陽光 FX 不動産 優待クロス 金地金(ゴールド) 本とインフルエンサー、そしてオフ会 いろんな投資を始めたきっかけ 様々な投資を行なっていますが、…

年平均11%リターンなのに、資産は年7%でしか増えない話(2)

前回、「ボラティリティがリターンを削る」という文脈の中で、単純リターンと対数リターンの違いを見ました。その最後に、複数年の単純リターンの平均と、対数リターンの平均の表を出しました。今回は、それが意味することを探ります。 単純リターンと対数リ…

投資ポートフォリオは株式100%でいいのか?

投資ポートフォリオをどうするか考える上で、最も大きな問題は「株式100%とするかどうか」ではないでしょうか。これさえ解決すれば「S&P500かオルカンか」とかは些細な問題です。一緒に考えてみましょう。 分散の威力 株式以外を入れなくていいのか? その…

ボラティリティはどのようにリターンを削るのか(1)

「ボラティリティが大きいとリターンは削られる」。ちょっと投資理論を学べば、どこかで出てくる話です。でもこれは一体どういうことか。別に激しく揺れようが穏やかな値動きだろうが、それが運用成績に影響するとは直感的には感じません。 ぼくはそれがずっ…

最適キャッシュポジション比率を生涯年収から考える

若いうちは投資比率が大きくていい、年をとったら投資比率を下げて現金など安全資産にシフトすべき、と世の投資理論はいいます。これは何を意味しているのでしょう? 若いうちは仮に投資で失敗しても働くことで給与を得てカバーすることができるからです。こ…

ドルコスト平均法のデメリット

投資手法の有名なものの1つに、「ドルコスト平均法」があります。これは同じ対象を定期的に一定額買い付けることで、平均の買い付けコストを低減する効果があるというものです。 この背景には、「買うなら安いときに買いたい。しかし、今が一番安いとは限ら…

0.1%のコスト差はリターンをどれだけ蝕むか

投資先のETFや投資信託を選ぶときに、一番気になるのは毎年かかる信託報酬です。このコストの分だけダイレクトにリターンが減るからですね。期待リターンが6%の投資でも、年間1%の信託報酬を取られたら期待リターンは5%に減ってしまいます。16.6%の利益減…

ゲームとしての投資 3つの特徴

cis氏は著書に「投資はゲーム」と書いていますし、何人かの投資家もゲーム的に投資を見ています。では、投資をゲームとして捉えるとはどういうことなのでしょうか? ちょっと考えてみました。 一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学 作者: cis 出版社/メ…

人的資本をDCF法で時価評価してみる

資産運用では、若いうちは投資のリスクを大目に取り、歳を取ったらリスクを抑えよう、としばしば言われます。これは、若いうちは働いて収入を得ることができますが、歳をとるに従って残りの人生で得られる収入が減っていくからです。 この、将来に渡って労働…

「お金に働いてもらう」という考え方に重要なこと

よく「自分の代わりにお金に働いてもらう」と言いますね。この言葉が日本で広まったのは、おそらく『金持ち父さん 貧乏父さん』の影響だと思いますが、お金に働いてもらうってもう少し突き詰めるとどういうことなのでしょう。 400万円の資産と自動車の違い 4…

逆張りのリバランスと、順張りのCPPI

先日の記事で、特に説明もせずに「リバランスする」と書きました。また、株が下がったときに売るのは「トレーダー」とも書きました。でも、もう少し正確にいえば、トレーダーでなくても、株が下がったときには売却する戦略があります。 リバランスは何を意味…

時間分散活用なら、若いうちはレバレッジ投資 書評:ライフサイクル投資術

時間分散を活用するなら、若いうちはレバレッジを掛けて株式に200%投資しよう――。こんな一見過激なことを提案する本がありました。「ライフサイクル投資術」です。しかし、読み進めると、とても理にかなっているように思います。その方法とは。 ライフサイ…

積み立て投資と一括投資 シーケンスリスクをどう見るか

株式のリターンは安定していないので、少しずつ積み立てることで、変動リスクを抑えることができる。そう考える人が多いでしょうし、実際そんな説明がされてきています。しかしそれは本当でしょうか? 逆に、資金を一括して投資する方法と比較してみます。積…

うれしい誤算 ストックオプション体験談

7月の総資産は、大きく増加してヒストリカルハイを更新しました。あれ? 相場は微妙だったのに? という感じですが、実はこれはストックオプションの行使によるものです。 ストックオプション うれしい誤算なのですが、以前もらっていたストックオプション(…

書評『つみたて投資の終わり方』取り崩し方考察

良い本が出ました。著名FPカン・チュンド氏の『つみたて投資の終わり方』です。Kindle自費出版本ですが、内容はしっかりしていて、Unlimitedでも読めるので、一読の価値ありでした。 つみたて投資の終わり方 100年生きても大丈夫!: 人生後半に向けた投資信…

FIRE後のベスト取崩し方法「バケツ戦略」とは何か?

FIRE後は、これまでの資産形成とはうってかわって資産を取り崩すステージに入ります。資産形成では、長期運用が前提となるため「全世界株式100%長期投資」で問題ありません。ところが取崩しの場合、同じ手法では問題が生じます。市況が好調なときも不調なと…

いま27歳だったら、どうやって1億円の資産を作るか(前編)

Burry Market Researchに「いま27歳で1億円を作るなら?」という記事が載っています。27歳に戻ってゼロから資産1億円を目指すとして、どのように目指すのか? という内容です。 burry.co.jp note.com これに乗っかって、ぼくも「いま27歳で1億円を作るなら?…

「音楽の鳴っている間は踊り続けなければならない」

投資においてはいろいろな名言がありますが、ぼくがけっこう好きなのが「音楽の鳴っている間は踊り続けなければならない」という言葉です。金融危機直前のタイミングで、CitigroupのCEOが発したこの言葉、のちにかなり批判も受けたのですが、いろいろな意味…

DIE WITH ZEROを実現するヒント

お金を貯めたり増やしたりする方法には一定のベストプラクティスがありますが、お金を使う方はこれといった答えがありません。資産形成はサイエンスだけど、資産を使うのはアートだといわれる所以ですね。 そんな中、「こうお金を使うべきだ」という考え方の…

もはや1億では「富裕層」とは呼ばれない?

コロナ禍前後の2020年あたりは「億り人」がバズワードの一つになっていました。人生の上がり、FIREもできる資産、誰もが認めるお金持ちの基準が、資産が1億を超えた「億り人」。しかし2025年の現在、1億ではなかなかお金持ちと見られないようになってきてい…

「1億が6000万になる」のと「10億が6億になる」のではどっちが堪えるか

資産額が多くなると守りに入るのか、それとも資産額が大きいほど攻められるのか。これは投資に対する考え方によっても違うし、その人の人生観そのものだと言っていいと思います。 その考え方を探るために、「暴落が起きて資産が3割強減少したとき、どの場合…

生涯で20回しか投資できないとしたら?

エッセンシャル思考について聞いたことはあるでしょうか。グレッグ・マキューン氏が提唱した「最小の時間で最大の成果を出す」ための技術です。ポイントは、最も重要な基準を1つ決めて、その基準に照らして0〜100点で採点し、90点未満のものはすべて「0点」…

【図解】デイリーカバードコールETFを長期で持つとどうなるのか

前回、最近話題のデイリーカバードコールETFについて、どんな特徴があって、どんなリスクがあるのかを考えてみました。そこではオプションの特性をもとに、「保険」商品であることを見ていきました。今回は、もっと直観的に、カバードコールETFを長期間持つ…

デイリーカバードコールETFは本当に有利なのか?

東証に上場しているカバードコールETF(563A)が話題です。先日、東証主催のセミナーでも解説を聞いたので、果たしてこのETFにはどんな特徴があって、どんなリスクがあるのかを考えてみました。 デイリーカバードコール563A カバードコールの説明は省略する…

Q:子どもの金融教育をどうするか 読者からの質問に応えます

子どもの金融教育、難しいですよね お金を上げるのではなくモノを渡す 現金を使わせる 詐欺の話をする 借金の難しさ 運用の金融教育はいらない 本当にお金は身を滅ぼすのか 子どもの金融教育、難しいですよね 九条家では、お子さんの金融教育はどのようにさ…

「NISAガチ勢」は合理的である 批判すべきは全力投資ではなくシーケンスリスク

「NISAガチ勢」「現金枯渇民」「オルカン・ニート」……生活費を削ってまで投資する投資ガチ勢が、批判されています。が、ちょっと待て! 敢えて言いたい。極限まで現金を持たず投資するのは、極めて合理的な行動だと。 「NISAガチ勢」「現金枯渇民」「オルカ…

金利上昇はなぜ株にマイナスなのか——それでも株価が上がる理由

このところいろいろと忙しくて、ブログを書く時間が取れなくて、何日も空いてしまいました。満を持して大作を……と考えると、これがまた億劫になってしまって書けなくなるので、軽く経済ネタを。 世界中で金利が上昇している 金利上昇は、将来利益の現在価値…